「天狗の嫁取り」「天狗の花帰り」と一気に読了。
人間だった雪宥も、剛籟坊との甘甘な日々で天狗に無事転生した雪宥。
今度は天狗の伴侶として、剛籟坊の力になるべく、そして二人のややこを産むべく修行に励みます。
大きな波乱もないまま、後半に入ると、ちょっとした出来事が雪宥に降りかかります。
離れ離れとなってしまた母・家族のこと。
ここでは少し涙腺がゆるんでしまいました。
母・弟の後悔と息子、義兄である雪宥への思い。
これも剛籟坊が雪宥を思っての配慮がもたらした結果でした。
多少ぶっきらぼうで言葉は足りないけれど、剛籟坊の雪宥への想いがつまった結果ですね。
あとがきでややこが授かったとさらっと触れられていましたが
欲をいうならもう少しガッツリと授かる話も読みたかったかな。
誕生・子育ては次作になりそうなので、早く読みたいです!
また1冊、とりこになってしまったシリーズものと出会ってしまいました。
引き込まれるようにして読み進めた1冊。読み応え満足度抜群です。
また前回に続きマズイ1冊と出会ってしまった。。。と内心嬉しい悲鳴をあげたりするのです。
登場人物それぞれ皆とっても気になる人達ばかり。
旭・渋澤先生の今後の展開も気になるのは勿論なのですが
それ以上に気になる存在になったのがミツル。
BL的観点でいくとまったくの無関係の位置に存在するかとが思うのですが
今後ミツルはどうなるの?きちんとしゃべれるようになるの?
それにはきっと、母親の事件解決が不可欠なわけであって・・・。
次作ではもっと踏み込んだん形のストーリーになると期待しています。
早く次が読みたいです!
健気受け大好き人間の自分にとって、智樹はお腹満腹になるぐらい、
一途に想い愛し耐え忍びます。最初はそれだけで十分満足でした。
でも次第に、なんで?どうして?そこまで我慢するの?
一度ぐらい、自分気持ちぶつけてみればいいのにって。。。
読み進めていくうちに智樹の気持ちが辛く、元凶である省吾へは苛立ちが。
そして、遂にある決心をした智樹が従兄弟に自分の正直な思いを伝える時は
涙がとまらなかったです。
一層のこと、
智樹は省吾の前から姿を消し、一度離れ別れるぐらいしてほしかったかも。
そこで省吾はこれまでの自分の身勝手さや傲慢さを自覚し智樹を追いかける、みたいな。
今回、2人の視点で話が交互にすすんでいたので、
智樹の切なさをより感じるからこそ省吾の身勝手さが
私には目についてしまったかもしれないですが。
満腹だけど消化不良。。。そんな読後感な1冊となりました。
タイトル「恋を知る日」にぴったりな内容でした。
前半ではどうにも好きになれなかった将臣、健気すぎるぐらい健気な雪哉。
でもあることをきっかけに雅臣の性格が180度と言っていいくらいかわってしまい
逆にビックリ。(良い意味で)
それはやはり「本当の恋」を知ったからなんだけど。
「恋」を知ってからの雅臣はなんだかせつないですね。
これまでの自分の言動を考えると、いまさら「好きだ」なんて告白はとうていできない。
でも、好きな気持ちはどうすることもできない。
自分はいったいどうすれば・・・と悶々とするところがグっときました。
あとは雪哉の懐の大きさというか度量の広さにカンパイです。
ただ少しでもいいから雅臣に対してプチキレぐらいしているのもまた見ごたえがありそう・
今回攻め・雅臣視点ばかりだったので、雪哉視点のお話も読んでみたいですね。