弟の仇を討って服役して出所後、舎弟兼恋人の手を借りて本当の仇相手(組長)を討つっていう話ですが、恋人だった弟分が出てきた時点で、もうこいつが怪しいって分ってしまって興ざめでした。
亮治は直情型の単純なタイプで、リュシアンに助けられたあとも飲み込みが悪くてその辺までで半分過ぎてしまってもやもやしました。
懲りずにまた乗り込んでいく亮治を見守るリュシアンも本心が見え隠れする程度で、一番正直なのがリュシアンと供に過ごしているルネ。
彼の言動でどうにか回っている感じです。
その後供に生きる道を選ぶ亮治ですが、このへんも曖昧…。
続編が出たらすっきりするのかも知れませんが、この一冊だと精神的に欲求不満です。