ホラーアンソロの「東京戦慄奇譚」で読んでいたのですが、消化不良というか、もっとふたりのことを知りたい!読みたい!と思っていたので連載になったのを知り、単行本になるのを楽しみにしていました。
でもやっぱり難しかったです。伏線がとても多くて複雑で、これは1度読んだくらいでは自分の中で消化できない物語でした。
簡単に「メリバです。ホラー系です。残酷に人を殺めるシーンなどがあります。読む人を選びます」とは伝えられますが、物語をきちんと理解して語るのは難しいです。
これはネタバレしてから読んだ方が分かりやすいと思いますが、自分で気づいてハッとして欲しい気持ちがすごくあります。読んだ人それぞれの感想や解釈があるので、ぜひ自分が読み終わった後に他の人のレビューも読んでみるのをおすすめします。
同棲している幼馴染みの禄斗と七海。もしかして七海は宇宙人なのかもしれないと禄斗が思うところから物語は始まります。
!この先からネタバレ!
人肉を食すために、弱っている人間の寂しい心のすき間を埋めてその人の求める相手に擬態する人間ではない者。自らの体液を与えることによって相手の記憶も自分の記憶も改ざんしていきます。
でもなぜか禄斗は他より弱く純粋のようです。禄斗をコントロールするというよりも七海にコントロールされています。禄斗の食事のために人を殺めていく七海。七海だけを求めて無邪気に残酷になる禄斗。
幸せなふたりも描かれています。楽しいデートもいちゃいちゃのエッチも。当たり前のカップルの幸福のそのそばに仄暗い謎や残酷なシーンも描かれていきます。
いつも手を繋ぐのはほのぼのラブラブではなく、禄斗が勝手に誰かを殺したり何かを知ったりしてしまわないように。共存してふたりだけで生きていきます。
実は、禄斗は七海が高校時代に愛して失った恋人のコピーでした。皆に愛されていた完璧な恋人とは違い、七海が望んだ通りの不完全な恋人。ずっと一緒にはいられないと分かっているのに人を殺め、禄斗に嘘を吐いてふたりの世界を守ろうとします。
でも自分の正体を知ってしまった禄斗は苦しみ、自分が人間のまま死にたい、生まれ変わった七海と出会いたいと望みます。
そして互いに呪いをかけ一緒に生まれ変わることにし、クリスマスイブ七海は禄斗と一緒に屋上から飛び降ります。
クリスマスの朝に見つかった遺体はひとつだけ。ミサンガが左腕にあるので亡くなったのは七海のようだけど、洋服も違いますし雪が降った様子もありません。この亡くなった人は違う世界観の七海なのか、それとも別人なのか。
その後、生まれ変わりや時代の変化が描かれます。そして、ブランコに小学生ぐらいの男の子の前に裸の人間ではない者が現れます。それは後世の七海なのか。結局ふたりはどちらも人間にはなれないのか。
それとも気がつかないうちに漫画の中のふたりは別の世界のふたりだったのか。
上手く言葉にまとめられず、まだわからないことばかりです。だからまた読み返さなくてはいけません。
キリスト教には輪廻転生の思想はありません。七海はカトリック教徒のようでしたが、完璧じゃないことによって親から追放されたけれど自ら「禄(神からの贈り物)」と名付けた禄斗と永遠に人生を繰り返すのかなと思ったら、これぞホラーだなと怖かったです。なぜならキリスト教にとって死は、神のもとに召され天国で過ごす安息であるから。
6は「不完全」でありながらも「思いやり」「母性」の意味があり、7は「完全」であり「世界」であります。タイトルの「6と7」だけでも設定について考えるとまたまだたくさん語れそうですよね。
2巻で人型固定バランスが崩れてクッキー症候群になったさちおの精神や発情期の安定のために番になることにしたふたり。でもその前に結婚、さらにその前に家族への挨拶です。
まずはさちおの実家へ。もちろん被食種であるネズミ族からは怖がられて反対をされますが、おばあちゃんの賛成と宇迦野の策略・買収により胡桃沢家は無事蹂躙!
次は宇迦野家ですがその前に、さちおが本名のままペンネームにしている理由の元同級生や、旅行先で出会った宇迦野の学生時代の友だちとの様子にいつまでもさちおに敬語を使う理由などのお話もあります。これらのお話はどれもふたりのことが深く知れるので読めてよかったです。メインストーリーから外れているかもしれませんが、こういったお話を読めるのも1冊で終わらないで連載が決まっているからなんでしょうね。
そしてふたりの旅行先にサプライズでやってきた宇迦野の父親に兄。お兄さんは優しそうですが、お父さんは一癖も二癖もあるようです。結婚を認めると言いながらも条件を伝えてきます。
その条件をクリアする前になんと「おめだん」が打ち切りになり・・・4巻へつづきます!
ふたりがどうやって「おめだん」を守り、結婚へゴールできるのか、4巻を読むのが楽しみです。結婚式や新婚旅行は5巻かな?まだまだ読み続けていきたい作品です。
宇迦野どんどんいいキツネになってきていますよね!今後の彼の活躍がさらに期待です。
お嬢の居場所を教えろとヤクザに監禁されて監視役の薫と共同生活をすることになったホストの虎太郎。上巻ではいきなりの暴力と無理やりなセックスが繰り返されていく中、虎太郎の能天気さとちょっとした笑いが描かれていました。そのため、上巻を読んでダメだと思った人もいるかもしれませんが、下巻は違います!
下巻は無理やりのセックスはありません。ちゃんと両想いセックスしかしていません。ふたりの人柄や過去、考えていることがだんだんと見えてきます。上巻を読んで幼い頃に出会ったことがあるのだろうとは思っていましたが、下巻で淡々と語られていくふたりの過去はとても切なくなりました。なにより薫の涙がとても美しかったです。
下巻では、ふたりの関係がマンションの水漏れ修理のために外出した日から変わっていきます。自分たちの過去が繋がったのに気づいた薫は、虎太郎を逃がそうとわざとマンションにひとりにします。でも虎太郎は脱走せずにいました。
互いに思いやって、逃げろ、逃げないと言い合いながらも結局はふたりで逃げます。組長たちに見つかり危機一髪になりますが、ふたりにはちゃんと助けてくれる仲間がいました。
そして告白してタイトルの「あの夜に道連れ」の逃避行!ここ一番テンション上がります!薫も虎太郎もどっちもかわいいし、どっちもかっこいいです!
ふたりは幼い頃の悲しい別れがあり、そしてヤクザとホストになったからこそ再会し、ずっと忘れられず大好きだった人と一緒にいられるようになりました。
きっとこれからはおバカで明るい虎太郎に振り回されながら、薫が笑える日が来るのでしょうね。
この上下巻は久しぶりにBL読んで頭を使った作品でした。
梶と虹郎の両片想いのラブストーリーと社内スパイ、会社の不祥事に内部告発などの物語と兄弟の過去・現在、愛情と裏切りなど様々なテーマが描かれています。これが上下巻でまとまっているなんてすごいですよね!固めな設定もきちんと考えられていて嘘臭くないんです。
読みながら「すごいな」「こんな裏があったの?」と何度も思いながら読んでいきました。盛りだくさんの内容のため、感想・レビューをどう自分の言葉で書いたらいいのかわかりません。すごく面白い作品なのに!自分の語彙力がないせいで!なのでぜひ読んでみてください!
倫敦巴里子先生の絵柄も美しくとても楽しく読めました。上巻で出会った時は16歳だった虹郎も20歳になり更に美しくなっています。4年に渡りふたりの気持ちや行動が丁寧に描かれていて「早くくっつかないかな」と読者も思いながら読み進めていきます。梶の兄にも虹郎の弟にも傍から見れば両想いなのに!
ふたりとも仕事もできるし頭もいいのに恋愛に関しては疎すぎます!梶は大学時代に年上女性のヒモをやっていたのに虹郎が初恋だと兄に暴露され、虹郎は童貞みたいな処女みたいな雰囲気と弟に指摘されちゃって。
いやー、なんなんでしょう?仕事できる男たちの恋愛下手のかわいらしさは最高です!
上巻ではふたりの現世での出会いから身体を売る関係、そして綾斗のおぼろげな記憶による前世などが語られています。そして下巻では奏側のすべての前世の記憶が描かれ、前世で殺した理由も現世の綾斗への本当の気持ちなどがわかります。
前世の自分も同じように助けてくれた記憶が断片的に戻ってきた綾斗は勇気をもって奏に告白しますが、奏には「何の話だか分かりません」と拒絶されます。
奏は前世も今世も綾斗を守りきれなかった自分が側にいるのはよくないと退寮してお見合いをすることに。
そんな奏の自暴自棄になっているのを何とかしたいと寮生と綾斗は奏を攫いに行き、ある言葉によって綾斗もすべてを思い出します。
たぶんこの辺りまではわりと転生物らしい物語になっていますが、やっぱり藤峰式先生です。ここからハッピーエンドになるまでの落とし方が違います!
奏パパも前世の記憶がありました!しかもパパ!そっちのパパかい!!!
奏パパと奏と綾斗の3人のシーンは藤峰式先生ならではのおもしろさでした。
ドライビングテクニックを披露する綾斗がイニシャルDっぽい顔になったり、バイト先の店長の恐怖顔が楳図かずお風だったり、執事長の適当っぽいひょうひょうさだったり、寮生みんなの「前世貴族なら納得」という受け入れ方なども楽しかったです。
受けが大好き過ぎて空回りして突き進む攻めに天真爛漫で勢いだけで攻めに向かっていく受け。今作も藤峰式先生らしい受けと攻めによる、かわいいおもしろいラブコメになっています。
大学2年の千秋は仕事で忙しい和馬に構ってもらえなくて暇を持て余して、上級生クラスの授業を取るほど。そこで由比の親戚である4年生の如月に声をかけられます。それから執拗に絡んでくる如月。由比に「あいつ人のもの盗る趣味ある」と言われ、和馬に近づかれないようにしますが、如月と話していくうちに自分も同じような歪な欲望を和馬に対して持っていると気づかされます。
それから千秋の独占欲に嫉妬がガンガン表現されていきます。和馬の全てが欲しい、未来が欲しいと全力で伝えてくる千秋にどう返事をしたらいいのかわからない和馬。それでも姉の結婚式で、自分がずっと受け身で愛されることに慣れていても自分なりに精一杯に千秋を愛していると伝えます。先に社会人になったこともあるだろうし、和馬の受けとしての包容力がここでも発揮されていました。
「惚れた方が負けなら俺は最初から最後まで負け試合だ」と1ページ目のモノローグがありますが、ちあかずの物語は千秋の人生すべてをかけた執着溺愛とそれを受けとめるだけの広い心のある和馬の男前っぷりがいいですよね。
ふたりきりで結婚の誓いをする様子は表紙のふたりとリンクしていて読者も幸せそうなふたりをこらからもずっと一緒に祝福したいと思える3巻でした。やっぱりちあかず最高です!
最後の1話はほぼ温泉新婚旅行です!1冊の中でいろんなシチュエーションのエッチも楽しめます。
個人的には、如月が次からどう活躍するのかも楽しみです。
佑川急便でアルバイトをしている性格の悪いビッチキャラの佐久間のスピンオフ。腹違いの兄への想いと「僕だけを愛してくれる人」を求めて拗らせすぎて一夜限りの相手と過ごしています。
そんな中、セフレのひとりとトラブっている時にゆうバッグの穂刈に助けられます。穂刈は以前「みだ猫」のみんなで行った旅行で同室になり関係を持ったことがある生真面目なノンケ(でもミケちゃんにちょっと恋心あったのかな?)。からかっていた穂刈が実は暗闇が怖いと知り、かわいく思った佐久間はもう一度セックスをします。
面白味がなく時々正論で自分の心をザクザクと刺していく穂刈に、佐久間は期間限定で「お互い好きな相手ができるまで」のセフレになることを提案します。なぜか佐久間を拒絶できない穂刈。そしてそんな穂刈と一緒にいてドキドキしたり安心したりする佐久間。
セフレとして一緒に過ごしている間に話をして互いのことを知るようになり穂刈の優しさに触れ、好きになってしまった佐久間はセフレでいるのが辛くて関係を解消します。また報われない恋に落ちてしまったと悩む佐久間は、今までの性悪がいじらしくなっていてそこがまたかわいいんです!そういうキャラを描くのは嶋二先生お上手だと思います。これからどんどんかわいく一途キャラになっていくんでしょうね。
突然そっけなくなった佐久間が今まで以上に気になる穂刈は、天野に佐久間が泣いていたと聞き電話をかけます。
その時に天野が「かわいいと思い始めたらオワリだから沼だよ沼」って言ってたんですが、めっちゃ心理!!
最後に佐久間がきちんと愛されるために愛するように自分から告白したのもよかったです。あまり表情が豊かではない穂刈ですが、佐久間に対してだんだん笑顔や独占欲を見せるようになり、これは溺愛スパダリになる予感しかないです。
佐久間、愛を見つけられてよかったね!お幸せに!
高校の学生寮でルームメイトになる宇佐美と青凪は2年から仲良くなります。そのきっかけは宇佐美が部活を辞めたから。
顧問の先生が結婚したことでもう部活を頑張れないと話している時に宇佐美はうっかり自分がゲイであることもルームメイトの青に言ってしまいます。でも青凪は「あっそうなんだ」と一言。青凪の右腕の異所性蒙古斑に宇佐美が気持ち悪いと思わないのと同じだと伝えてくれます。
その1話を読んで、このふたりの恋愛物語はきっと素敵だろうなと思い購入を決めました。
物語は思ったよりも簡単にはふたりを両想いにしてくれません。ゲイの宇佐美はだんだんと青凪を好きになっていきますが、青凪にはじめての彼女ができます。
自分の好きだという想いに気づいてほしい反面、親友としての関係を壊したくないと思いつつ、青凪の彼女に嫉妬していきます。
彼女もいい子っぽいんですが、青凪の痣を気にしていく様子が描かれます。思春期ならではの周りからの眼が気になる彼女。その様子が許せない宇佐美。自分がずっと可哀想と思われ不躾な視線を向けられてきた青凪は、今まで気にしていなかったのに腕を隠すようになってしまいます。
他人と違うことや見た目などで受け入れられないも差別もする人もいますが、なんでもないふりして実は気にしている人もたくさんいます。ましてや高校生です。周りの目が気にならないはずないんですよね。
「気にしてなきゃ傷つかないってわけでもねーだろ」と言った宇佐美の言葉は、彼がゲイであることで長い間傷ついてきたんだな、だから気づけるんだなと感じてとても切なくなりました。
そんな大人の宇佐美なので青凪の彼女に正論をぶつけていきますが、そのことに対してちゃんと考えて答えを出した彼女もすごく成熟している子です。なかなか大人でも認めることができないことだと思います。
仁嶋中道先生の描くキャラって立派な人が多いとこの作品でも実感しました。
彼女と宇佐美が話したことによって振られた青凪に対して、好きだからとキスをしてしまう宇佐美。そこからふたりが付き合って同じ「好き」になるまでバタバタと物語が足早に進んでいきます。
たぶんふたりが同じ「好き」になるのに時間があまり必要なかったのは、それまでのふたりの互いへの思いやりや行動に言葉、過ごしてきた時間で十分だったのではないでしょうか。改めて恋愛だと気づけたきっかけが彼女との話し合いだったのかもしれません。
仁嶋中道先生のメッセージ性の高いセリフや行動は今作でも胸に響いてきました。これからも何度も読んでは考えさせられる作品になっています。
1巻では運命の出会いをしながらもΩ嫌いのαの犬飼先輩を好きになってしまった暮田は、Ωだということを内緒にしていたけれどバレてふたりは離れ離れに。
2巻では性別移行手術によってβになった暮田に再会した犬飼が番になろうと告白。犬飼が好きなのでβになったと言い出せないまま付き合いますが、最後にはβになったことを伝えます。
そして3巻。初めてヒートになった暮田の友だちの及川を襲いそうになる犬飼は、「もうこれ以上暮田を悲しませたくない」と自分の太ももをカッターで切りつけることによって正気を保とうとします。そして暮田に助けを求めます。
ふたりの関係を次の運命の相手ではと疑心を抱いていた暮田ですが、及川を助けたいとふたりの元へ走ります。
そこで暮田は犬飼から「バース性は関係なく好きなのは暮田」と告白されてまた付き合い始めます。
でもここでハッピーエンドではありません。次は犬飼の嫉妬のターンになります。
暮田のクラスメイトのオメガの女子の小崎さんが当て馬として登場!小崎さん、残念ながら2巻の当て馬の及川くんとは違い、女子としてもΩとしても嫌な感じになっています。(特に絡みはありませんが、当て馬が女子なのが苦手な人はご注意ください。)
暮田の無自覚に優しくしてモテちゃってるし、犬飼はβの暮田にはΩの女子とは結婚して子どもが持てると不安になります。小崎さんが現れてからふたりが過ごす時間が少なくなり、すれ違いも起きますが、暮田がちゃんと小崎さんにも犬飼にも自分の気持ちをきちんと伝えます。
ずっと考えすぎて悪い方向へいってしまった感じがあるふたりでしたが、最後は暮田が決めたことがとてもよかったです。
「秘匿のΩは運命を逃す」というタイトルでしたが、身体はΩに戻らないβだけれどもちゃんと自分自身で運命を掴みに行っている感じがしました。
この先もαとβであるふたりには困難が待ち受けているかもしれませんが、ずっと幸せに暮らしてほしいなと思う終わり方でした。
この作品は出版社側で当初電子配信のみの予定だったのか、単話⇒合冊版⇒完全本と電子で発売後に同時期に単行本1巻から3巻が発売されました。
電子で1巻の完全本が出たので買っていたのに単行本?どういうこと?という戸惑いがあり、2巻以降の購入時にとても不安でした。
結果、完全本1巻⇒単行本2巻3巻で問題なかったです。
前巻では会社の同僚でルームシェア歴10年の親友だったふたり、攻めの仁と受けの秋貴が恋人同士になりました。
今巻では恋人となって同居から同棲になりさらにラブラブになって半年後、秋貴が1か月間福岡へ出張に行くことになります。しかも残される仁も人手不足で出張1か月前から多忙を極めます。
出会ってから初めて離れて暮らすふたりは、初日から会いたい気持ちが溢れています。そんな中、秋貴は道に迷った時に偶然出会った仁の弟の海に助けてもらいます。秋貴と仲良くなって一緒にご飯を食べる海を羨ましく思いながら、必死に仕事をして福岡まで週末に会いに行くことにします。
この行動力!いいですよね。もう愛しちゃってるし愛されちゃってる!空港での秋貴の嬉しそうな赤面がとてもいいです。
今回は1話からたくさんセッセしています。出張先での久しぶりの再会後のセッセよいですね。Mっぽい秋貴めちゃくちゃかわいかったです!
そして弟の海へのカミングアウト。海がいい子で「兄が増えたみたいで嬉しい」「仁をよろしくお願いします」と言ったり、疑問もなく受け入れてくれたりととてもスムーズでした。
その後また秋貴が出張先から帰宅後に同僚の宇佐田さんへも付き合っていることを報告します。彼女もめちゃくちゃいい子なんですよね。「今までふたりに失礼なこと言ってないか」なんてすぐ思うなんて!
仁も秋貴もいい人だからきっと周りにもいい人がいるんでしょうね。
コミックス描き下ろしでは仁が転職活動をはじめます。今回の仕事の忙しさで互いの時間が足りないと思ったからの行動。ふたり一緒の仕事場だからいい場合とそうじゃない場合のメリットデメリットを考えて、ずっとふたりで一緒に食べて楽しんで暮らしていくため。未来に繋がる終わり方になっています。
ぜひこの続きももっともっと読みたいと望んでいます。
今巻では秋貴が髪の毛を少し切ったので前巻よりも目元がよく見えます。クールなメカクレっぽさがなくなり、表情も豊かになり積極的にもなってかわいらしさもパワーアップしています。秋貴が幸せそうで自信を持てるようになってきた様子がわかって、仁に愛されてよかったなと感じられる1冊になりました。個人的にはそこが一番今回よかったなと思いました。