下巻は本当に最高でしかないです。
斉藤安否不明で矢島が探し回るのですが、上巻では矢島の気持ちもほとんど描かれていなかったのに、ここからは随所で斉藤の安否を憂う苦しい気持ちや斉藤をどんなに大切に想っているかが表情やモノローグで描かれています。苦境に立たされても泣き言ひとつ言わない言えない矢島に、少しくらい人に頼ってもいいんだよと涙ぐんでしまいました。
正直、再会した時の斉藤の暴言には腹が立ちます。心底心配していた矢島を黙って抱きしめてあげればよかったのに。でもあれはまた今後斉藤の心が成長していく、その過程での失言と思うことにします。
矢島に横恋慕しているイケメンも再登場でラストはとんでも展開、最終的に斉藤が全て持っていきます。王者の風格。それでこそ斉藤誉。かっこいい。
そしてこちらもかき下ろしが最高でした。ちゃんと恋人だった!スーパーで買い物をする二人を見られるなんて。仕事では傲慢な斉藤が私生活ではまるでお子ちゃま。矢島の前でしか出さない可愛い一面なのでしょうね。プライベートの二人が仲良くやっていたので、もやもやが全て吹き飛びました。
もうこの二人の間にあるのは恋なんてふわっとしたものではなくて、絆、執着、そして愛。重い情で互いに雁字搦めですね。
カバー裏の二人、可愛らしい。里先生の御本は紙本で買うべし!です。
早くも続きが読みたくて待ちきれません。DOGSは主役たちのキャラが強烈に立っていて、他のBLでは得られない萌えがあります。ずっと続いてください。
大好きなDOGSシリーズの3作目。まさかの上下巻なんて嬉しすぎます。
一巻はお仕事、二巻はプライベートメイン、今作はまたお仕事メインです。一巻でちらっと話がでてきた贈収賄事件を斉藤が指揮することに。久々に二人同じ職場ということでイチャイチャを期待していたのだけど、階級差が邪魔をしてイチャイチャどころか会話さえ、目さえ合わない上に、斉藤に憧れて矢島を敵視する若手キャリアの登場や、仕事中にも関わらず矢島へ女性を押し付けたがるKY上司が出てきて、ますます二人の仲が遠ざかりもやもや。上巻は斉藤が何者かに拉致されるシーンで終わり、いても立ってもいられず、すぐ下巻に手が伸びるのは先生の思惑通りでしょうか。
ストーリーが面白いのであっという間に読み終えましたが、あの矢島一筋の斉藤が若手キャリアの頭を撫でたり、そのくせ矢島には冷たい態度をとるので、矢島視点で読む側としては悲しい気持ちになりました。女性の部下の頭を撫でるのは完全にNGですけど、男の部下はセーフ?いえ、これはBLなのでそれもNGだと思います!どういう意味があったのか斉藤にききたい。
でも巻末にある二人のプライベートシーンに救われました。彼シャツをする矢島が見られるなんて!嬉しそうな斉藤がまた微笑ましい。
下巻はきっと矢島も読者も救われる展開になるはず?振り幅が大きければ大きいほど喜びも大きくなるから!と期待して下巻へ。ということでもう夢中。(以下、下巻感想に続く)