久しぶりに切ない本を読みました。
表題作は高校生の物語。
お前がいたから好きだったという言葉に震えます。
BLではありますが、どこか懐かしいような恋のお話です。巻末のカットがとても印象的でした。
全部で4作品。激しい描写はありませんが、登場人物の心情の揺れ動きがよくわかります。台詞回しも素敵。「倒錯的な関係にあった」と懐古する2人の関係性は緩やかな熱を感じますし、「超大好きです」という言葉には思わず微笑んでしまいます。個人的には辰郎くんがMVPです。とても愛おしい2人でした。
デビュー作とは思えません。現在も活動されていらっしゃるみたいなので、少しずつ追って行けたらと思います。