心があたたかくなる素敵なお話です。
小椋ムクさんの作品は初めて読みましたが、何より絵がきれい!
ふんわりした中にも男の色気が滲み出ていて魅せられます。
特にデフォルメ時のかわいさはたまりません。
言い方は悪いですが、古い絵柄が苦手な私には嬉しい画風でした。
お話は「野良猫シリーズ」と読み切りが四編、どれも幸せですてきでした。
タイトルシリーズはもちろんですが、個人的には
喧嘩の多い高校生×本屋のお兄さんの「こころから」と、
双方ブラコンの兄弟物「右のてのひら 左のてのひら」がツボでした!
「こころから」は本屋のお兄さん・桜井くんが天然でかわいい!
教師や町の大人たちからの評判が悪い高校生・鴫野くんの
桜井くんへ対する思いやりや優しさも健気でかわいいです。
巻末の書き下ろし短編で少し距離の近づいた2人にもムフフですw
「右のてのひら 左のてのひら」は近親ものというよりは兄弟愛というか
はっきりとくっつかず、少し切ない終わり方のような気がしましたが
なんといってもサブキャラの浦安が不憫かわいいですwいい味でてますw
彼にもぜひ幸せになってもらいたいものです。
かわいらしく、幸せなお話ばかり詰まった一冊でした!