残念な作品でした。
ネタバレがないと感想が書けなかったのでネタバレします。
主人公の苑の家は家庭崩壊していて自分は誰にも気にしてもらわない存在でいたいと思っています。
そんな自己肯定もできず、消えてしまいたいと思っている苑を追い回して無理矢理に体を繋げたのは明渡。
人気者の明渡に苑は期待はしない、好きじゃないといいながらも流されて言いなりになって、いつか捨てられると思いながら暮らしています。
(ずっと苑の自省的な話が続きます。)
しかしある時、明渡の病気がわかって、好きだったんだとわかった苑。やっと二人は、と思わせたあげくに、明渡の好きの気持ちが病気のせいで、何で苑のことを好きだったかわからないと言われて、苑をまたどん底に落とします。
それから苑は必死で忘れようとするのにまた現れて、結局中途半端で終わってしまった感じです。
あれだけどん底に気持ちを落としたんだから、最後ぐらい思い切り引き上げて欲しかった。
書店ペーパーがないと完結しないらしいです。
一穂ミチ先生が好きだったのに。