最高の神作。
堂々の第一部終。
今回のお話をまとめるとそういった感じです。
読んでいる方は知っているかと思いますが、このお話は、矢代や百目鬼がどう生きてなんの選択をするか、にかなり重点が置かれた作品です。
ジャンルとしてはヤクザBL、特殊性癖ものとなりますが、ヨネダコウ先生の凄い所は、ジャンルをキャラクターの中で完全に昇華している所です。どういうことかというと、主人公の矢代さんは、この生き方をしたからヤクザになってヤクザになったからこの巻での結末がある。という風に、ディーテールがしっかりとあるんです。このお話は、ヤクザ物としても充分に通じる骨太な話なので、主役がヤクザである、ということも需要なキーマンになっています。
ヤクザで淫乱な6矢代という複雑でカッコよくてけど危ういキャラクターを6冊で描き上げられているからこそ、今回の結末が切なくて仕方がないです。内容は、是非お手に取って確認ください。
淫乱、ドMに倦厭されるかもしれませんが、アヘ顔とかんほ系ではなく絵も美しく読みやすい作品だと思います。
最後に、百目鬼の選択が矢代さんを幸福にしてくれるものであることを願ってやむないです。