ケモミミに惹かれて、手に取りました。表題作と、短編が2作品収録されています。
◎表題作
深い深い森の中に住む、動物たちのお話です。
発情期になって皆がソワソワする中、大荒れして怖がられるオオカミ。でも、本命はホンワカ癒し系のヒツジのメリーで。
純粋すぎて手を出せない中で、メリーに発情期が来ます。
皆が怖がるのに自分にだけは優しくて、自分には手を出さないオオカミに、メリーはなぜかムラムラしてしまって…。
最初は遊び人っぽいオオカミが、メリーに振り回されてどんどんメリー一筋になって、甘々な感じで進むので和まされます。メリーも、オオカミが大好きだし。
そのメリーの、発情期を終わらせようと別方向に向かった努力とか、焦らしプレイの勘違いとか、天然ぶりが可愛くて癒されて。
オオカミのセフレだったヤマネコも、面倒がりながらもメリーの相談に乗っててイイキャラで好きでした。
『愛するか愛されるかそれが問題だ』
カップルになったばかりの、高校生同士の初々しいお話です。
2人とも攻めをする気満々で、迎えた初エッチ。
自分のがデカいから負担をかけてしまう…と思っていたら、相手のはもっと大きくて(バベルの塔並みらしいです・笑)。おまけに、バベルの塔を受け入れるのは自分で…。
あっさりと攻め受けが決まったのが物足りなくて、もうちょっと2人の攻防戦が見たかったです。
『恋愛コードS』
サラリーマン同士の、無理矢理(?)から始まるオフィスラブです。
でも、イヤがりながらも抵抗してないし、今後バカップルになりそうな2人でした。
1冊丸々表題作です。
料理がヘタ過ぎる見習い料理人と、ゆるキャラが大好きなイケメン教授との、一目惚れから始まってゆるキャラが結ぶ、可愛いラブストーリーでした。
2人が出会ったのは、料理人の源次がゆるキャラでチラシを配っていた時です。
でも、ゆるキャラなのに汚れてるし、方言を喋るしで、ゆるキャラ好きの教授としては納得できなくて。おまけに、転んで頭が取れるというアクシデント付きで。だけど、被り物のの下の素顔が可愛くて、一目惚れしてしまいます。
一方の源次の方も、イケメンな教授に一目惚れしていて。
だから、教授がツンツンしてても甘々な感じで進みます。源次も、不器用ながらも好き好きアピールでぶつかるのが可愛いし。
一生懸命作った料理が美味しくなさ過ぎて教授を殺そうとしたり、デートの時の服がダサすぎて教授を慌てさせたり、2人のかみ合わないところも微笑ましかったりします。
終盤源次を好きな店長まで加わって、心配な教授がゆるキャラの中に入ったり、実は強くて源次が自ら襲ってくる店長を撃退したりと、最後までドタバタしてておかしかったです。
最後の、唐揚げシェイク(源次考案)と店長イラストエプロンも強烈で笑えました。
1冊丸々表題作で、先生×生徒の王道学園モノです。
ゲイかもしれない自分に悩んで、勢いでゲイバーに入ろうとした所をエッチ目的でナンパされて、そこを助けてもらった先生を好きになる、可愛いお話です。
助けられた泉が、先生を盲目的に好きになってガンガン攻めていくんだけど、顔は可愛らしくて小動物系なのに意外と男らしい性格とか、初々しくて純粋なところとか、ワンコのように全身で好き好きアピールするとか、全部が可愛くてキュキュンします。
先生の方も、立場から葛藤があったりするけど、これだけ想われれば堕ちちゃうな~と納得できて。でも、泉を大事にしてるからこその、キス止まりだったのも逆に萌えます。
プライベートではイケメンに見えるのに、教師の時は昭和のサラリーマン風な髪型が似合ってて好きでした。
先生も泉も好きなキャラだし、先生の元セフレや泉のたった一人の後輩も楽しい脇キャラだったし、時々クスッと笑えて温かい気持ちになれるのも好きで、お気に入りの1冊です。
設定に惹かれて手に取りました。
新王と新王直属の騎士との、身分差モノです。おまけに騎士の髪が、その国では異質とされる黒色で。
そんな設定なので、どれだけ虐げられる切ない系かと思って読んだんだけど、それほどでもなくて肩すかしな気分でした。
それに、子供の頃に2人は会っていて、新王が騎士に執着してるんだけど、権力を盾に性的に奪ったり、騎士が簡単に流されたり(身分が下なせいもあるけど)と、甘さも足りずにサラッと終わったのが物足りなく感じました。
ペットの黒豹やホワイトタイガーは可愛かったし、新王のお兄ちゃんはイイ人で好きだったけど、主役の2人には興味が持てなかったのが残念でした。
昔、昔の作品です。
ヤンキーくんと真面目くんの、高校生同士の純愛ラブストーリーです。
受けの紺が、健気グランプリに出場したら優勝できるほどの健気さで、結構気に入ってる作品です。
ストーリー的には、人間不信の不良・軍司が紺の一途さや一生懸命さにほだされて変わっていく…というありきたりな感じなんだけど、キャラが良くて気持ちの変化にキュンとなるしで面白いのです。
軍司は誰もが恐れるヤクザの息子なのに、紺が撫でる猫にまで嫉妬するのが可愛くて。かと思えば、紺に手を出す相手には我を忘れるほどに切れてしまう情熱を持っていてドキドキするし。
一方の紺は、おとなしいかと思えば、軍司に自分の想いをハッキリと伝えてカッコイイし。おまけに、軍司を憎む相手から犯されそうになると、舌を切ってまで抵抗する一途さと健気さで。
そして、最初は無理矢理な感じだったエッチシーンが、途中から甘々な感じになるのもキュンとなりました。
そんな高校生の本気の恋に、キュンキュンする1冊です。
ショックなことがあると猫になっちゃう、猫谷家の3人兄弟の次男・沙以ちゃん編の2巻です。
今回の見所は初めての猫姿と、初めてのデレて甘える姿でした!!
子供の頃の出来事がキッカケで、幼馴染みの善冶に素直になれない沙以。
おまけに、善冶が猫アレルギーなのを知って、ますます自分とは合わないと思います。
だけど、構ってくる善冶を無下にはできなくて。それどころか、女子と仲良くしてる善冶を見ると、なぜか胸が痛んで。
そんなある日、善冶の口から「(彼女と)付き合ってるって言ったらどうする?」と言われます。
からかわれていたと思い込んだ沙以は、ショックのあまり…。
2人のすれ違いぶりと、猫になるほどの沙以ちゃんの悲しみが胸に痛かったです。それに、弟の亜以ちゃんが心配してオロオロしてる様子や、お兄ちゃんまでかばう様子に拍車をかけられて。
結局は勘違いだったんだけど、その後に素直になった沙以ちゃんの可愛さに言葉も出ませんでした。
猫姿では沙以ちゃんの切ない想いに泣けたし、デレて甘える姿は可愛過ぎて悶えて、キュンキュンが止まらない1冊でした。
面白くて大好きなこのシリーズ、もっと2人を見たいのと、とってもイイところで終わってるので、ぜひ3巻を期待したいです。
『神獣の寵愛』の続編になります。でも、この1冊でも問題なく読めるようになっています。
題名通りの、イケメン人狼兄弟(雅流と猛流)の、恋人(敬司)を溺愛してる(3Pだけど)甘々ファンタジーものです。
今回は、前回でも敬司に片思いしていた、蛇神が持ってきた花が騒動を起こして事件に巻き込まれます。
そんな中で健気なストーカーだった花の精や男らしい熊神まで登場してゴタゴタ度がアップしてるけど、早い段階で展開が分かります。
だからか、気付かないキャラたちにヤキモキして。
でも、皆に愛される敬司を見るのは萌えるし、イケメン2人の可愛いもふもふ姿には癒されるし、人狼2人のブラコンぶりも好きだしで、楽しめました。
ただ、あらすじに「ちびっ狼」とあったので、3人の子供か!?とちょっと期待したのに違ったのは残念だったけど…。
初回限定のSSでも甘々で、溺愛ぶりが堪能できる1冊でした。
細マッチョな身体と色気たっぷりの表情、遊び人だったゲイの純愛という好みの設定の再会モノで、好きな1冊です。
ジュエリーショップで再会したのは、結婚を控えてるという昔片想いをしていた相手。再会を喜んでもノンケで結婚が決まってる相手では、失恋決定で。
でも、やさぐれた矢先に、結婚が破談したことを知ります。
だからといってどうこうできるわけもなく、以前のように仲良くなった友人関係で満足していると、ノンケくんが泊まった夜にセフレが家を訪ねて来て…。
このノンケくんの、誠実で一途なところにキュンとなりました。真っ直ぐにぶつかるのも好感が持てるし。
逆に、好きなのに臆病になってたゲイくんが切なくて。その分想いが通じてからの、好きと言えるようになって幸せそうな様子にニヤニヤします。
そして、イヤなキャラだった当て馬くんは、最後までウザくてイヤなまま終わったので、本当は好きだった…設定だったらもっと良かったかなと思いました。
お話もキャラも可愛くて、何度か読み返した1冊です。
同じ学園を舞台にした、2カップルのお話です。どちらのカップルも、幼い頃の仲違いをこじらせて熟成させた恋を成就させる、再会ラブストーリーでした。
登場するキャラたちが生き生きしてて魅力的だし、好きなのに素直になれず意地を張ってて可愛くないのが本当に可愛くて萌えます。
ツンデレは苦手な時もあるけど、このキャラたちのツンデレは可愛くてニヤニヤします。
そんなツンデレくんに振り回されてハマっていく様子もキュンとなるし。
設定としては、女の子と間違えて…とありがちなんだけど、ケンカップルがどんどんバカップルに変わっていく様子が好きです。