1740さんのマイページ

レビューした作品

女性1740さん

レビュー数31

ポイント数361

今年度32位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

めちゃくちゃおすすめです!

神波先生の作品の特徴と言えば、美しい瞳の不憫な受けに執着・溺愛するスパダリ攻め、切なくて胸が苦しくなる繊細な物語の中に時々見られるコミカルでかわいい若い青年たちの楽し気な表情が魅力的です。この作品も過去に辛いことがあって、攻めの「特級α」礼の側から離れていくΩの司との10年越しの再会ラブストーリーになっています。

特級αとしていつも注目され続きてきた礼にとって、普通の高校生でいられるのは司の側でした。ずっとひとりでいた司にとっても礼と過ごす美術室での時間は特別なものになっていきます。αとΩだからこそ安易に近づけない様子も見られるし、初恋だからなかなか先に進められないときめきもすごくうまく表現されていると思います。あと少し時間があれば、ふたりは付き合うことになったかもしれないのに…!

ふたりが過ごして高校時代ってたぶん1学期ぐらい?そのたった数か月を10年経っても忘れられないふたりは、運命だったんだと思います。(この物語では「運命の番」は出てこないけれど)だからこそ再会して司は元の自分に戻れたんですよね。
礼の目線や記憶の中でよく司のうなじが出てきます。そして10年後の司はそのうなじを隠す襟足の長い髪型になっています。また礼が司と会う時以外は、めがね(たぶん伊達めがね)をかけてい他人を拒絶しているようなのも、またいいですよね。

そしてこの物語のいいところは、女性が素敵だということ。バース研究所の住友さんや礼と司の同級生だった高橋さん。ふたりはきちんとした考えを持って、「友人」として礼と司の近くで見守りながら、時にはアドバイスをして味方でいてくれます。高橋さんから語られる高校時代の礼と司がすごくいいです。特に最後の高橋さんのヒーローっぷり!礼より先にありがとう!と誰もが思うはずです。高橋さんの啖呵、世界中に伝えたい!!「あんたみたいなやつ、一生教育現場に戻って来るな!」
BLで女性が悪く描かれないで素敵に描かれていると読んでいてもっと嬉しくなります。

あまりネタバレなしでこの物語を読んで浸ってほしいです。すごくすごく素敵なラブストーリーなのでぜひ読んでもらいたいと思います。めちゃくちゃおすすめです。

楽しくてかわいい作品

羽毛先生は前作の「察しが良すぎる小野センパイ」がとてもかわいくて楽しかったので今作も発売後にすぐに購入しました。期待通りに今作もかわいくて読んでて楽しくなる作品になっています。

メンズ地下アイドルにハマっていた会社員の辰巳が、突然アイドル活動を辞めた推しのこたろーを忘れられずに数年過ごしていたら、ある日スーパーでこたろーとこたろーにそっくりな息子慎太郎に出会うところから物語ははじまります。

特に辰巳はゲイやバイであるとかは描かれていないし、女性と付き合った過去もありますが、こたろーへの態度を見る限りかっこいい男の人が好きなんだろうなと感じました。その代わりに男同士の恋愛だからという重さや暗さは物語に入っていません。
とにかく辰巳がめちゃくちゃ乙女なんですよね!羽毛先生が得意とするメロメロになっちゃう赤面の受けちゃんでとってもかわいいです。
推しを愛する辰巳の様子は、グッズを捨てられないことやそのグッズの収納など、同じオタクならではの笑っちゃう小ネタも楽しく、「そうだよね!」とうなずくことが多かったです。

こたろーと慎太郎もご飯を食べる時のリスみたいに膨らんだ頬や笑った顔や困った顔などもそっくりでかわいいです。それにシングルファーザーと幼い息子というちょっとかわいそ気で庇護欲をかき立ててきて、辰巳をまた沼へ落とします。ほんとに笑っちゃうくらいチョロい辰巳がかわいいんです。「何で忘れさせてくれないんだよ」って辰巳の心の叫びは少しかわいそうですが、そこで終わらないんです。そこからがはじまりです。

数日後に会社へ行くと、こたろーが辰巳の会社に入社していて、前より近くでキラキラしているこたろーに毎日会うことになっちゃいました。もう沼にハマるしかない。ここでタイトル「もう一度推したら破滅するっ!」がひびきますね。後戻りできない沼ですよ。
そしてこたろーも辰巳が今でも自分を推してくれていることに嬉しく思っていました。実は辰巳がこたろーにとっても特別なファンだったことが描かれます。
それからふたりはあっという間に両想いへ!こたろーと辰巳が再会してからどれほどの時間が経ったのかちょっとわからないのですが、2話ほどの間でしょうか?あっという間にこたろーが辰巳を恋愛的に好きになってしまう感じはしてしまいます。
ただ、すごく上手く物語が詰め込まれているので、それほど無理やりに気持ちを持っていった感じはしませんでした。そこはやっぱりプロの技なのか、上手だなと思いました。
息子との3人の絆もシングルファーザーとの恋愛には大事なハピエン要素ですよね。コミックス1巻に収めるには仕方がないのかもしれませんが、そこはもうちょっと詳しく読みたかったなとは思いました。

それでもやっぱり最初から最後までずっとかわいい!!とにやにやしながら読める楽しいラブコメになっています。また、無駄な物語やキャラもいないのも読みやすさの要因のひとつであり、安心して楽しめる作品になっています。

2話の後から「こたぬいの大冒険」というイラスト?ミニマンガが描かれています。辰巳が作ったこたろーのぬいなんですが、それがまたかわいいのでコミックスならではの楽しみになっています。
とにかく楽しくてかわいい作品(これしか言ってない気がしますが)になってますので、ぜひお楽しみください!

なんども読みたい

椎名の卒業後にどうするのか、モラトリアム期間が終わろうとしています。

椎名の人となりを知って憎しみも薄れていき、燕は椎名との身体の関係も心地よくなっていきます。でも椎名は燕に謝り、自分が海外へ留学すれば燕を自由にできると思い込み、燕から離れようとします。そんなことを望んでいない燕は椎名の手を掴んで、学園の外へ連れ出します。

お金もない高校生が「楽園」の外へ行っても暮らして行けるわけもありません。それでもふたりはできる限りの時間で外の世界を楽しみます。そして椎名は自分の過去について詳しく語り、燕は椎名のことと自分の親との関係を知ります。
椎名よりも肉親からの愛をたくさん貰っていた燕は、親の気持ちがよくわかったのかもしれませんね。高校2年生なのに大人のように椎名を抱きしめて、すべてを受け入れます。

結局、ふたりはすぐに補導されてその後、会うことも話すこともないまま10年の月日が経ちました。

大人になってふたりは再会します。ふたりの職業はなるほどね、と思うものになっていました。自分だけが過去を引きずってずっと好きなのではないかと互いに考えていましたが、音信不通になっていてもふたりは相手を求めて、ずっと愛し合っていたのだと感じられました。
タイトルの「渡り鳥」がここで回収されます。「ネバーランド」を出た「渡り鳥」の椎名が「家族」である燕の元に「帰巣」します。

親や社会的クラスに振り回された幼い子どもたちにとって、一番欲していたのはやっぱり側にずっといてくれる人からの愛情だったんだと、この作品を読んで痛感します。
青梅あお先生の絵柄と描かれる空気によってストーリーがふんわりと流れているように感じられます。無駄な熱さがない分さらりと読めてしまうのですが、逆になんども読み直したくなる作品になっています。再読しながら、ここはそういうことかな?と毎回楽しめます。
全寮制の中で男子高校生の大人とも子どもとも言えない時期のふたりのアンニョイさがよく描かれていると感じました。

めっちゃスイート!!

めちゃくちゃかわいい!!
初kanipan先生ですが、こんなにかわいい作品を描かれているとは思っていませんでした。めちゃくちゃかわいいのでぜひぜひ読んで欲しいです!
入学説明会で出会った光希に一目惚れした恭也が、禁止されているバイトをしている光希を見かけるシーンからふたりの物語がはじまります。
金髪に近い髪色にたくさんのピアスがついた耳、目つきの悪そうな眠そうな目によってあまり友だちがいない光希と、学級委員になってみんなに好かれている優等生の恭也は、だんだんと仲良くなっていきます。

光希がとにかくかわいいんですよ!光希は人見知りなだけで、友だちになれば距離感ゼロになってくっついてきたり抱き付いてきたりしてくるし、笑顔も行動もかわいいし。友だちになった恭也がそのたびにドキドキするのもうなずけます。
恭也がかわいくて思わずキスしそうになっちゃうのも、「もしかして俺に気があるかも?」って誤解しちゃうのも仕方がない!それほど光希はかわいいです。

物語の流れも自然だし、ふたりの間の楽しさや微笑ましさはとてもかわいいし、高校生の純愛青春ラブストーリーを読みたい方にはおすすめです!ふたりがとても楽しく学校生活を送っているのを読みながら、読者もきっとニコニコ笑顔になること間違いなし!
ずっと光希がかわいいしか言っていませんが、ほんとにかわいいので読んで光希のかわいさを確かめてください。ほんとにタイトル通りめっちゃスイートです!!

ふたりはキスのみの関係ですが、それが恭也と光希らしくてよかったので、大満足の1冊になっています。もしかしたら続編を描いていただけるのなら…光希がどれほどかわいくなってくれるのか見たい気持ちもあるので、ちょっとエッチも期待しちゃいますね。

恭也を好きな女の子が出てきますが、きっちりと恭也は牽制するので当て馬ほどの役割にもなっていないので安心してください。

魚と水の森 2 非BL コミック

本郷地下 

少しずつ謎が解けていきますが

イェンスの伴侶になった元人魚のヴァンは、イェンスがたったひとりで生きている理由、幼い頃に黄泉還った人間であること、その代償として島に呪いがかけられて新月の日しか島を行き来できないこと、特別にただ一人の伴侶のみ外から島へ迎えられることなどを教えてもらいます。
そしてヴァンは自分を助けてくれたこと、自分が王子のために声を失くしたことを考えます。王子なんか助けないでヴァンを助けていればよかったのにと後悔します。若い頃に願ったことを後悔するのはよくわかります。特別な宝石を欲しいと思っていたのに、実はただの石で本当の宝石は後から見つかることってありますよね。ヴァンはどうにか自分がイェンスを救えないかと考え始めます。

そうするうちにいつもそばにいる3羽のツバメが実はドロメだったと気づきます。ドロメは何人もいて、1人のドロメに1つの願いと決まっていました。少しずつドロメの謎も解けていきますが、まだわからないことも多いままです。
1人のドロメに1つの願いということは、きっと一生に一度の願いのはずなんですよね。ただイェンスは幸運だっただけなのか、それとも別に理由があるのかもしれません。でもそのおかげで二度目の願いの時はイェンスにとってフェアに行われ、髪の毛と引換えに1日のみ声を出せるようになりました。寝るのも食べるのも惜しみ、ふたりはたくさんおしゃべりをしました。

それからイェンスはなんとかヴァンとコミュニケーションを取るために筆談という方法を見つけ、ヴァンに読み書きを教え手話を一緒に勉強をして、ふたりは語り合い互いを愛しみ合います。
1度でもヴァンの声を聞けて、本当によかったなと思える2巻でした。これからもたくさん語り合いながらずっとふたりで生きていってほしいと思いました。
最後に出てくるとある小さな命がふたりにこの先どう影響するのかも楽しみです。

激しい恋愛感情や行為はありません。BLとは違うと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、とても素敵な物語だと思いますので、おすすめです。
島でふたりが秋の恵みを満喫し、冬の寒さと美しさとふたりでいる暖かさと愛情が感じられる作品です。本郷地下先生の描く美しい自然や美味しそうな食事などに囲まれたふたりが、それぞれ相手のことを思いながら季節は廻っていくのを見るのもこの漫画の楽しさのひとつになっています。

またふたりを読めてよかった

悠次と総一の再会幼馴染カプの3巻目。大きな事件や当て馬などは出てこない、日常系のほのぼのさと激しく愛し合うふたりの様子がバランスよく描かれていている秀作です。ふたりの友人たちも彼らを認め、自然に同性愛を受け入れていく様子も描かれています。
沼亀くんが言うように「おふたりの仲睦まじいお姿がまた見れて嬉しいです」という3巻でした。

3巻はただでさえ生活リズムが違うのに、レストランが繁盛して忙しい悠次と会社で頼られて仕事が増える総一がなかなか一緒に過ごせなくなります。すれ違い生活が続きますが、それでも互い不足を補うかわいいふたりが見られます。

そんな中、悠次に店を譲った豊叔父がふたりの家に泊まりに来ます。叔父さんを通して悠次の学生時代の総一に対する切ない想いや苦しさが描かれています。悠次に叔父さんがいてくれてよかったなと思えました。苦しい心の内を聞いてくれる人がいるって嬉しいですよね。

3巻はあっという間に読み終わってしまいます。それでもふたりが幸せそうに変わらず過ごしていてよかった!と再確認できたのでとても満足です。まだまだつづきが読みたいふたりです。

洋くんがかわいい!!


1巻ではずっと情けないエロばかり考えてそうなニートの真海の良さがわかる2巻になっています。
まずは、浬と真海の思い出。足が速くて輝いていた頃の真海と優しくされて恋をした浬。恋する浬のかわいさと幼馴染から抜け出せない切なさがすごくよかったです。
きっと浬が好きだと言えば真海も真剣に考えるんだろうけど、内向的な性格だから言えずにいたんでしょうね。でもずっと恋焦がれているだけの浬も、人魚たちに嫉妬したり影響されたりしてこの先は一歩踏み出すのか楽しみです。

ミステリアスのルイは真海を翻弄して、おじいさんの秘密を聞き出そうとしているようです。昔、おじいさんとなにかあったのかもしれませんね。まだまだルイは謎ばかりです。

2巻のメインは洋くん!かわいいツンデレ人魚です。
洋くんがヤクザの家で育ったことや海の秘宝を手に入れる理由などが描かれています。ヤクザの家にあるであろう海の秘宝を盗み出すために子作りを交換条件にして真海に手伝ってもらいます。そうしているうちに、だんだんとふたりの距離が近づいていきます。洋くんが真海を少しずつ好きになっていく様子や赤面しているのにツンなところがめちゃくちゃかわいいです!

海の秘宝は手にすることはできなかったのですが、洋くんは真海の手を引いてラブホへ!!しかも洋くんは人魚の姿で!!!しかも処女!!もうここはぜひじっくりと見て欲しいです!!
かわいい!えろい!かわいい!!!めちゃくちゃよかった!!

コミックス特典は洋くんが人間の姿でのエッチです。
真海は結局、洋くんが人魚の時も人間の時もろくに最後までできなかったのですが、洋くんは幸せそうだし、まだまだ次がありそうなふたりなので3巻も楽しみです。

変わっていくけど変わらないもの

「僕らの食卓」シリーズも3巻目。付き合った穣と豊の秋と冬の物語です。
穣と豊の間にはいつも種がいます。出会いのきっかけになった穣の年の離れた弟である種がいることでふたりの物語に、さらにいろいろなワクワクやドキドキを見せてくれるのがこの物語の楽しさのひとつでもあります。

「二人で暮らそう」と前巻で終わったので、今巻は一緒に暮らすお話かと思いきや……。
種が大好きなにぃちゃんと離れて暮らすことを理解できず、「ゆたか にぃちゃん とらないで」と号泣したら豊も一緒に泣いてしまいます。ふたりはみんなにとって一番いい方法を考えることにします。こういうところも「やっぱりやめよう」とか「しょうがないよね」とならないところが思いやり溢れたふたりらしいですよね。

なかなか同棲が進展しない中、豊の大学の元同級生に偶然再会します。豊のことを「ゆー君」と呼ぶ神崎は、距離感0でどうも豊のことが好きでした。そんな神崎の告白と涙にもんもんとする穣。豊が魅力的だから他の人に取られたらって心配しちゃうんですよね。

そして穣の誕生祝いにふたりきりでキャンプに行きますが、楽しい旅行のはずだったのに穣が嫉妬したり空回りのいたずらをしたりして豊が怒ってしまいます。ここでふたりを仲直りさせるのはやっぱり料理!失敗をふたりの知恵でアレンジして美味しく食べます。これでこそ「僕らの食卓」ですよね。食卓では幸せが溢れるのがこの作品のよさ。
この作品には、とてもゆったりと贅沢な時間が流れている感じがします。辛いことも苦しいこともたくさんあったふたりだけれども、出会って好きになって互いを信じ合ってこれからずっとふたりは一緒にいるんだろうな、と感じられる素敵な作品です。

また、バイト先で穣を認めてくれていた女性が穣の今までのことを肯定してくれます。とても素敵な言葉でした。自分の経験をプラスに受け入れてくれる大人が親しい人以外にいるって嬉しいですよね。
豊も大人になり穣たちという帰る場所があることで、子ども時代の苦手だった兄へのわだかまりも薄れていきます。
ふたりはそれぞれ一緒に過ごすうちに逞しくなり、心も満たされて、周りの人ともいい関係を保てるようになったりします。これは3巻通してふたりの日々が描かれたから読めたんだと思います。1巻だけで終わらない物語のよさですね。

今巻も種の成長が著しいです。幼い子どもは日々、変わっていきます。にぃちゃんと離れたくないと泣いたりおもらししてにぃちゃんを泣きながら呼んだりしていたのに、最後に穣が就職後に研修で数か月会えなくなると伝えると自分のことよりも穣の心配をします。
これからどんどんふたりも家族も周りも変わっていくけれど、ふたりにとって変わらないものもあります。これからもずっと一緒に仲良く変わっていく季節の中にいるふたりが想像できた、幸せな終わりになっています。

fanfaration! 1 コミック

小嵜 

早くつづきをください!

魂の番に出会った瞬間のふたりの様子から物語ははじまります。それなのに1話の終わりは魂の番からの拒絶。どうなるの??と1話を読んだら続きをすぐに読まなくてはならなくなります。1話から4話、毎話、早くつづきを読みたい!と思える作品でした。

妹に誘われたライブでぼんやりとしている桜里が一瞬で奏に恋に落ちる瞬間や推し活をしてはしゃいだり照れたりする様子はどれもかわいくて愛おしく感じられます。めちゃくちゃかわいいですよね、小嵜先生の描くキャラ!
小嵜先生の絵は淡くてふわふわしていてとってもかわいいです。特に受けは繊細そうで不憫な趣を見せるんですが、実は芯の強い子が多い気がします。この桜里もかわいくて守ってあげたいって思わせるΩだけれども、奏にサイン会場で「もう来ないでくれる?」と言われても「話ができるイベントじゃなければいいよね」と思い歌番組の観覧に行ってしまう強引さがあります。

2話で「突然来られても困るから」と連絡先を交換してこれで恋が進む!と期待したらなんと別のΩが「ただいま」と奏の家へやってきます。すでに相手がいた?それじゃあ、魂の番には会いたくないですよね。しかもその相手は別のアイドルグループa.mの麗。誰もがお似合いだと思えるΩです。

それなのに気軽に桜里に電話してきて「今から会う?」なんて言ってくるんですよね。家に迎えに来た奏の顔がイケメンすぎて!!!もうびっくりですよ。
でもふたりきりの車の中の様子で奏もちゃんと桜里に惹かれているし求めているってわかります。ふたりの言葉少なげながらも相手を想っている感じがすごくキラキラしていてとてもよかったです。このふたりの密会はどのコマもよいのですが、最後に「中入って」「はい」「玄関ね」のミニキャラシーンが大好きです!めちゃくちゃかわいい!!!

3話ではやっと世界一幸せな桜里で終わります。4話は奏の部屋でデートしてキスもするしラブラブマックス!でもここから付き合ってハピエンで終わっちゃうとなんだか物足りなく感じてしまいますよね。
ふたりのラブラブな密会中に麗から連絡があって、奏は麗の元へいくことになります。「ふたりはどういう関係?」と思いながら1巻が終わってしまいました。毎話、つづきが気になる終わり方をしているので、え?早い!もう終わり?という感じであっという間に1巻読み終わってしまいました。
秋から連載再開とのこと、つづきが待ち遠しいです!

新たなムリはなにか?

1巻では交際0日で結婚することになったふたりが反発しながらも愛し合うようになりました。
2巻は新しい環境でそれまで心配したことがないことが不安になりながらも一緒にがんばっていくふたりの過去や伝説の話も知ることができました。
そして3巻、今までの表紙と違って百貴だけが横を向いています。それはなにを暗示しているのか気になりながら読み始めました。

巻頭からラブラブのふたりでしたが、夏休み直前に千景は父親の緊急入院で帰省、百貴は仕事のトラブルで残留することになります。しかも帰省前にふたりはケンカをしてしまい、長距離生活ゆえになかなか仲直りができずにいました。
ふたりとも思い込みがちょっと激しくて読んでいて笑っちゃいますが、本人たちは真剣なんですよね。そんなすれ違ってしまったふたりを友人の田端と吉村が励まそうとしますが、それがまたおかしな方向にいってしまいます。そして相変わらず千景のパパのアドバイスがダメなんですよね(笑 いい人なんだけど、ちょっとズレててかわいいパパ!
それでも離れていてもやっぱり千景も百貴も友人相手に惚気ているし、同じように相手のことを考えてすぎているだけです。
3巻の「ムリ」は長距離生活によるすれ違いなんでしょうか?

でも大丈夫です!ふたりとも相手が大好きだから!再会すればすぐ謝ってすぐイチャイチャします!しかも外で!!百貴がどんどん色っぽくエッチになってました。
エッチ前の仲直りする時にふたりが1発ずつ殴るんですよ。そういうのはダメな人もいるかもしれませんが、なんか「ムリ婚。」のふたりらしいなと思える仲直りの仕方だとわたしは感じました。

また、3巻では「家族」や「幸せ」について考えさせられるセリフがたくさんありました。
結婚した千景にとって一番大切な家族は百貴であること、頼れる肉親がいない田端にとって家族にこだわらなくてもいいと思えること、吉村にとって付き合う相手は男女どちらでもいいないことなど、いろんな多様性が見えました。
きっと千景と百貴の結婚によって周りの友人たちもカミングアウトできたんじゃないでしょうか。
みんなが自分にとっての「最高の幸せ」を見つけることができますように!


でも、3巻で一番気になるのは百貴の友人の田端と上司の秋山さん!
秋山さんが登場する時に「もしや当て馬?」って思っていたのですが、すぐに「田端を狙ってる!!」と気づきます。
ただクズのヤリチンじゃないといいと願っていましたが、どうやらふたりいい感じに
なんと4巻につづくので、千景と百貴の新たなムリはなにかも気になりますが、田端と秋山さんがどうなっていくのかも楽しみです。