ページ数はそこまで多くはないけれど、
ストーリーがとても綺麗にまとまっているように感じられました。
その中でグリードとラストが出会いから徐々に信頼関係を築いてゆき、
お互いに対して変化してゆく心理描写もとても上手で読み心地もよかったです。
著者様独自の雰囲気を漂わせた作中の世界観も魅力的でした。
ただ、全体の雰囲気としてはコメディ調ではありますが、
前提としてグリードも彼の相棒として仕事を手伝うラストも“悪人”ではあります。
彼らには彼らなりの言い分はあれど、やっていることは悪行なので、
その辺が気になってしまう方はあまり嵌らないかも。
高級男娼として客をとっていた青年は目の前で
突然現れた闖入者が客の頭を銃で撃ち抜く現場を目撃してしまいます。
それが彼と彼の出会い。
人を殺しても少しも顔色を変えることのないその男は“グリード”と名乗り、
高級男娼の青年を“ラスト”と名付けました。
そして、その日から自称「賞金稼ぎ」のグリードとラストは
唯一無二のバディとなるのでした。
初登場が初登場なだけにはじめは血も涙もないサイコ男に思えていた
グリードでしたが、意外にもラストに対しては“レディー”と呼んで
紳士的に振舞ったり、彼の機嫌が悪くなれば欲しいものを買い与えたりと
彼を相棒として大切にしているのが伝わってきました。
後半になるとターゲットと親密になる想像をしてヤキモキするなど
恋愛感情的なものまで湧いていて、冷酷極まりない職業に反して、
意外にも人間らしい部分があるんだな~と印象が変わってゆきました。
一方のラストも幼い頃から身体を売るような過酷な環境にあったためか
グリードのようなイカレた男を前にしても動じることもなく、
それどころか目の前で人が殺されても叫びもしない感情の乏しさでしたが、
グリードと行動を共にするようになってからは彼に我儘をいって甘えたり、
危険を冒してまで彼の“仕事”の役に立とうとするなど、
言動にグリードへの好意が滲み出ていて読み進める程に可愛らしさが
増してゆきました。
“仕事”のときはいつも女性ものドレスを身につけているラストですが、
その美しい顔面と華奢な体格もあって、違和感はほぼありません。
スーツ姿のグリードと並ぶと尚絵になっていて、お似合いすぎる…!
服を選ぶときも割と積極的なので、彼自身の趣味でもあるのかな…?
簡単に人は殺すし、死体の隣で血に染まりながら情事に勤しんだり、
正義感も倫理観も皆無なイカレた二人だったはずなのに、
最後の方は互いを唯一無二のバディとして尊い感じになっていました。
基本物騒なお仕事なので危険とは常に隣り合わせなはずなのですが、
大体余裕のままに依頼を完遂してきた二人。
けれど最終話ではさすがにそれまでの依頼とは異なりピンチに陥ります。
ラストの正体がターゲットにバレて殺されかけたり、
グリードがラストを庇って銃で撃たれたり、手に汗握る展開に。
天井が割れて二人にステンドグラスの破片が降り注ぐシーンは
緊迫している状況にもかかわらず
「だってこの世は天国なんだぜ 俺にはお前がいて お前には俺がいた」と
ラストの涙を笑顔で拭うグリードが心から幸せそうで
不覚にもぐっときてしまいました。
敵に囲まれ、グリードは銃撃によって負傷し…
この世界観ならこのまま二人で心中エンドもあり得るか?と
覚悟を決めたものの、無事ハピエンでした。
まさに彼ららしい結末です。
この感じで続編とかも出てくれたら嬉しいなぁ。
高校生の真生は幼馴染の北斗が亡くなったことを知らされます。
問題児だった真生の世話係としていつも傍らで面倒を見てきた真生でしたが、
北斗がいなくなってその存在の大きさを思い知ります。
北斗を失った悲しみに涙を流していると、目の前に死んだはずの北斗が現れて…。
見た目も中身も生前と何も変わらないのに、触れることのできない北斗。
そう、彼は幽霊になって真生の元にやってきたのでした。
けれど、北斗の姿はなぜか真生にしか見えておらず…。
ストーリーはそこまでの目新しさはありません。
幼馴染み同士の淡い恋。
一方は恋を自覚していて、もう一方は一緒にいることに慣れすぎて無自覚。
親友の死をきっかけとして恋が芽生えてゆくという青春ものならではの
瑞々しさと切なさが滲んでいて良かったです。
ただ、実は幽霊となった彼はまだ死んでおらず幽体離脱していたというパターンがよくありがちですが、本作の場合は最初にお葬式から始まっているため、既に死亡は確定していてどんな結末になるんだろう?とその部分は他作品と大きく異なる部分でした。
死んでしまっているとすれば、普通に考えれば最後に待ち受けているのは別離なわけですが…メリバなんだろうか?
ハピエンだとすれば夢オチだったとか、
タイムスリップもの?
あるいは生まれ変わって結ばれるとか?
展開が全く予想ができず、ドキドキしなからページをめくりました。
結果からいうとハピエンでした!
でも、想定していたよりオチのつけ方がかかなり雑で、
ハピエンは嬉しいけどその部分だけは残念でした。
また、地味な幼馴染とヤンキーということで不良攻めかなと思い込んでいたら、
意外にも逆でした!
最後まで全く疑っていなかったのでちょっとびっくりでした。
途中のご都合展開は若干気になりましたが、
死がテーマな割に暗すぎず、寧ろところどころコミカルで、
作品の雰囲気やラストの多幸感は心地よいものでした。
事故番から始まる超絶ピュアな純愛ラブストーリー。
隼人(α)10歳、利一(Ω)16歳のとき、
二人は事故で番ってしまいました。
それから9年が経ち、二人はまだ番のまま。
だけど、利一が設けた隼人が20歳になるまでは
キス以上の触れ合いはしてはいけないという
ルールを固く守り続け、二人は未だ清い関係です。
利一の体調管理のためにキスだけは許されているけれど、
その先に進もうとすると利一の鉄壁のガードによって阻まれてしまうのでした。
利一が触れることを許してくれないのは好きじゃないから?
恋心が芽生えるよりも先に番になってしまったせいで
不安に陥る隼人。
ルールを厳守しようと頑固な利一をなんとか懐柔しやうと
あの手この手で一生懸命に頑張る隼人が愛おしくて堪りません!
中でも幼い隼人が利一と番になった記念日に
お小遣いをはたいてチーズケーキを買ってきてくれた エピソードはキュンキュン不可避でした。
子供の頃からずっと利一だけが好きなのに、
そして、それは利一だって同じなのに、
互いを想い合うほどに気持ちがすれ違ってゆく二人がもどかしい〜!
ショタの頃から隼人が利一一筋なことなんて、
わかりすぎるくらいわかるというのに!
でも、利一からしてみれば、
事故で番ってしまったのは自分の責任だと思い込んで、
この先隼人がつらい想いをしないように、
彼は彼で隼人のために必死なんですね。
今はまだ可愛いが勝ってはいるけれど、
隼人って大人になったらめちゃくちゃスパダリになる
予感しかありません♪
既に番ってしまっているので、
フェロモンに振り回されたり、
他のαに噛まれる恐怖に怯えることもなく、
衝撃の展開もないけれど、
二人の恋の進展は気になってしまって、
あっという間に読み終えました。
9年という長い年月を互いだけを想いあってきた
2人の超純愛に心が温かくなりました。
いや、ほんとタイトルの通り。
大きい受けが誰より一番可愛すぎました。
運送バイトをしている佐伯は担当の配達先の結城のことが
気になっています。
大きな身長にそぐわず、人見知りでいつも赤面している引きこもり男。
“華奢で小さくてカワイイ子”という佐伯の好みとはまさに正反対のタイプ。
けれど、配達で結城の家を訪れるうち、彼の視線に自分への好意が
滲んでいることに気付いてしまうのでした。
ある日、いつものように佐伯の家に配達に訪れた佐伯は
部屋の中で先の名前を呼びながら自慰に耽っている結城を目撃してしまい…。
はじまりは体(エロ)から、というスタートです。
頭では好みではないとわかっているはずなのに、
目の前の結城がエロすぎて思わず身体が反応して抱いてしまった佐伯。
最初のうちは性欲しかないし、結城のことをどこか見下しているし、
正直佐伯に対しての好感度は低めでした。
逆に結城は想いを寄せる佐伯と付き合えずとも、
せめて体の関係だけでももてて嬉しいと喜んでしまう
超絶一途で健気な受けでした。
身体は大きいけれど、心はめちゃくちゃ乙女で可愛くて、
しかも、エッチのときはめちゃくちゃエロいし、
こんなの絆されずにいられるわけがないんですよね…。
そんなわけでセフレのような関係から始まる二人でしたが、
幾度も体を重ねているうちに可愛いという気持ちが芽生え始め、
結城のことをもっと知りたいと思うようになり、デートに誘う佐伯。
そうして、部屋の外で見る初めての結城の表情に高鳴る鼓動で
結城への“好き”を確信します。
これで晴れて両想い~!と思うも、
不運にも過去の佐伯のセフレの登場によりすれ違ってしまう二人。
せっかく佐伯との関係が近づき幸せそうに微笑む結城でしたが、
自分がセフレのうちの一人だと誤解してボロボロと涙をこぼす姿が
可哀想で胸がぎゅぅぅっとしめつけられました…。
ほんと佐伯の馬鹿野郎。
その後、結城と音信不通になってしまい落ち込んでいますが、
今まで結城を自分に都合よく扱ってきたからで、自業自得なんですよね。
なので、攻めザマァにちょっぴりすっとしました。
最後は無事誤解が解けて恋人同士になる結城と佐伯ですが、
佐伯にはこれまでの分もいーーーっぱい結城を溺愛しまくって
幸せにしてあげてほしい…!
あと、本筋とはズレてしまうのですが、結城の仕事ってなんなんだろう?
在宅ワークということはわかるけれど、仕事をしている描写もなかったので、
ちょっと気になってしまいました。
無職…ではないよね?
トスカニーニとガルディノの対立により一時は
敵同士となってしまったダンテとジーノ。
離ればなれで辛く切ない日々を送った二人でしたが、
両ファミリーの問題も一件落着し、ジーノの元へ戻ってきたダンテ。
ダンテは事件の責任をとって下っ端構成員からやり直しになって
しまったものの、離ればなれだった間の寂しさを取り戻すかのように
甘い時間を過ごす二人にもうニヤニヤしかありません///
一応秘密の恋人同士なので隠れてイチャついてはいるのですが、
部下たちも含めて結構バレバレだと思います( ´艸`)
幸せいっぱいな二人でしたが、ある日、ジーノの元に“ウィル”と
名乗る怪しげな商人が現れます。
ジーノの反応からするにどうやら彼はジーノと相当古い知り合い…?
と思っていたら、まさかの正体にびっくりでした!!
その正体とはなんと本物の“ジーノ”だったのです。
作中でも幾度となくジーノの回想などで登場していたものの、
てっきり亡くなっていたと思っていたので、
(だからこそジーノが成り代わることもできたので)
満を持しての生還に驚きしかありませんでした。
正直、4巻にもなるとそろそろマンネリかなぁと思っていたので、
この新展開は予想外でわくわくしちゃいました。
亡くなったと思い込んでいたウィルとの再会に感極まるジーノでしたが、
そんな彼を前にウィルはガルディノファミリーがご法度とする
麻薬ビジネスを持ちかけてきます。
かつての主でもあり、
そして、そんな彼の居場所を自分が奪ってしまった負い目から
断ることもできずに葛藤するジーノ。
一方のダンテはウィルへの嫉妬に燃えまくっておりました。
ウィルの登場でジーノが過去に心とらわれてしまっている間も
ジーノとファミリーのために奔走し、ウィルのことを探るダンテ。
だけど、当のジーノは完全にウィルのペースに振り回されてしまって、
二人でお祭りの花火をみる約束を破られてしまった
ダンテの雨に濡れる姿が切なすぎました…。
それでも最後までボスとして、恋人として、
ジーノを信じ続け、背中を押してくれたダンテの良き彼氏ぶりよ…。
一見するとチャラいけど、実は包容力の塊なんですよね♡
そして、典型的な悪役かつ当て馬ポジとして登場したウィルですが、
ジーノとしての人生を失い、異国を放浪することになった彼の過去は
なかなかに壮絶なもので、彼が今のウィルになってしまった事情も
納得なんですよね…。
それに単に悪者というわけでもなくて、ウィルとリーには商談とは別に
何か真の目的みたいなものがあるのかなぁ、と。
今巻ではほんのり匂わせられるのみでしたが、
次巻ではその辺も明かされるのかな?
前作を読んだのがかなり前の気はしていたけれど、
確認したら2017年ということで約10年を経ての続編でした!
間は空いたけれど、こうして夏目と御木のアフターストーリーが読めて、
著者さまに感謝しかありません。
終電を逃したところで居合わせたのが縁で出会い、
恋人同士になった夏目と御木。
出会ったその瞬間から惹かれ合い、
じわじわと愛を育み恋人同士になった2人ですが、
今作ではさらに恋人になった2人のイチャイチャを
堪能することができました。
SEの夏目は同僚の代打で出向を命じられるも、
出向先はなんと御木の勤める会社でした!
偶然にも同じ社内で夏目と働けることになった御木は浮かれまくり…。
これまで知らなかったお互いの働く姿に惚れ惚れしちゃったり、
人のいないオフィスで隠れてキスしたり…
今更ながらオフィスラブしちゃってる2人にニヤニヤしてしまいました。
ただ、同じ環境で過ごす時間が増えれば、
嫌でも御木が人気者であることを知ってしまい後輩女子に
嫉妬してしまう夏目。
だけど、それで身を引こうとか卑屈になるでもなく、
これからもずっと御木と一緒にいるために
自分なりにもっと成長しようと前向きな夏目の強さが
素敵でした。
対して、女子に告られようが微塵も揺らぐことなく
夏目一筋な御木の盲目的な一途さもよかったです♡
また、10年後(それより早ければ尚嬉しいですが)、
2人の同棲編とかも読めたら嬉しいなぁ。
続編に合わせて再読。
仕事に追われる日々に疲弊したSE夏目は終電を逃してしまいますが、
同じく終電を逃した御木と出会い、成り行きでホテルの同室に泊まることに。
なんていうと、エッチな妄想が膨らんでしまいそうですが、
健全なビジネスホテルで、純粋に眠るだけです。
一瞬寝ぼけた御木から抱きしめられてドキドキしたりするものの、
清い一晩を過ごした2人でした。
ただ、その出会いをきっかけに休日に会うようになります。
忙しい日々の合間を縫って遊びに行き、逢瀬を重ねるほどに惹かれ合ってゆきます。
気づけばお互いのことを好きになっていた2人ですが、
陽キャだけど奥手な御木と、人見知りで控えめな夏目なので、
なかなか進展せずに両片想いが続き、じれもだしちゃいました。
なんとか勇気を振り絞って想いが通じ合うも、
(途中、我慢の限界で押し倒しちゃうことはあれど)
御木が夏目に気遣って無理強いしないのが
また彼の誠実さが感じられました。
すれ違いの後も、逃げずにちやんと向き合い、
御木に素直に想いを伝えられる夏目のまっすぐな
ところもよかったです。
派手な展開はないけれど、2人の純粋な人柄が伝わってくるようで、
終始微笑ましさに包まれていた癒しの1冊でした。
最後の最後まで展開が読めなくて面白かった…!
ハッピーエンドを願いながらも司波相手で大丈夫か…?と
不安しかありませんでしたが、期待以上のイチャあまエンドでした!
でも、もう少し恋人同士な二人のお話が読みたかった…
2巻で完結とのことですが、恋人編ほしいです!!!(切実)
以下、2巻の内容です。
ADの三家はアイドル研修生時代の後輩の司波と
ひょんなことから恋人同士になってしまうことに。
けれど、いざお付き合いすることになっても司波のペースに流されっぱなしで…。
司波を弟のように可愛いと思いながらも
時折雄の表情をする司波にドキドキしてしまう三家。
だけど、一方で過去の遊び相手に冷たい態度を取る司波を見て
自分もいつかは捨てられるかもしれないと不安も感じてしまいます。
そして、エッチの最中に司波から一度も好きと言われたことがない
ことに気付いてしまう三家。
司波に惹かれていることを自覚する程に司波との温度差を感じて
傷つてしまう三家が切なかった…。
司波も三家のことを好き好き言う割に随所でデリナシー発言出ちゃうし、
過去の遊び相手のことも三家には全くフォローしないしで、
三家の気持ちが全然わかってないんだから!!
無邪気と無神経は紙一重ってこういうこと…。
そうしているうちに三家の不安も積み重なってゆき、
とどめに三家の仕事を全否定発言で遂に三家がブちぎれてしまいます。
にもかかわらず、全く自分の失言を理解できておらず、
三家から別れを告げられても不満たらたらの司波。
取り付く島もない三家に困惑した司波は榛名に相談をもちかけますが、
なぜか互いのアイドルグループのメンバーたちも同席に笑ってしまった。
なにこの豪華すぎる面々は…。
いや、榛名vs司波だとツッコミ皆無だから、寧ろメンバーたちがいてくれて
よかったのかも?
ただ、全く部外者たちにも司波との恋愛事情がダダ漏れになっちゃっていて
プライバシー垂れ流しにされちゃっている三家が可哀想でした…笑
やっぱりちょっとぶっ飛んではいるんですが、
榛名への相談やら自分なりに一生懸命考え抜いた結果、
やっぱり三家のことが好きという考えに至った司波でしたが、
色々経験豊富な割に恋愛は三家が初めてだったのかな?
三家ともう一度恋人同士になって色々と手探りしながら
三家と恋人になってゆく司波が初々しくて可愛かったです。
やっぱりもう少しこの二人のアフターエピソード見たかった…。
糖度が増し増している…!
1冊まるごと二人のあまあまを満喫できちゃう1冊でした♡
親友から恋人同士になって紆余曲折を経て、
正真正銘の両想いになった秋良と文屋。
それでもまだ文屋と秋良では好きの重みが全然違うと思っていたのですが…
今巻では秋良からの好きがめちゃくちゃ溢れていましたーーー!!
試験期間に入るのを口実に文屋にエッチ禁止令を出した秋良。
非情な通告にショックを受けながらも健気に秋良の言いつけを守り、
「待て」を命じられた忠犬の如く耐えるばかりの文屋でしたが…
またいつものように文屋に絆されて秋良が折れるパターンかと思いきや、
秋良の方が先に我慢できなくなってしまい、
自ら禁止令を破って文屋に「触ってくれ」とおねだりしちゃうんです!
これまでが文屋の一方通行だっただけにギャップが凄まじく、
秋良からのレアデレに動揺しながらも嬉しそうに微笑む文屋の可愛さよ…!
秋良以外の人間には割と塩対応なのに、相変わらず秋良のことになると、
ときに暴走したり、ヘタれたり、でもまっすぐすぎるくらい一途で一生懸命で、
表情がくるくる変わる文屋が愛おしくて堪りませんでした( ´艸`)
その後も海の家でのバイトでもモテまくる文屋に嫉妬しちゃったり、
文屋への好きがダダ漏れすぎて叔父さんに関係がバレちゃったりと
ここにきて糖度が爆上がりな秋良でした。
やっとこれまでの文屋の片想いが報われたみたいで嬉しくて、
ついつい表情筋が緩んでしまいました♪
そんなイチャあま尽くしな秋良と文屋でしたが、
今巻では秋良が自分たちが恋人であることを母親にカミングアウトしています。
オープンな文屋とは違い、家族に告白することを怖がっていた秋良。
けれど、二人の関係を知った母親の反応は予想外に穏やかなものでした。
もちろん驚いてはいるし、秋良の付き合う相手は女の子だと思っていたと
正直な気持ちは伝えてはいるものの、そこに拒絶の意志は全く感じられず、
むしろ相手が文屋であることを喜んでくれていて、ほっとしました。
だからと言って楽天的というでもなく、この先苦労するであろう二人の
未来を心配しつつ、背中を押してくれる母の言葉が心強かった…。
そんな母の言葉に安心しながらも、妹が周囲から疎まれることを恐れる
秋良の兄心に思わず涙腺が緩みかけてしまいました。
その後に続く兄と妹のエピソードがさらに追い打ちをかけてきて、
妹を大切に想う優しい秋良と、兄のことを誰よりも大好きな強き妹、
二人の温かい絆に読後、ほろっときてしまいました。
後日、文屋とのお付き合いを打ち明けたとき、
妹ちゃんはどんな反応をしたんだろう?
またどこかで描かれることがあるのか、気になります…。
上巻でお試しでお付き合いをスタートさせた山木と石倉でしたが、
あまあまというよりはビジネスライク感が先行してしまい、
ちょっと心配だったのですが…無事本当の恋人になれてよかった!!
いつもは明るい石倉の生い立ちが結構悲惨なもので、
それは確かに人間不信みたいになってしまうなぁと納得でした。
若干対人トラウマは残っているけれど、
それにしたってよくここまでグレることなく立派育ったと思う。
ずっとひとりぼっちで寂しい人生を送ってきたのは石倉も一緒だったんだね。
だからこそ、心から信頼し合える山木と出会えて本当によかった…!
はじめは山木が石倉に救われる物語かと思っていたけれど、
読み終えてみれば石倉も山木の存在に救われていたのだと思えました。
最後の方ではすっかりあまあまになっていて、
上巻から比べてみると別人級に溺愛攻めになっていた石倉でした♡