続きが気になることもあって、2巻目は瞬く間に読み終わってしまいました。
この作品はボーイズラブなので、恋愛の障害の部分を取り上げるなら、まず第一に男同士であることがあげられるわけですが……。
2巻では、メインカップルである北斗×秋吉の関係について、反対意見が出てきます。それというのも、まだ高校生である北斗の将来を、上のお兄さんたちが心配してのこと。
それは常識で考えれば仕方ない当然の流れなのですが、多くのボーイズラブでは、そこはスルーされるはず! それをこの作品では、しがらみの部分もしっかりと描いているので切ないんです。
真剣な恋愛であれば、相手の生活リズムや立場を受け入れて、お互いある程度合わせることが必要ですよね……。それを考えると、お兄さんが反対するのもかなり納得です。
だって、男同士ってこともそうだけど、北斗と秋吉の場合、年齢差も相当なもんだし……、明るい未来があるようにはとても思えません。
この他、カップルはメインの北斗×秋吉 以外にも、あと3組出てきます。
というか、他の3組とは上の兄3人のそれぞれの恋愛。お兄さんたちは、四男の北斗に反対しておきながら、実は自分らも全員男とラブな関係になってたりします。そこはやっぱりボーイズラブですね(笑)。
だけど、感想は……、一応最後はハッピーエンドなんだけど、なんか切なーい! 恋愛は楽しい面だけじゃないなぁってことを感じました。
萌えられればそれでいい…
ウブで頭もあまりよくない高校一年生(書かれ方や絵はほぼ女):受け と、
マサチューセッツ卒で高校の先生をしている美形金持ち:攻め の話です。
読み始めてすぐに思ったのは、
萌えられればそれでいいんだ……べつにそれで何もかも… ってこと。
色々と不自然なところが多くてたまに吹き出してしまいそうになったけど、
つまらなくはないお話です。ていうか、むしろ面白い(^_^;)
わたし、
受けの書かれ方や絵が男らしい雰囲気の場合だと、
話がしっかりしているほうが好きなのですが。
女の子っぽい受けの場合だと、何があっても細かいことは気にならなくなる。
でもってその場合、
「だったらBLじゃなくて男女でいいんじゃね?」ってこともよく考える。
だけど、これには大いに意味があって、
・男なんだけど男に女扱いをされている受け
・男なんだけど感じまくっている受け
・男なんだけど弱い受け。取りえは可愛さだけ
などなどの要素がポイント。
共通するのは「男なんだけど」ってとこ。
女の子が女の子扱いを受ける、女の子が感じる、恥らう、
女の子が体力的に知力的に劣る、可愛くて弱い存在 ……etc
これらは全部、ある意味女の子なら普通のことだけど、
同じ男同士にも関わらず、片一方が…となるととたんに、
二人の上下関係、攻める人 vs 受ける人 という構図がくっきりすると思う。
なんていうか、SMチック度が高まる……。
萌え度ってより、SMチック度≒エロ度が高まる……。
だから、初めに「萌えられればそれでいい」って書いたものの、
萌えとエロは別物なので、「エロければいい。エロはエロでそういうもんとして…」
が正解かもしれません(^_^;)
結論、なんだか支離滅裂なレビューになってしまったけど、
BLにおけるエロと萌え、SMなどについて考えされられた作品でした。
攻めも受けも、今時美少年で女の子からモテている男の子です。実際のところプレイはないので、攻め受けといっても想像ですが、そもそも二人とも最初は女の子と付き合っていたりする普通の高校生でした。だけど、モテる人特有なのか恋愛にいまいち真剣になれなかったりで……。
高校1年生の芹生くんは週のはじめに告ってきた女の子と付き合っては一週間で別れるというのを繰り返してるんです。そんな折、同じく女子にモテモテの先輩、高校3年生の弓弦(ゆづる)くんが噂を聞きつけ、冗談半分に付き合おうと言ったことから二人の恋愛がスタートします。
読んでいて、確かに高校生くらいの頃ってこういう感じの華奢で女の子よりもキレイで絵になる男の子がいたなぁなんて思い出しました。私が高校時代からBLにはまっていたら、確実に妄想のネタになってしまっていたなぁ……。
原作の橘紅緒さんの小説は読んだことなかったけど、そっちも読んでみたいです!
最初に表紙を見たとき、
ある作家さんの絵に近いなぁと思い、多分そうだと思って疑わなかった。
だけど、お名前は今まで知らなかったし……
あとがきを読む限り、新人さんなんですね!
似てると思った作家さんとは他人の空似だったみたい。
そのあとがきに、
一作一作の経緯が書いてあって面白かった。
(あ、もちろん本編も面白かったけど)
わたし、BL本のあとがきって好きです。
シリーズだとそんなに感じないけど、
短編集だと一作一作が短いから逆に、なんでこうしたんだろう?って、
すごく気になってしまう。
表題作のノットラヴァは、(超ネタバレます)
まず、攻め→受けに愛の告白。でも受けはノンケなので一旦攻めの申し出を断ります。
でも!受けはノンケだから断っただけで、攻めに対する愛情はあったので、
「セフレじゃだめか?」って聞くんです。それで二人の関係がスタート!
読んでいて、思ったのは、これが男女だった場合、告った男は急速に冷めそう…。
でも男×男だから、「セフレならいいよ」があんま下品じゃないのかな…。
それと、もう一つ思ったのは、
この作品には受けの弟(攻めとは友人という設定)も出てくるんだけど、
この弟がめちゃショタくさくて気になった!
弟をもうちょっとクローズアップした話が読みたい!
3巻は、とっても高校生らしい学園祭のシーンから始まります。
そのため、若干引っぱられてる感アリ……。
とはいえ、日浦会長とタロの出会いは文化祭実行委員なので、
学園祭に触れずに物語りが終わったら何だそりゃ?ですが、
私は正直、学園祭のことなんてすっかり忘れてました!
が実は、読み進めていくと、これはこれでなかなか……、
学園祭といえども、この作品の中では簡単にエロシーンに結びつくんですね……(笑)
ストレートに言うと、タロは強姦未遂されちゃうんです。
しかも相手は日浦会長の兄で、双子の樹騎(たつき)&水騎(みずき)!
しかも、この双子の兄達は後半、
タロと日浦会長の学校に教師として赴任してくるのです……。
でもって、タロは教育の一環とかいう口実の元、
当然のように色々エロイことされちゃってます!
ちなみに、水騎は英語教師、樹騎は音楽教師なのですが、
二人とも、発音が悪いとか、音痴だとか、
何だかんだ理由をつけて、タロに手を出そうとするんですよね~。
自分的には、ここが3巻の見所かな、なんて思いました。
そして、最後もぶっ飛びの展開が待っています……。
いや~いっきに読んじゃった。
エロイけどグロくはない、または明るいエロといったらいいかな……。
そういうのが読みたいときは持って来いのシリーズでした!
前作から、タロに軽くアピっていた稲葉が、
この巻ではガッツリ絡んできます。
でもって、タロは稲葉にやられそうになり、
結果的に日浦会長との約束を破ってしまうことになります。
というわけで、タロ、お仕置きされる……☆
まぁ、色々理由もないことないのですが、
もはや、何もかもがこの“お仕置き”、
ここに行き着くまでの伏線じゃん!って思えて仕方ないです。
でも、私的にもそっちを期待して読んでるので全然OKなのですが……。
ちなみに、高校生であるタロの家族はというと?
あんまり家に帰らないと心配しないのか?とか、
普通に考えるとそういう問題も一応ありますねぇ。
でもでも、ここはい~具合になっていて、
タロ以外の家族全員、北海道旅行に飛ばされておりますよ(笑)
グッド、グッド!
そして、肝心のプレイはというと、
前作より更にSM度がアップして、
日浦会長のテクは鬼畜といってもいいレベルまで達してます!
中でも、一番萌え(というかエロ)なプレイは“シッポ”でした。
ここは詳しく書いてしまいたいところを、あえて押えますが、
表紙をめくってすぐの所の絵が、このシッポプレイの時の絵です。
なので、買うかどうかを迷ったら、
この絵だけでも見てみるといいかもしれません! なんてね……(^_^;)
私自身は、シッポとか耳に弱いのでこれだけでかなりグッときてしまいました。
斑鳩サハラ先生の本を初めて読みました。
想像していたより数段面白い(笑)
リアルさとか、切なさとか全然ないし、展開、めちゃめちゃ予想できるんですが、
文章はすごく読みやすいし(当然??)、
何よりも、萌えの要素がたっぷりと詰め込まれてるところが最高です。
受けの遠野小太郎(愛称タロ)は、
これといった取り得もない普通の高校2年生の男の子。
強いてあげるなら、明るくて素直なところが長所ってぐらい……。
そんなタロだから、
攻めの生徒会長とイイ仲になっても、
生徒会長の完璧さに引け目を感じ、いまいち自信を持てずにいます。
なもんで……、ちょっとしたことですぐ、
「きっと会長は自分のこと要らなくなったんだ」とかなんとか……。
余計なことを考える。しかもそれきっかけで、
色々とアリエナイ波乱が起こってくれるわけなんです。。。
でもそれが全然ウザくなくて(笑)
むしろ、これは美味しい展開への伏線に違いない!
って、待っていることができました。
ラブシーンはもう、来た来た来たーーーって感じに、めちゃ萌え☆
高3とは到底思えぬ、日浦会長のテクニシャンぷりにメロメロです!
そして、このおバカなタロもなかなか可愛いヤツなんですよ!
この作品は、初めて世に出たのがかなり昔みたいなので、
BLに詳しい方は知っている人も多いかもですが(?_?)
まだなら是非読まれることをお勧めいたします!