人生に嫌気が差し駅で自殺しようとしたら高校時代の自分になっていた。不思議に思いつつも登校すると、高校時代の自分は記憶にない後輩に慕われていて……という感じの過去救済タイムスリップもの。
この作家さんはどの作品も絵が兎に角安定して綺麗。ただ人物描写がいまいちというか絵が綺麗でもキャラクターに感情移入が出来なくてモヤモヤすることが多かった。
でもこの作品の主人公に関してはそれがあまりなくて比較的楽しく読めた。過去の世界で性春を謳歌してやろうと開き直る受けはちょっと大丈夫かと思ったけど攻めの後輩君が一途で可愛い。ちょっと一途過ぎな気もするけどテレビインタビューのシーンとかくすりとさせられた。「自分の過去の筈なのに所々記憶が抜けている」というのも読み進める上で先が気になる要素になってたと思う。