まず表紙に惹かれました。
個人的な好みなのですが褐色受けが大好きなんですよ…
あらすじも見ずに即購入し、いざ読んで見ると…
なんとあの褐色のお方は奴隷ではなかった…!!?
(褐色受けと表紙の服装から奴隷受けと勝手に判断してしまいました…)
しかも気高く、簡単に他人に屈しない所や、自分の集落の人には特に優しく人情溢れる所など…すごく魅力的で最高だと思いました。
内容は他の方が詳細に記載してくださっているので省きますが、グランの事情やその主人、黒鷲やアルキルの過去など、なかなかに重要な内容をよくまとめられている作品だと思います。
エロシーンも盛りだくさんで、大満足でした!調教という名目でアルキルに預けられているので、一緒にいるすなわちエロ!!みたいでとてもよかったです。
なかなかに王道な感じのストーリーですが、それを感じさせないくらいしっかり作り込まれていて、読み終わった後ももう一度読もう、とすぐ感じさせてくれる作品でした。
同時収録作品はただただ面白かったです。
宇宙人が可愛い…とはじめは思っていました(笑
まさかあんなことを要求するなんて…(いいぞもっとやr
コメディなのにちゃんとしたラブストーリーで、こちらは表題作とはだいぶ違うタイプは感じですが、私は結構楽しめました。
五月女えむ先生の作品を読むのはこれが初めてなので、他のも探して見たいと思います。
海外にいるため電子版を購入しました。
前作を読んでいる方は知っての通り、カナエはオウギと番になることにより、フェロモンが分泌されなくなりました。
街中でカナエのフェロモンが漂い、あるはずはないと思いつつも抗えず、ヒートになってしまいます。
家に戻り、事の顛末を話すと、カナエからは「すごく悔しい」と…。自分じゃない誰かから、自分のフェロモンの香りがし、でも自分はもうその香りを出すことはできず…。その次のオウギの言葉には、あぁ本当にカナエが好きなんだなと感じさせられます。
そこからカナエのフェロモンが漂った人物は実は”β”であり、誰かからもらった香水で、Ωの匂いを漂わせていた事がわかります。
そして、実はカナエの主治医がユキと共謀してカナエのフェロモンを手に入れ悪用し、さらにカナエが堕胎したと思っていた子供が実は生まれていたなど…なかなかにディープな話になって行きます。
オウギは自分の力(脅し含め)でそれらの情報を手に入れ、さらにユキとカナエの子であるルカとも対面します。
カナエ
前作からなかなかに不遇な子で、オウギと再び出会って、幸せになって…と思いながら終わったのに、まだあるとは…。今作はオウギ目線なため、表立って出てくることは少ないですが、それでもカナエがどれだけ過去に後ろめたさを感じているのが、ひしひしと感じ取れます。ルカの存在を知ったら、カナエはどんな反応するんだろう…。「過去が消えない消せない」この言葉にたくさんの思いが詰め込まれていると思います。
オウギ
αであるもののやはり年相当なのか、今回も突っ走り(?)ます。手に入れた真実は全部が全部いい方向には向かわず、カナエに黙って色々詮索しているのもαゆえか…。オウギもオウギでカナエがいなくなった後は大変で、たくさんの心理カウンセラーに診てもらっていました。最終的には催眠療法でカナエと過ごした記憶に”布”をかけます。だからカナエとの記憶も曖昧だったんですね…。極論になってしまうかと思いますが、オウギも被害者なんだなと思いました。
ユキ
ユキに関してはもうなんというか…。前作で、Ωの真似事をしている、とあったので、この人もこの人なりに償おうとしているんだなと思ったのですが、今作で結構見方が変わりました。堕胎させずに子供を取り出した事、償いのつもりなのかわかりませんが、体を売っている事、堕胎を「させるわけない、俺の子だ」と言って、ルカを育てている事…どれも自分勝手だなと私は思ってしまいました。(性格曲がっているのですみません…^^;)フェロモンに抗えなかった云々はこの際置いておくとして、中絶がいい事だとは言いませんが、幼いカナエの体にはどれだけ負担だったのか…。作中、オウギが「僕があの子(ルカ)から片親を奪った」とありますが、私はそれはオウギではなくユキなのではないかと思います。これからユキ編が連載されるという事ですので、それを見てからまた意見が変わるかも知れませんが…。
ルカ
最初見たときカナエが何かの魔法で小さくなったのかと思うくらいカナエに似ています。しかし後からじっくり見ると、髪型だったりがユキに似ていたり…二人の子供だっていうのがよくわかります。この子はユキ思いのとってもいい子で、「ユキが笑ってくれれば幸せです」と言っているくらい、ユキが好きで、それと同時にユキからすごく愛されているんだなと思いました。カナエには会わない、とオウギと約束し、全てを知った上でユキを助けたい、と思っている…なんていい子なんだ…。
オメガバース系の中でも本作は特にオメガバースという特性をふんだんに使い、そして物語がディープなところがあって、私は特に気に入っている作品です。話を読み進めていくと、いい意味で色々と期待を裏切るような展開が面白くもあり、そしてモヤモヤと心が落ち着かなくなったりします。
前作から大好きな作品で、今作が出ると知った時ものすごく喜びました。ユキ編でまたどんな話が展開されていくか、楽しみでもあり怖くもあります。正直、みんな幸せになってくれ…と心の中の私は思っています(笑
ストーリーとか内容とかはあまり気にしなかったです。
私の場合、どちらかというと絵の綺麗さかわいさ重視なので…
ただ、その絵のことで細かいところを少し…
1、時々手の大きさとか「ん?」って思います。
大人の手にしては明らかに小さすぎたりなど。
2、出版社の都合なのか、作者がソフトに描こうとしすぎたのか…
アソコの隠し方がどうも不自然。
お風呂とか、鏡の反射とかで隠すのはまだわかるとして、セリフで隠すのはないな…
と思いました。
なんかもったいない…
もともと作者のファンだった人にはまぁそんなに気にしなかったと思うけど、ストーリーで言わせてもらうと、展開が速い。
1冊にまとめてるからしょうがないものの、受がなんで攻を好きになったのかとか、そこの表現が足りなかったかな~