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待ちに待った2巻目!最高に萌えた!

壮大なファンタジーBLです!

とにかくめちゃくちゃ面白かった!!
世界観とストーリーそして沙野先生なのでもちろん萌えもたっぷりと。
前作からの伏線とアンリとオルトの宿命
これが破綻することなく大きく広がったシリーズ2巻目です。
読み終わっても しばらく現世に戻って来れないくらいハマりました。

前作の2人で何となくオルトが攻めかなと思っていたのが まさかの聖騎士受け!!滾りました!
修道騎士としての強さと揺るぐことのない忠誠心を持つ聖騎士様ーー奈良先生の挿絵が格好良い!

扉絵がかなりの衝撃
そのあと冒頭から沙野先生らしいスピード感溢れる展開でいきなりオルトがトンデモない事に。ええーっ!最初から飛ばしてます。


生後間もないアンリを一人で護り育ててきたオルト。アンリの世界は本の中とオルトだけ。先生も仰ってる光源氏です!お互いに長い長い純愛片思いです。


沙野先生の主人公は決して万能でもなくスパダリでもなく、弱さと傷を持ち命懸けで相手を護る。これにハマっちゃうんですよね。

10才のアンリに跪き忠誠を誓うオルト
この挿絵がもうたまりません。神々しいくらい切ないです。
オルトは何度もアンリに忠誠を誓うんですがここにオルトの真名の意味が深く関わってきます。

14才のアンリにはオルトが自ら性教育を。
はァ…これは教育です!ハァハァ

シリーズのルカ、ゼイン、アンリ、オルト
それぞれが世界の命運を担う宿命を背負っており「真名」に重要な意味が。
真名を捧げるのは自分の命を預けることで
アンリの真名にかなり動揺しました。


名前のある登場人物は何かしらの意味が、まさか前作で登場してたあの人物がこんな重要な役割とは。伏線が徐々に明かされていくのがたまらなく面白いです。


敵の姿は見えては来ましたが 目的や何者かなどはまだナゾも多く、妖精王についても取り替え子についても伏線がありそうです。

18才になったアンリは力を手に入れ運命を受け入れた陰のある男に。
私的にはオルトに全部持っていかれました!
清廉さと強さを併せ持つ年上の聖騎士にハマらないわけがない!!

この本の続きは是非紙の本で奈良先生の素晴らしい絵で読みたいです。

出版社さんのTwitterで公開されてるSSにもう1組の2人が。こちらも今後なにか進展があるのかとても気になります。

今回も裏テーマがあります。またしてもネーミングが…
読後の楽しみですね!

沙野先生のブログで一部試し読みが出来ます。未読の方は是非2冊続けて読んで欲しいシリーズです。

切ない悲恋で幸せの始まり

沙野先生の本領発揮
切なくて物悲しいのに希望と始まりを感じさせるとても秀逸なラスト

再会物ですが、それまでの複雑な事情から憎まれて蔑まれて離れたと思っていた真智

研究者である真智のSPとして13年ぶりに再会した玖島

お互いの想いは胸に秘したまま離れ離れになった高校時代
再会後も中々本心を明かす事ができず 警備対象として冷静な姿勢で接する玖島が秘めた欲望をぶつけるような身体検査…これがかなりそそられます。

他国から研究情報を狙った拉致事件や裏切りなど 沙野先生らしいスリリングな展開の危機感と2人のあいだの焦燥感で手に汗を握る。

真智の決断はある意味別れとなるもので ここに出てくる玖島に宛てた「手紙」で涙涙

まさかこんな展開になるとは思いもよらず、別れと出会いの結末
これはネタバレなしで読んで欲しいです。

あとがきで恒例の裏テーマ…えっ!!ちょっと笑ってしまいました!
あのシリアスな場面にこんなネーミングと。
ぜひ読後に確認してみて下さい。

スケールが桁違い!箱庭監禁執着攻め

今回も宮緒先生ならではの執着攻め。
監禁のスケールが違います!
部屋ではなく社会を巻き込んでの箱庭監禁。
自宅から会社まで 全てが管理され
決められた箱庭の中で 息の詰まるような生活

雪加の自宅で食事の世話から
着替え 家事の全てを
姿を見せずに遂行する帷
淡々とした日常が却って底知れぬ狂気を感じます。

忍者のような早業で 同じ空間にいるはずなのに
姿はなく残り香だけが…

周到な準備 それを実行できる財力と権力を
持ち合わせた 常軌を逸した執着攻め!
先生曰く 理不尽な一途攻めとの事

ただただ閉じ込めて 世間から隔離し
愛でて 雪加の囀りが聞きたい

帷の愛情は力技の一方通行なので
雪加にとっては意志の疎通ができない
理解できない とんでもない相手です。

徐々に明らかになっていく真実
ここからの展開が堪らないです。
一気にラストまで帷の一途な想いに
感動します。

そして宮緒先生の受けは 皆強くて美しい。
どんな攻めでも 受け止めて 呆れながらも許してしまう包容力。

読後清々しいです。
皆さんも書いてらっしゃる 雪加の弟が結構酷い目にあってたのが心配ですが きっと脇にいる良い人が何とかしてくれそうですね。

立石先生の挿絵が素晴らしい。
あるページで見蕩れてしまいました。