朝の空気を思い出すような澄んだ文章が心地よいです。
通勤通学に使う朝のバス。いつもの顔ぶれながら、お互いを知らない。
バス内で起きたある事で、話をするようになり二人は仲良くなっていく。
ゲイだという事もあって学校での友人との距離感に悩んでいる一吹と
姉との過去にトラウマをもつ賢司がバスで会話をかわした事で物語が始まります。
SNS上での言葉のやり取りが、二人をググッと接近させています。
好きだから本音を晒す事もあれば、
相手を傷つけまいとして自分を傷つける事になったり。
励まされて心強くなって行動できたり
焦れったいやら、切ないやら。
主人公たちの心の動きにとても魅力を感じました。
両思いになった日、最初に手を繋ぐシーンはキューンです。
一つ言えば
年上を憧れるってわかるけど、高2と30オーバーの社会人という設定はキワドイかも。
とりあえず、そこは深く考えず読みました。
私もアニパーやりたいなぁ。