掲載が先行するレジンで読んでいます。
ハードボイルドで作画も大人っぽく劇画風で、人が簡単によく死にます。
しかしハードな展開ではありますが、物語全体に、そこはかとない甘さを含んだ色気が漂います。
物語の展開はスピード感があり、登場人物達の息遣いが聞こえてきそうな程作品世界が生きています。
足の不自由な元ボクサー秀と闇社会にどっぷり浸かっていた不破の宿命的出会いから物語が動き出します。
反発しつつも身を委ね甘える秀は純粋で可愛く、不破の大人の色気はとても魅力的。
過去と現在を行き来しつつ徐々に明かされる不破の生い立ち、そしてその不破の心模様の変化が切なく過ぎて目が離せません。
秀に惹かれる海紘の叶わぬ恋心の行方もどうなるのか。
まだまだ色んな伏線が回収されず、物語の行方は謎に満ちていますが、みんな幸せになってくれと願うばかりです。