ネタバレを含みます。
神のお告げ『金髪紅眼の勇者アレンがトボルの村の孤児院にいる』
地図にも載らない辺境の村トボル。
そこに居たのは10歳の「金髪紅眼のライリー」と「茶髪に茶色い瞳のアレン」の2人だった。
冬が厳しく貧しいけれど、平和な小さな村に突如現れた魔物。勇敢に立ち向かいライリーを守って死んだ12歳のアレンと、アレンに守られて自分自身の弱さへの後悔と魔物への憎しみしかないライリー。
ライリーはアレンの勇敢さを伝えたくて自らの名前を捨てアレンと名乗り「勇者アレン」が生まれてしまった…。
そんなライリーが28歳になり魔王達を倒した後、アレンの生まれ変わりと名乗るイリヤと出会い、
この物語は動き出します。
アレンを失った16年間、心が凍ったままのライリーをゆっくりと癒して溶かしていくにはどうすれば良いかを考える16歳のイリヤ。
イリヤ(アレン)が最高に男前な性格です!
ファンタジー系のRPGがお好きな方には、きっと突き刺さるお話しです。
どうか、あなたの目で、氷が溶ける時を読んで感じて頂きたい1冊です。
追伸 私はケネスさんがすごく好きになりました。
是非、2巡目はケネスさんの立場でもう1度読んで頂きたいです。
最後になりましたが、多大に加筆された文章が繊細にそして生々しく語ってきます。オススメです!