先にレビューされている方々も、「なんとなく買った」っぽいことを書かれてますが、わたしもです!
これと一緒にトノ・アンナさんのコミックスも買って、私的にはそっちがメインだったんだけど、帯の「今度こそBL!?」って言葉と、これまたBLらしからぬ表紙に惹かれてこっちも手にしてしまった
感想は、まぁこんなもんかしら?ってとこでした
期待して読むと裏切られるだろうけど、期待しなければ楽しいかな
私は衝動買いしたので、意外と良かった
欲を言うと、メインカップルの新田先生×築野(※プレイはないから雰囲気)が好きなので、ここをもう少し掘り下げて描いてくれたら萌えたのに~なんて。
この中途半端な匂い系っぽい感じが味といえば味だからなんとも微妙だけど、ここまでずーっとこの調子だとちょっと飽きました。
全体的に、ノリは好きなんだけど、話が後半になると誤魔化された気になってしまったのであと何かもうちょっと欲しかったです。
でも驚いたことに、本編を読み終えて『あ~満足』と思っていたら後書きに、『どこにも掲載されずにお蔵入りになっていたマンガ』と書いてあった
なんでなんで こんなに面白いのに
たしかになんか変わった雰囲気ではあるけども
どれもスパイスがきいてて良かったですよ。しかも変わってるだけじゃなくて結構和めるのでイイ話
特に好きなのは「お嫁に来てよ」。美術の先生×社会の先生のカップル。ギャグが面白いのですようやく二人が結ばれるシーンは萌えるし、絵も好き。
あと、「気まぐれマーガレット」は超~~~かわいい話
猫好きなら絶対読むべき家無き子を居候させてあげるパターンなんだけど、居候する了ちゃんがめちゃめちゃかわいい!
あとの二作も大好き
「彼の一番好きなもの」は声出して笑ったし、
表題作もGOOD!表題作が一番雰囲気普通のような気がする
レビューの評価は高いけど内容的に小難しそうなので読むのをためらってました
でも、読んでみたらそれほど聖書とか知らなくても(もっと言えば興味もてなくても)他の部分で楽しめたのでサラッと読めてしまった。ちゃんと人間同士の付き合いも描かれているのでボーイズラブとしても楽しめます
それと、まず最初にこの本を読んでみたいと思ったのは、主人公が画家という設定だからなんですが、その部分もわりとしっかり描かれてて好きです。主人公は絵が下手だし、上手くなりたい欲もないけどただ毎日描き続けていますだけどそういう人こそ画家なんだと思いますよただ描きたいから描く良いではないですかって……自分でもこだわるポイントズレている気もしますがこの作品は油絵描いてるってところが、やっぱ私にはポイントでした。
ところで、篠田が描いてる絵は100号だけど、木枠を家で組んでいる点、描いたらキャンバスは張り替える点(つまり絵を搬出入しない)に、これまたポイントズレてますが、共感しました。100号って下手したらワンルームのアパートのドアから出なさそうだし、100号を新しいの描くごとに木枠買ってたら、部屋が埋まっちゃう!と思ったので
同時収録の「二十三時」も主人公が画廊の社員という設定だし、作者さんは絵画が好きな方なのかな
遊郭ものということで飛び付いてみたけれど、“よくある遊郭もの”とは全然違う!
萌えももちろんあるけれど、それ以上に世界観を伝えることにウェイトが置かれているような感じを受けます。なんていうか、萌えを無理矢理作ってそのための設定にしているのではなく、物語は物語としてちゃんと成立している感じ。
この作家さん、すごくうまいと思います。細かい時代背景等は故意にでも変えているところがあるでしょうけれど、全体的な空気感や味はとてもよく伝わってきて楽しい!本格的です。
あとがきを読むと、『幼少の頃から時代劇や時代小説が好きだった』とあるのでそれも納得でした。
萌えの面でも、攻め受け両者ともに、とても魅力的な男性なので大変満足しました。
バガボンドとまではもちろんいかないけど、男気・プライド・辛さ などちゃんと伝わってきます(;_;)
というわけで、かなりの高評価です。
でもね、でもですよ、
すっごく好きなんだけど長いんですよ!もっと展開をスピーディーにして短くまとめてくれたら良かったかと思います。
読みはじめてすぐに、上手い!って感じたので、長くてもダルいとかはないのですが、重要な出来事と出来事の間にある日常風景の描写が有りすぎではないかと思います。
BLで288ページとなるとどうしてもね。間伸びしちゃったところがありました。
これからのこの作家さんが楽しみかなー。
新人さんで初読みなので、ちょっとオマケの神評価。
わたしは最近、わりと爽やかでエロシーンがきつくないのを多く読んでたので、なおさらその反動でこれはキマシタ
要所要所ツボに入りましたエロくて良いです
といっても今のジュネとかみたいな汁飛び散り系のエロではないのですがね。そのためペラペラーっとめくった時にはそのエロさに気がつかなかった。しかし読んでみるとそこはかとなくエロスです
SMチックな雰囲気に萌える方には向くと思います(笑)
「愚者の楽園」
遊郭ものは攻めが優しいかサドかでも大きく二つに分かれると思うのですが、これはサドな楼主でしたよ。久しぶりに!ムチに萌えます主従は良いよ。やっぱ。
他、収録されているお話は、時代などは一緒ですが繋がってはいません。しかしどれも刺激があって好きでした。な~んか、どうもSM心を擽ります(笑)
「花魁抄」
これはこの本の中では一番さらっとしてます。ちょっと珍しい展開でフムフムでした。
「ラストダンスは私に」
下克上ですだ足を舐めたり、ペットの印とか、ムッハーエロいっすでも攻めは最後受けに素直な思いを伝えてて切ない気持にもなります。
「空の果て」
遊郭(男娼)もので軍人ものというW萌え。この男娼は足が悪いです。ちょっと!こういう障害とか好きなんですが!そんなところに萌えてすみませんと思いました。が、萌えは理性とは関係ないので仕方ない(^_^;)
わたしは全部好きでした大満足!難を言うなら絵は好みがあるだろうなBLっぽくはあんまない。ファンタジー系のゲームとかのタイプの絵に感じました。
発情期になると、体から相手を誘う甘い匂いを出し、本人もセックスしたくてたまらなくなるノエル。
彼は元々みなしごでした。ある夫婦に拾われしばらく育てられますが、思春期を迎えると本来持っていた発情の兆候が出だし、村人を狂わせたノエルはやがて村にいられなくなります。
理由はノエルが発情期に入ると、男女問わず惹き付けてしまうため
ノエル自身も盛ってるんで出さないとシンドイ体の状態なんですけど、夢中になり過ぎた相手は、ノエルとのセックスに狂ってやつれてしまうんです。そのため誰か一人に絞ると相手を苦しめる結果に……
そんな時出会ったのは海賊船の船長アーロンでした
彼は皆に信頼されていてセックスも強い男。ノエルは彼に恋します
そっからは冒険を通して段々心の方も通じ合っていくという流れ。
えっと、(うまく説明できないけど)要するにエロケモミミファンタジーですね
前半はエロが強い、中半からはファンタジーが強い。だからどっちも好きな方にはオススメ
私的には最初予想していたよりもファンタジーさ加減がチョビッと強すぎたかな。
というか、この際だからもっとエロスを!(笑)みたいな気がしなくもなかったですね。
前半にノエルが王さまの下男たちにヤりたい放題イタズラされるシーンがあるんですけどね、なんだかんだでこのシーンはインパクト大だったので
江戸も良いですが、もうちょっと現代に近い、スーツも和服もありな頃ってのもとっても雰囲気良いですよね~。人力車で移動したり、芸鼓と遊んだりもするけど、カフェーにも行く!って、その辺がお洒落で大好きです
さて、この話は書生攻めです
家主の息子晴之は書生としてやってきた青年孝輔に一目惚れするんですが、やっと口説き落としたと思えば……。なんと孝輔の方も攻め希望だったりします
自分が抱く側として好きだったのに、OKしてくれたはいいが、「抱かれるのはイヤ!私があなたを抱きたいです!」って、そりゃ晴之ぼっちゃんもビックリですよ
通常、書生がやられちゃうパターンの方が多いし、私はこの普通な展開も好きなので、あえてひねらなくてもいいんじゃ?という気もしましたが、なんせこの本、帯に「下剋上LOVE炸裂」って書いてあるくらいですから、一応分かった上で読みました。
読んでみればなかなか、書生攻めもいいかなって気になりますね。今まで遊びまくってきたのに急に女役になってしまった晴之の葛藤が新鮮です。そして、若さ故、時にはちょっと暴走気味になる書生も可愛らしい
あとはやっぱり雰囲気。この物語のノスタルジックでほのぼのしてる感じが大好き(>_<)
おすすめでございます。
正直わたしも「あんまり…」派です。だけど、ここのレビュー見て期待しまくってた自分がいたのでその分を考慮し、評価一個上げときました。
なぜ苦手なんだろうと考えてみると……
私はあんまり痛いのとかドロドロしたのってダメなんだろうなぁと
微妙な線引きだけど切ない系はむしろ好きなのに、でもドロドロはなぁ……。まぁドロドロでも妖艶エロス系(近親とか因習系?)なら、もうこの際ファンタジーや~って楽しめちゃうんですが、泥沼系恋愛はどうも好きじゃないなぁ。心が沈んじゃってダメなんですよ。
別れる別れないとか、横取りとかジェラシーとか、そういう疲れることは現実の世界だけで十分なんじゃないかと思ってしまうんですよね~。もちろん現実の世界でもヤだけど。。。
普通に生活してるだけでも、ストレスはたまるのだからBLでは夢見たい!って私はやっぱそう思ってしまう。
そして、これもまた好みの問題だけど、恋愛で揉めた時ウダウダ話を続けたがる男性ってあまり好かないのです。「なんでこの男たちはこんなに喋るんじゃー!」って思ってしまいました。
でも、こうして不満を述べつつも、読み返したくなるシーンが多かったり、
なげーよって思いつつも印象に残るセリフが結構あったり……、
そういうのを考えると作品のパワーはやっぱ強いんだなぁと感じます。
調教は調教でも「恋愛調教」このタイトルが中身をよくあらわしていると思います。
攻めが受けとやりたいがために無理やりとかじゃなく、二人は恋人同士なので調教と言っても合意のもと。
プレイなのです
だから、色々と責めたてられてはいますが受けもそれほど積極的に嫌がらないんですよ
しかも物語は攻め受けが既に付き合っている状態からスタート。しかもお互いがお互いに出会う前からゲイなので、その辺の葛藤とかもほとんどありません。
そんなこんなで、
調教って言葉からSM的萌えを期待してこの作品を読んだ場合は外れるかも。ただすっごい濃厚に愛しあってるカップルの話として読めば面白い
SはSでもこの人たちラブラブカップルだから、サービスのS
攻めの年下研究員、プレイは凄いけど、ちゃんといいやだし
調教云々の描写も多いが、そこよりもかえって、攻めの愛情深いところで萌えた。
あの、実はあまりアラブ好きではないんですけど……
受けがリフレクソロジスト(マッサージとか整体とかする人)で、王子がその客としてやってくるっていう出会いが面白いかな?って思い、読みました
でも思っていたのと違ったな~ 受けは本格的にリフレクソロジーを学ぶためイギリスの高級サロンで働いてるんだけど、その辺の描写は正直ダルかった
受けの同居人とか、上司とか、英語の先生とか、無駄に沢山人が出てきた気がした。
そのため、読み終わるまでかなり時間がかかってしまいました
でも
最初はあまり興味なかったアラブの描写はオモロかったです
結局、王子が受けを拉致ってアラブに連れ去るんだけど、もっとさっさと連れてってくれて良かったな
アラブに舞台を移してからは、結構雰囲気伝わってきて、王子の傲慢ぶりや受けのツンデレなところがよく生きていたと思います
受けは王子の宮殿にとじこめられていて、絶対出ることができません。でも待遇としては最高の水準
こんな生活したいよ~!ってめちゃめちゃ羨ましくなった。
このウットリと夢見心地になってしまうところがアラブものの魅力なのかもね