Ω嫌いのαのご当主の家にやってきた訳ありΩという導入で面白そうだなとおもって購入しました。
兄の嫉妬から送り込まれたΩの雁野、見事に本懐を果たしたものの捨てられるどころか雁野だけを残し他の使用人を解雇するというまさかの鳥籠状態に。
酷く扱われるわけでもなく、番としての責任…は、建前で惚れていたんですねという。
毛嫌いから、はめられたけど惚れている、という心情の展開がもう少しほしかったかなぁと思いました。
受け支店で描かれているので、攻めの気持ちがモノローグ語られないのでわかりにくいんですよね。
売られたΩだっていうは理解できますが、なぜそこまでして攻め兄のいうことをきくのか、もよくわからないし、無敵の人っぽいのに。
少しドラマチックにするためのご都合感があるかなぁと思いました。
最後に産めないはずの子供がでてくるのですが、おまけで描くくらいなら産めない設定もいらないかなぁ、って思いました。ちょっと詰め込みすぎかな、と。
ケモミミだし獣だし自然も描くし、時代物っぽいところもあったりですごく描くの大変そうな設定でした。
これがデビュー作とは…すごすぎる。
ストーリーとしては
狼の一族に拾われた人間が一緒にそだった狼と恋に落ちる…という、あるなーという展開でした。
頑張れば人に化けれる狼っていうところがご都合主義感ありますが、マージナルなので、そういうところもあるかなーという感じです。
一度は人里に戻って離れ離れになる2人ですが、悪い人間にやられそうになってタツを呼ぶシーンは、わー…ってなりました。
遠吠え、なんですが遠吠えの声は描かれず遠吠えの風貌で読者に声を委ねるタイプです。
ドラマチックな演出ではありますが、ここぞ、という時に声ほしかったかなー…。
大団円とはいかずに、うまいところで妥協という形で終わるので群れのリーダー問題はどうするんだろうなぁ、なんて思いました。
イリヤ、故郷での話
まっしろなイリヤは雪深い国で育ったのだなぁとめちゃくちゃしっくりきます。
環境が違いすぎて大変だったという描写が既刊であったのか忘れたので後で読み直してみよう…
イリヤの故郷はオメガを蔑む文化、故郷の父が体調が悪い知らせが入り帰省することに、という話ですが
やはり一国の后にしてはお供も装備もあまりにも少ない…
そして次期国王の兄の憎たらしいこと…!
兄嫁はイギリス王室然な衣装。アン・ブーリンとかの時代を感じます。意地悪そうにみえて皇太子の母であり、憎たらしい兄に大切にされていなさそうな雰囲気…不穏不穏でした。
不穏に始まり、子供になごみ、父との誤解が解かれたときは涙がほろりと流れました。
死ななくてよかったー…。
迎えに来たハーリドはスパダリですね。
ピンチのときに間に合うヒーロー。そして国の問題を解決してしまう有能な王。
そんな2人に子供がたくさん生まれましたよーの最後はぎゃーーー!(喜)となりました。
つ…続きはどこですか…!!!
いきなり過去から始まります。
表紙の二人なんだろうなぁという2人の高校時代。
出会いからの始まりです。
特別なαと普通のΩの2人のはずだったのに
これから恋愛になっていくはずだったのに
クズな先生にレイプされて離れ離れに…
胸くそ悪すぎます。
そして時を経ての再会。
なるほどーって感じでした。
司の辛さや事件を読者は知っているけど、再会したときにまだ礼は知らない。
そんな2人の再会後の展開を ドキドキしながら見守る感じがよかったです。
独特な顔の影の付け方が気になったのと と
司の突拍子がない飛び降りのようなシーンは ん?ってなりましたが、出会い、恋愛感情の芽生え、別れ、再会、遠慮や真実、元教師への気持ちのいいやり返し方、すばらしかったです。
そして代理でもいいから子どもを産みたいと願った司に、愛し合っている礼との子どもができてお腹が大きくなっているシーンで終幕。
おしゃれです。
結婚指輪のアップや、高校時代の写真、結婚式の写真、エコー写真が並んでいるところなんてすごくリアル…。
レイプシーンがあるので苦手な方は読まないほうがいい、と思うくらい 読めるのにすごく嫌でした。
なんで当時裁けなかったんだろう、という疑問が消えません。
人物の表情や全体的なタッチが少し似ている方がいるかなぁ、と感じてしまったのもあって星4です。
サブカプで新たな話がありそうなので、またこの家族と会えたらいいなぁ、なんて勝手に思います。
それにしても、伊織くんのかわいさたるさ。
ぴい先生、子供かくのほんとうにうますぎます。
頭が大きくて、手足がちいさいとバランスむずかしいのに、違和感なく、かわいらしい子どもが描けるのはやっぱり画力だと思います。
ほんとうにかわいい。
表情も。とくに初めてしゃべったときの口元!
あーーーそうそう、わかるかわいさ!という感じの
あーむ、でした。
みんながあゆむちゃん、とかあゆむくん、とかあゆむさま、あゆむ、って呼んでるのであーむ、ってなるのもとても自然です。
ママって言いがちなオメガバ世界ですが、名前呼びもいい…
最終的にちゃん付けになってるのも良い…
おねえちゃんなったルイちゃんは面倒見がめちゃめちゃいいし、愛されているから荒れたりしてないし、平和…なんて平和なんだ…。そのストーリーの中にも展開が必要なので、すったもんだがありましたが、ずーっと平和な生活を描いていただいても買います…。
二人の人生はまだまだ続くけどお話としてはいったんここまで、の感じの完結でした。
なので、ん?おわり?おわり?つづく?
みたいに少し混乱しました。
百瀬先生がちゃんと完結って言っているので完結なんですね。残念。
なんかこれからまだこのさきの二人をみたいなーって思いました。
ケーキバースという、フォークにとっては無味地獄人生の辛さがあまりにもつらいなぁと想像してしまうので、苦手なジャンルなのですが、フォーク側の処世術だったり、ケーキと出会えたことによる味覚的な幸せだったり、ラブが生まれたりと、ストーリー展開に引き込まれました。
今回はカムアウト問題がいちばんぐっときました。
どういうつもりで聞いてるんだろう…とか。
単純に友達として信用して話してほしいっていう友情の話で、特別なことではないのに特別なストーリーになるのはすごいなぁと思いました。
駆け足だったなーと感じました。
藤司郎に突き落とされて現代のパラレルワールドに行ってそこで一悶着。
親父との誤解がとけたあとにまた戦国へリープ。
その間、戦国時代では11年もの時がたっています。
つまり本能寺まであと一年、というとんでも駆け足です。
もっと睦み合って歴史的にどうしたーとかあれこれ見たかった…。将軍とのあれやこれやも おかわり欲しかったなぁ…。
とはいえ11年のときを経て、蘭丸はすっかり信用を失っており、ほんものの蘭丸くんにいじわるされてもめげないヤクザもの、は読んでいて気持ちがいいです。
そして仲直りエチ、や、髪は蘭丸にしか触らせないこじらせ信長なんかは最高です。
藤司郎はあっさり退場して、本丸の光秀がまたニョキニョキしてくるわけですがなにせの駆け足なので急げ急げ感があります。
本能寺当日もほんとは本妻がいるはずですがおらず、信長さま、奥様は…?状態です。
2人で一緒にー、の意味が、ですよね、なんですが、
現代タイムリープ信長とはなかなか出会えないというおまけ付き。
そして絶対信長なのにお顔拝見できず、番外編ほしいです。現代でラブついてる2人も読ませてほしいです。
1巻は無理があるなぁなんて思っていましたが、4巻になると物足りないなぁとわがまま読者ですが、美麗な絵柄に歴史を織り交ぜたタイトル通りの作品でした。
パラレルものです。
本編でノアのウェレへの気持ちがわかって、
消化しきれずにいたのですが
人になった2人、というか人になったノアの気持ちがわかりすぎて泣きました。
やっぱそうだよね…
というところと、
いやー…ノアだけは、って気持ちがあったのかー…というところもあって、本編で感じていた気持ちが理解できて泣けました。
ノアとウェレが子供の頃から仲良しで、アルファとオメガで、ノアはウェレが大好きで、ウェレは性欲が理解できなくて…
となんか人間の2人も神の2人も違いはないです。
神のノアは泣かないけど、人のノアは泣きます。
これです。ここが違ってすごくいい。一緒に泣けます。
でもこちらではウェレがノアにこたえて、デートして、エチして、気持ちを伝えあって、これからも2人で幸せに行きていくんだなぁ、となるのでよかった…よかったねぇ、ってなりました。