文章のスタイル、阿賀先生が使う隠喩や心理的描写など以前からお気に入りで、さらに今回は外国人の主人公のキャラ作りに感心せざるを得なかった。まず、BL(だけではないけど)は、外国の人物があまり登場しない。登場するとしたら、舞台は海外/空想の国設定か、キャラは日本に育ったまたは、ハーフで日本語を母国語のように喋る設定ぐらい(あと、エンゾウ先生が描いた日本語が全くできないエクゾチックな存在とか)... 『きみは眠るぼくの夢で』の主人公のハオユはネイティブレベルの日本語を話すけど、実際に日本語が上手い外国人みたいなところで言葉遣い・言葉の理解が困ってたりする。すごくリアルで、阿賀先生は外国人の友達がいらっしゃるのではないかと思った。
日本に来たばかりの日本語の上級者は難しい言葉(「因果関係」とか「超越的」とか)を使いこなせるけど、「ツーンとする」・「イケメン」・「色目づかい」・「修羅場」・「殊勝」(最後、私も調べた)とか全然わからない。あと、ハオユの擬音語と擬態語が苦手なところも外国人はありありだ。
小学生でも知ってそうな簡単な言葉を知らないこともあったりする(私は、未だに一番困っているのは、「マリオパーティー」のミニゲームの説明文を読む時だ)...
ハオユのような外国人の主人公が出てくる作品をずっと読みたかった!
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(ハオユは辞書を引く時、八雲が彼を「可愛い」という目で見ているのはすごく感動した。自分は辞書を引くと、周りの人に負けている気持ちになるし、弱者として見られている気がする。誰かに辞書を引く行動は可愛くみえると思うと、心の中はあたたかくなる)。
あと、単純に八雲奏太にめちゃくちゃドキドキした!超タイプ!奏太の視点から書かれた物語もいつか読めればいいなと思うし、浩樹とアンディーについてもっと詳しく知りたい!
(読み終わって気づいたけど、私の中の八雲のイメージは津田健二郎さんだったw)
順番は逆になったけど、今 #きみの背中ぼくの手のひら を読んでいる。
阿賀直己先生が書く攻めはすごく魅力的だ!受けは... 私もそんなに頻繁に泣くことを赦してもらいたいなって思ったw