WEBでずっと連載を追ってました。
イラストの素晴らしさはさることながら、キャラクターがすごく魅力的な作品だと思います。
ネット発ということもあり、一般的なBL小説とは趣が違い、かなりライトな作風です。
基本的に主人公視点で語られており、癖は強めの文章ですが、そのノリが楽しめる方でしたからどハマりすること請け合いです。
文芸系の作品が多いBL小説の中では、異色の作風といえるかと…テンポよく読めるので、個人的には最初から最後まで楽しく読み続けることができました。
一巻より二巻はさらにキャラが深く描かれていて、特に主人公の葛藤には胸が締め付けられました。周囲を愛し、一歩一歩成長していってるんだなと感じ、彼への好感がさらに高まる物語になっていると思います。
また、この作品の一番の魅力はなんといっても「勘違い」と「溺愛」だと思います。
ものの見事に会話で勘違いを繰り返していて、笑いが止まりませんでした(笑)
よくもまあここまですれ違えるものだと。でも、それを無理なく描き切っているので、それがまた凄いです。
そしてタイプの違う攻めもまた美味しいです!
個人的にはフェリクスの執着ぷりが好きでした。二巻ではかなり甘々な展開になっていて、安心して読めます。疲れた心が癒されます(笑)
好き嫌いは分かれる作品だとは思いますが、WEB小説をよく読まれる方や、溺愛系の作品が好きな方などには嵌りやすい作品なのかな?と思います。