本品は『喰らう獣と甘やかな獲物』のコミコミ特典小冊子です。
本編後、ある日の厨房での出来事になります。
クラウディオは白に戻るとキアルを伴侶として宣言しますが
前例はなく結婚は認められず、キアルの身分は
正式にはトルタ宮に住むケーキです。
しかしながらクラウディオがトルタ宮に移り住み
毎晩キアルと一緒に過ごすようになった事は
周囲にとってはとんでもない出来事として捉えられています。
今日のキアルは
クラウディオのために甘くないパンの試作をしていて
トニーにはジャムや濃い味のものを挟めばと言われますが
パンだけで美味しいと喜んで欲しいキアルには
まだまだ納得いきません。
また明日は違うモノを作ろうと思っていると・・・
A5サイズカラー表紙(カバー同イラストト)2段組12頁の
大ボリュームにて、キアルが白に戻ったその後のお話です。
キアルの肩にふわっと重みがかかり
いきなりクラウディオが登場します。
キアルがクラウディオのために
パンを試作していると知ると味見をしたがるのですが
厨房にはトニーの他にもお手伝いの人がいて
全員がさりげなく、2人から顔を背けていたのです(笑)
結局皆が気を使って厨房を出ていき
クラウディオの味見されてしまうだけでは済まない
ラブラブな展開へと続いていました♪
クラウディオは結婚が許された事を
キアルに報告に来ていたので当然な流れでして
本編補完も兼ねた良き結末でした (^-^)/
今回は聖騎士の王子とパン屋の息子のお話です。
フォークの攻様のため城に上がった受様が
ケーキと判明したことで権力争いの巻き込まれながらも
攻様の傍らに居場所を得るまで。
この世界には耳と尾が生えることで判明する
フォークと呼ばれる獣の耳と尾をもつ獣人がいます。
生まれた時には不明で男性のみの特性で
彼らは怒りや悲しみなど激しい感情によって
獣化するため戦では重宝されますが
フォークの食事はケーキと呼ばれる人のみで
彼らに噛みついて血を啜って喰らい
性交して心身の飢えを満たすしかなく
戦が減った今では厄介な存在と化していました。
受様の生国・グラエキア王国では
数代前の王がフォークに聖騎士という地位を与え
ケーキをあてがう道を選択します。
王家にはフォークは生まれ辛いと言われますが
第二王子の攻様は黒豹のフォークで
攻様が父王の寵妾を獣姿で襲う事件を起こし
荒れる攻様のために広くケーキ探しが始まります。
受様は大陸を渡り歩く渡り虫と呼ばれるならず者が
旧街道沿いの村のパン屋夫婦に預けた子です。
受様が養子となってからパン屋は村八分状態でしたが
保養地に向かう途中で村に立ち寄った攻様が
受様が渡したパンを気に入った事でパンの評判が上がり
攻様は受様の恩人になります。
受様は攻様が食事も取らないと知り
受様のパンなら食べられるかもしれないと
ケーキ志望を装って登城するのですが
攻様はケーキに全く関心を示しません。
実は受様は本当にケーキだったため
聖騎士に襲われてしまいギリギリのところで
攻様に助けられるのですが
受様の(ケーキとしての)匂いは攻様を刺激してしまい
攻様に食べられてしまうのです!!
受様は攻様の救いとなれるのか!?
フォークながらケーキを拒否する攻様と
攻様との関わって人生が変わった受様の
もふもふケーキバースになります♪
小説でケーキバースははじめでしたが
本作のフォークは文字通りにケーキを喰らうため
かなりハードで予想外な展開でしたが面白かったです。
攻様は受様をケーキとして求めることはなく
受様がケーキを食べない事で獣化し荒ぶる事を
懸念される状況を変えられません。
第一王子ながら気弱な性格で兄王子
攻様の母方の従兄で聖騎士団の副長
受様に興味津々の狼獣人の聖騎士
受様に好意的なメイドや攻様を恐れる料理人
両視点で進むため互いを想うのにすれ違っていき
どうやったらハピエンなのかとヤキモキする中
フォークによると思われる殺人事件が発生し
ハラハラ&ワクワクMAX!!
黒幕を倒した攻様が受様の手を取るまで
大変楽しく読ませて頂きました (^-^)/
本品は『夜明けがいちばん暗い』の
アニメイト有償特典小冊子になります。
本編後、タカヤが初めて連休を取った日のお話です。
風呂上がりにタカヤが
新しく始めた造園師の修行で筋肉が鍛えられたと
力こぶを作って見せられた斎藤は
筋肉よりもくっきり日焼けした肌色に目がいきます。
どうやら休憩時間に熱くて作業機を脱いでいた結果
こんがり日焼けしたようです。
タカヤは「かっこよくなったでしょ」と自慢げですが
斎藤は日焼け跡がエチくさくて
スイッチが入ってしまい・・・
B6版サイズで表面フルカラー、内面モノクロ印刷にて
遠慮をなくした斎藤のお話です(笑)。
タカヤが体力を消耗するすごいエッチをされてしまうのですが
翌日の朝にはもっと体力をつけるためにと
腹筋をするタイヤにさらに追い打ちをかけるオチに
ニマっとしてしまいました (^m^)
今回は辛い過去を抱えた小説家と売れない新人ホストのお話です。
受様が隣室の攻様に恋をして想いを恋を実らすまで
と新生活を始めた2人の後日談を収録。
受様は楽しそうとホストになりますが
現実はかなり大変で帰宅後は布団直行な毎日です。
そんなある日
へべれけで帰宅するも鍵が見つからず
部屋の前で面倒になった睡魔に負けてしまうのですが
気が付くと知らない人の膝に頭を預けていたのです!!
受様が膝を借りていた相手こそ隣室に住む攻様でした。
攻様は夜明け前にアイスを買いに行く日課があり
今日もコンビニから帰ってきたら受様が寝こけていて
そのままで凍死されるのも目覚めが悪いけれど
ゲイな攻様が受様を家に入れるのき抵抗があり
机を持ち出して膝を貸しつつ仕事をしていたと言います。
受様の事情を知った攻様は大家と連絡がつくまで
攻様の部屋で待てばはいいと態度を一変させます。
受様は上京して店以外の知り合いができたのは初めて
と単純に喜びますが
受様は先輩からもらったと攻様に見せていた
天国に行ける薬を攻様に飲まされ
エッチなことをされてしまい!?
漫画雑誌連載作をまとめての紙書籍化で
隣同士で住む小説家とホストのお話です♪
雑誌の新連載時に読んでいたのですが
初回の受様が天然系おバカキャラぽく
攻様がドSぽいラブコメなの!? と思っていたら
シリアスな展開でした。
受様は薬を飲まされておらず
受様がエッチでイキまくったのは
攻様の腕によるものだったのですが
受様は攻様に言われた「素直な子は大好き」を真に受けて
お付き合いを申し込むものの攻様の言葉は社交辞令なので
全く脈はありません。
当然な流れかなとは思うのですが
受様の勤務先の店長が攻様と高校からの腐れ縁で
攻様が"できる男が好き"と知ると攻様に好かれるべく
ナンバー入りを目指そうとするのですよ。
そこからかなり積極的に攻様と関わっていくことで
攻様の夜明けのコンビニ通いには悲しい過去があり
攻様は"ただ生きている"だけな人だとわかり
どんどんシリアスな展開になき
受様が先輩ホストの恨みを買って薬を盛られる事態となり
それは攻様の哀しい過去とも重なっていて
攻様が受様の手を取って前向きな一歩を踏み出すまで
ハラハラ&ドキドキ、楽しく読ませて頂きました。
受様は素直過ぎて天然系なところもありますが
その素直な目と言葉で攻様が気付けなかった
大切なモノを差し示していてウルウルさせられました。
読了すると1話目から
巧みな伏線が張られていて秀逸な1作でした。
本品は『仮面夫夫のはずが・・・』のコミコミ特典小冊子です。
本編後、
フイーノがアベレートとアルドバから帰国するお話です。
アルベールは母がアルドバ人という事と
地理的、社会情勢的にも同盟関係にあるほうが
互いの国益になると判断して外交に力を入れています。
今回は1ケ月の予定でアルドバに赴くにあたり
時間の許す限り視察をするものと思っていましたが
予定よりも3日も早い帰還となり
フィーノはかなり驚きます。
アルベールには
「フィーノがリナルドに会いたくて限界だろう」と
言われます。
確かに早く家に帰りたい気持ちはあるものの
仕事中にそんな私情を挟んだ覚えはなく
首をかしげていると・・・
A5サイズカラー表紙(カバー同イラストト)2段組12頁の
大ボリュームにて久しぶりに帰宅したフィーノのお話です。
アベレートの専属書記官として
アドルバ訪問に同行したらしいフィーノの
帰国の道中と帰宅時のお話でになります。
帰路ではアルベールにからかわれながらも
リナルドに会いたいと思うフィーノの様子と
帰宅してからの顔を合わせるまで
フィーノとリカルドの言動に
互いへの想いがチラチラ見えていて
とても楽しかったです (^-^)/
今回は騎士団副団長との伴侶の書記官のお話です。
生家でも婚家でも虐げられた受様が
大怪我から生還した攻様によって幸せになるまで。
ランドリア王国は政教一致の統治で
神に仕える聖騎士団は聖職者扱いのため
女性との性交や結婚が固く禁じられていますが
抜け穴として男性との性交と結婚が許可されています。
同性婚では身分高い方が主人、低い方が配偶者となり
配偶者はすべての行動に主人の許可が必要となります。
受様は受様の出産で妻が亡くなったことから
父に疎まれて育ちます。
中性的で可憐な見た目だった受様は
13才で公爵家三男である攻様と婚約しますが
二次性徴を終えた頃にはその特徴は消え失せ
結婚前から受様は攻様に愛する事はないと言われ
帝国騎士団の副団長となった恋人は
かねてより伯爵家の末息子の騎士と噂されており
夫夫仲はすこぶる悪い状況です。
王城で書記官を務める受様は
配偶者としての役割は果たせなくても
仕事で婚家に利益をもたらせれば問題ないのだと
思うようにしていました。
貴族の血筋を誇る室長は
祖父の代に叙勲で男爵となった受様を露骨に嫌い
過剰な仕事を振られて激務な日々を送っています。
その日は夕方に室長に押し付けられた
第二王子の帰還報告書を作成していたのですが
第二王子の護衛をしていた攻様が
大怪我を負ったと言う知らせが届き
急ぎ屋敷に戻った受様を待っていたのは
危篤状態の攻様でした。
医師も晩佐久市北状況に受様が振えていると
攻様の手が動いて腹部に辿り着くと白く光り
うっすらと目を開けて受様と目が合うと
状態を起こして這うように受様の元に辿り着き
「やっと会えた、もう二度と話さないから」
とキスされてしまうのです!!
攻様に何が起こったのか!?
そして攻様の言葉の真意とは!?
瀕死の重傷を負ったことで前世を思い出した攻様と
前世伝説の大魔法使いだった受様の
輪廻転生ファンタジーになります♪
出だしは受視点で進んでいくため
男爵家での過去や攻様や室長に向けられる悪意によって
受様がかなり理不尽な生き方を強いられていて
かなり辛いのですが
攻様が大怪我を負ったことで
前世の記憶を取り戻したことによって少しづつ
受様の状況と攻様との関係が変わっていくのですが
受様と攻様の関係性の変化に
腐敗した政治に対するクーデターが絡み
その背景に攻様達の過去が絡んでいるという複雑さで
ハラハラ&ドキドキ盛り沢山です ヾ(≧▽≦)ノ
前世を思い出したことで現世の記憶を失う攻様
攻様の恋人と言われる伯爵家の末子の騎士
母の身分が低いものの次期王と噂される第二王子
受様の前に地下書庫管理をしてた失踪した文官
かつて国を震撼させた悲惨な事件で落命した大魔法使い
大魔法使いの唯一の弟子で英雄と呼ばれる魔法使い
前世を思い出した攻様の言動が
受様をかなりぐるぐるさせている感もありますが
丁寧に張られた伏線が巧みで小気味よい展開となり
大団円までとても面白く読ませて頂きました♪
本品は『傾国のなりそこない』のコミコミ特典小冊子です。
本編幕間、友好国を招いたパーティの開催された日のお話です。
連理の王国は民も国庫も豊かで外交に力を入れており
他国の外交官を招いたパーティは
平民出身のアレスにとって豪華絢爛に映ります。
今日のパーティは
アレスと国王であるエレフセリアの結婚記念日に合わせ
友好国の王族や貴族を招いてのパーティです。
そしてパーティで最も美しく雄大な男が
自分の伴侶だという事が結婚して2年たってもなお
冗談みたいな話だなと感じることがあります。
今のアレスは服装こそ盛装ですが
エレフセリアよりもずっと質素にしてもらい
ホールの壇上に据えられた席で座っているだけでした。
疲れたら体制が変えられるようなクッションもあるうえ
周りを御簾という薄い壁によって区切られ
時折、挨拶に来られる方に軽く頭を下げるだけという
気楽さなのです。
しかしながらこの状況はエレフセリアたっての希望で
この国の伝統でもあり・・・
A5サイズカラー表紙(カバー同イラストト)2段組12頁の
大ボリュームにて王国のパーティのお話になります。
本編中では遭遇しなかった王宮での催し物のお話で
アレスが周りにどう思われているのかが
垣間見られて面白かったです。
最終的には本作はアレスの過去回想と分かるのですが
数年後の様子も本作の頃とそう変わらない感じで
ラブラブでした (^-^)/
今回は連理国の王と医療魔法使いのお話です。
攻様に恋した受様が攻様の伴侶となるまでと
王族に掛けられ呪いに迫る顛末と後日談を収録。
庶民の受様はお披露目で目にした
幼い攻様に一目で恋をします。
少しでも攻様の近くで
役に立ちたい一心で勉強と研究に励み
「男でも妊娠する医療魔法」を作り出し
王宮付医療練勤務となります。
しかしながら攻様は多忙で受様も研究室に籠りきりで
王宮内ではすれ違う事すらありませんが
この国の王族は身分や刑罰を問わず
性行為を実地で教える性的指南役を選ぶ風習があり
受様が攻様の性指南役に任命されるのです!!
受様は平民で21も年上の自分が指名されて驚きますが
受様に拒否権はありません。
受様は監視付きで自室に帰るとそんな諸々を整理すべく
長年の文通相手に手紙を書きだします。
相手は王宮敷地内の研究練に努める年下の男性で
受様の論文を称賛する手紙をくれた事で始まった関係は
顔を合わせた事がなくも友として強い絆を作っています。
式典までの3か月で性指南のための性指南を受けますが
実際に相対した攻様は簡単に受様に快楽を与えるほど
とても性指南が必要な相手ではありませんでした。
その結果受様は攻様の子を宿す事になり!?
WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」掲載作を改稿し
書き下ろしを加えての商業誌化で
唯一を求める攻様と攻様に恋して王宮勤務する受様の
ラブファンタジーになります♪
サイト掲載作を第1部、
書き下ろしの2部、後日談番外へと続くのですが
あらすじが第1部だけの内容なので
面白かったけど印象がだいぶ違うお話でした (^-^A)
受様が攻様に恋したように
攻様も受様に恋していて受様の文通相手も
予想を裏切らず攻様です。
普通に考えたら受様が考えたように
庶民で21も年上で男である受様が
国王である攻様の相手になるはずはないのですが
王族はある強い能力故に
生まれた時から伴侶となる相手が決まっていて
攻様も幼い時に受様を己の伴侶だと見抜いていましたが
受様同様、年の差故に歯噛みしていたのです。
受様の研究で次代問題も片付いて攻様は勇んで
指南役に指名したのに受様は妊娠した結果
国外逃亡を企てるという流れで
受様が攻様の伴侶となるまでドキドキ&ワクワク
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)/
あらすじの1部をもう少し膨らませてかけたのでは!?
とも思いましたが
伴侶を失うと狂っていく王族にとって
受様より年下で長く生きる攻様の問題を解消する事が
明るい未来での幕引きとなり
第2部のボリュームを増したことは
1冊の構成としては良かったと思いますが
最後まで思っていたのとは違う感が否めず残念でした。