※ネタバレあります
溺愛攻め、甘々でした。
ルカ/前世カイト(受け)
転生ものですが1つの体に2つの魂が入っていること、
カイトの人格が目覚めることでルカはどうなるのか…
このあたりが丁寧に活かされていて良かったです。
カイトが前世でかなり可哀想だったので、愛される姿にほっとしました。
虐待され閉じ込められていたので、家族・恋人の在り方にはかなり無知。
というわけで…ウィリアム(攻め)は好きに愛し放題。
やり過ぎですがここまでくるとむしろ清々しいです。
事件(トラブル)的にはちょっと肩透かしな感じでした。
それならラストにもう少しアシュリーとお相手のことを見たかった!
絵(表紙とプロフィール/挿絵なし)が綺麗可愛くてすごく好きです。
※ネタバレあります
キャラがすごく良かったです。
まず主人公のアデル(受け)がとても優しく愛らしく、
思いっきり幸せになってと願わずにいられませんでした。
婚約者のヴィンセント(攻め)の始めの塩対応には納得の理由があり、
アデルに気持ちを向けてからの甘々溺愛の姿は最高でした。
そしてアデルを愛する人々
育ててくれたカンナ、処分されるはずのアデルを隠した母、双子の兄アダム。
皆すごく温かくて、癒されました。
アダムがヴィンセントに要求した大変な○○○の準備も、
大切なアデルの事を想って事細かに計画していたのだと思うと…
この兄弟愛が堪らないです!
優しい主人公が報われてちゃんと愛されるのが大好きなので嬉しかったです。
ただ一人問題が…
輝き過ぎるサブキャラ、ジュード!!
訳が分からない、格好良すぎる。
正直ここまで素敵にしてしまっては物語に支障があるのでは??
ときめきゲージ振り切れました。
悪役はほんとちょっと落ち着きなよってくらい騒がしかったです。
ラストちょっとしおらしさがありますが、花のことは許さん。
ストーリーは寄り道なく真っ直ぐなラブストーリーでした。
ただほんとジュードを自分の中で処理しきれない。
個人的に読んで浮かぶキャラたちと、表紙絵は少しイメージが違いました。
※ネタバレあります
総愛され受け、行為は攻めのみです。
キャラは良かったですが、ストーリーは物足りなさがありました。
転生したことに気づき、その日から行動を改めるユージン(受け)。
メンヘラで迷惑なユージンのことを嫌っていた婚約者ジェラルド(王子攻め)も
惹かれていく…のが早い、あまりにも早すぎる。
婚約破棄に向けて動くはずが、
早々にジェラルドは絶対破棄する気がないなと分かります。
重く一途な攻めを堪能できるのは良かったです。
誤解や盛り上がりを作るためでしょうが「これは夢」と快楽に身を任せたり、
相談役に御令嬢を選んだりは少し無理やり感が強かったです。
ユージンが料理をするシーンは楽しかったです。
あとは周りのキャラ達、これは読む人によって推しが分かれそう。
私は緑を愛するジュリアン先輩推しでした。
挿入にはいたらないものも含めると、予想以上に濡れ場が多かったです。
スロー〇ックスはあまり興味なかったんですが、番外編のこれは好きでした。
※ネタバレあります
事件も含んだ起伏ある物語の本筋と、メインの二人はとても好きです。
ですが作中のあらゆるところで描かれるモブたちからの悪意の質感が
どうしても私には合わず…萌にします。
シリル(受け)は精神的にも肉体的にも傷つけられます。
本当に一生懸命で心根も優しい良い子なのに、
周囲はそれで態度を改めることもなく物足りなさを感じました。
恋愛や事業では報われますが、もっと根本の一人の人間として報われてほしい。
最終的に周りにいる人は良い人たちですが、
もっと恋愛以外の愛情も向けられてほしいキャラでした。
エセルレッド(攻め)のシリルへの気持ちは疑う隙もなく、ここは安心して読めました。
とてつもなくモテるのに恋愛初心者なところが最高でした。
ヤンデレお兄ちゃんが(悪役として)とても光っていたので、
他の悪意はもう少し削ぎ落してもよかったのではと思いました。
可哀想なシリル大好き執着闇お兄ちゃんです。
内職の小物の表現がかわいく、綺麗な絵と相まって素敵でした。
エセルレッドとクマのシーン特に好きです。
※挿絵はネタバレになるので、読む前に見る派の方は要注意
溺愛攻め×不遇受け
キヨ(受け)の育った環境は不遇ですがそれほど長く描かれず
早々に羽田さん(攻め)と出会えるので重すぎませんでした。
出会った時の距離感や謝罪に来た時の様子から
羽田さんがキヨに惹かれているのが伝わってきました。
言葉足らずな攻めという設定ですが、
そこかしこにキヨを大切にしている描写があるので
全然モヤモヤともイライラともしません。
むしろ羽田さんからしたらキヨの気持ちの方が分からないかも。
キヨ目線なので読者には見え見えですが、
自分を辛い環境から買ってくれた人であって恋愛感情はない…
と思ってしまっているところがすごく良いです。
羽田さんの家ではお父さんが好きになれませんでした。
何かしてくるわけではありませんが、キヨに対してずっと感じが悪い。
お兄さんは一見勘の鋭いできた人ポジションかと思いきや、
勘違いしたり未熟なところもあって逆に新鮮でした。
これからはキヨの友人になってほしいです。
キヨは愛らしさだけでなくガッツもあってすごく好感がもてました。
手のひらいっぱいの金平糖をあげたくなるのが分かります。
羽田さんも優しくて格好良くて理想の溺愛攻めでした。
嫉妬もいい!
大好きなのが二人が結ばれたシーン
押し入れから急いで引っ張り出した感のある布団の位置が最高でした。
結果的には酷いことになり過ぎず良かったのですが、
楼主とついでに分家の人たちはもっと痛い目を見てほしい。
海野先生の書き下ろし小説と八千代先生の描き下ろし漫画の内容
二つがリンクしていたんですが、これが偶然と知りびっくりしました。
※展開結末ネタバレあります
まず峰守さん(攻め)が強面というエピソードですが
これはさすがに周りの人の態度が非常識すぎでは!?
本人には全く非がないので可哀想なくらいでした。
それに加え悠真くんのギャップと仕事探への葛藤もあり
前半は読むスピードが上がりませんでした。
上手くいくか!?と思えばまた壁にぶつかり
まるで障害物走のような展開でした。
最後は甘いながらも遠距離エンド。
山あり谷ありが好きな方にはおすすめです。
展開的には中立、でもキャラは萌2。
聞き上手で頼りがいがあり、可愛らしい一面も兼ね備えた峰守さん。
ん?と思う行動にも納得の理由がありました。
愛らしい悠真くんの素の姿もすごくツボでした。
二人とも外面も内面も魅力的です。
レーベル公式HPの試読で惹かれて買いました。
激甘…では足りないくらい激激激甘作品、ひたすら甘い。
照れるラッコの周りをシャチがバシャバシャ泳ぎ回って求愛している感じです。
設定
・舞台は愛の国、性別獣性関係なく結婚できます
・獣性があるといっても内面の話で、見た目は普通の人です
・外面的には目の色に少し特徴がでたり、
インコ獣性の人は睫毛が特徴的だったりする程度
作者さんが山なし谷なしと書かれているとおり
婚活から結婚へ、甘々で幸せに向かって一直線でした。
山や谷を削ぎ落したからこそ、
様々なデートやイチャイチャが詰め込み過ぎに感じず
冷静に戻る暇なくどっぷりこの世界に浸れるのかもと思いました。
正直鯱地さん(シャチ獣性攻め)が惚れ過ぎで、
さすがにちょっと…クサく感じるセリフもありました。
でも控えめな智洋くん(ラッコ獣性受け)には
このくらいグイグイ激甘な人がぴったりだと思います。
ラッコ獣性のあまりの可愛さについては、ぜひ読んで下さい。
脇役である結婚相談所の担当・川島さんがすごくツボでした。
お相手がいるようなのでスピンオフあるのかなと期待してます。
※ネタバレあります
絵がとても美しくて、独特の雰囲気があり素敵です。
八代くん(受け)の友達は良いキャラでした。
ただ一色さん(攻め)が私には物足りませんでした。
昔のことがあって気にかけていたとはいえ、
恋愛感情もないのにお詫びで添い寝?
あそこまでパーソナルスペース侵略する?
あの時嫌がってるの分かってて助けてくれなかったんだ…
そう思うといまいち夢中になることができませんでした。
人として格好いいところはたくさんあります。
世界観の描写はすごく魅力的ですが、
それよりもリアルな二人の(特に攻めの)恋愛感情が見たかったです。
もしくは上下巻にして頂いてじっくり読みたかったです。