AIのオススメで初読了。初めての作家さんだったので、どうかなぁと手に取ったら、あまりに好みすぎてびっくりです。
両片思いの悠真と綾平。
どちらもが自分の気持ちを自覚して、戸惑いながら変化していく様が繊細に表現されていて、ハラハラしました。
成績優秀で皆に頼られるしっかり者なのに、ちょっとずれてる悠真と、チャラそうに見えて、実は周囲をきっちり見ている綾平。特に綾平は悠真を甘やかすなかで、そんな視野を身に付けたのではないかな、なんて思わせてくるのです。時折見せる大人な表情が物憂げで良いのです。
素直になれずに再び始まる二人の関係と、身体だけは許し合うアンバランスさ。身体を重ねると伝わってしまう想いに、思いの丈の強さが見える、素敵な作品でした。