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好きになったら溺愛系攻め×懐かれると弱い男前受け

「黒髪褐色」の言葉に惹かれて購入しました
受けのビジュ買いでしたが、絵柄もとても綺麗でストーリーもしっかりしていて面白かったです


奴隷集落の主人、「黒鷲」が受け
代々奴隷商人をしている一家で、亡くなった両親の跡を継いで奴隷集落の主人をしています

黒鷲は本名ではなく通り名前です
呪い師を恐れた母親の「真名は大切な人にだけ教えなさい」という教えを守っています

奴隷商人といえど奴隷たちからも信頼され、良い関係を築けている黒鷲
元王族の奴隷、グランの恨みをかってさらわれてしまいます


グランが預けた調教師、アルキルが攻め
毒を盛られ続けた結果、精液が媚薬のようになったそうです(なんで?)

突然のとんでも設定にひっくり返りますが、黒鷲も毒には慣れてるので媚薬(精液)は効かないという状況にさらになんでやねん!という気持ちになります(ほんとなんで)

調教師いわく、媚薬が効かなくても「お尻の才能がある」そうです
媚薬が効かないのに廊下に声がもれるくらい相性が良いってのはそりゃ嬉しいでしょう…(わかる)


奴隷集落が襲われたり真名を教えたりなんだかんだあって、溺愛系攻め×懐かれると弱い系受けとなります
グランはちゃんと報いを受けるので安心してください


番外編は、BLを読んで「男同士ってなんで障害なの!?」という知的探求心を抑えられなかった宇宙人に巻き込まれてえっちなことをする幼馴染たちの話です

宇宙人がよかれと思って出した触手や媚薬(精液ではない)で、幼馴染たちがまんざらでもない感じでにゃんにゃんちゅっちゅします


アラブからの宇宙人なので緩急はありますが、私はとても大満足でした

強いて言うならもっと「サハラの黒鷲」の番外編を読みたかったな~と思います
受けの精液を飲んで攻めの精液(媚薬)の成分が変わるとかどうですか?笑

テニプリのファンでも大満足の情報量!笑

「Twitter恋するインテリジェンス ultimate 2 設定資料集」!

ついに発売!やった~~~~!!ずっと待ってた!!!!!
現物を見た人は絶対に「厚い!」って思うであろう存在感!笑

とにもかくにも情報量がすごい…
身長・体重・家族構成・好きな食べ物…知りたかったことが詰め込まれています!

キャラの投信絵の横に目盛りがついているので脚の長さがわかる!すごい!!
公式Twitterいわく、「自己申告の値から実際の身長体重へ修正しました!」とのこと…最高か?
身長をサバ読みしたり、部下に書かせたり…誰のことが思い浮かびますね笑

年齢や家族構成があることによって、キャラクターの深みが増すなあと思いました。
私は文能さんと西海さんが好きなんですが、身長体重年齢の差がもう…年長者に流されてしまう純粋な若者…夢が膨らみます✨

秘蔵写真館ではこれからが楽しみな写真が溢れていました!
文能さんが西海さんの写真を出していたので、西海さんの堪忍袋の緒が切れるところが見れる日も近いのでは?と期待してしまいました笑

何より最高だな~と思ったのは、連載初期の映り込み!
「これは…西海さんか?」と想像していましたが、公式が「これは西海!」と表記してくれるありがたさたるや…!!!!

私はテニスの王子様のファンブック~.5巻の情報量に慣れすぎており、物足りないことがほとんどなのですが、この設定資料集は知りたかったことが詰め込まれていました!大満足!!!

天才と秀才と共感の神になるはずだった凡人の話

「天才と秀才と凡人」の話
秀才と天才がパートナーになる話だけど、軸はコレ

正しくは「天才と秀才と共感の神になるはずだった凡人」の話って気もするけれど…

天才:圧倒的な才能を持つが性格に難あり、ディレクターの栄(受)
秀才:栄の才能と性格を認め、自由にさせるプロデューサーの設楽(攻)
凡人:天才と秀才に対して絶妙なバランス感で生きるデザインの奥

能力のない人間は生き残れないテレビ業界だからこそ、際立ってくる天才・秀才・凡人の差が熱い

周囲から反感をかう栄をその才能が活かせる場へと導く設楽、振り回されながらも栄が生み出す作品を誇りその作品に貢献する奥…

共感がないまま生きてきた天才に栄にとって、自覚はしていなくても大きな存在…それが壊れた10年前の話

天才の逃げ道をふさぐ秀才
タイトルの「ふさいで」が本当にすごい

設楽が栄にかける言葉のすべてが「秀才」

「俺は一生、お前には勝てないんだろうな」
「お前が天才だから。俺の憧れと尊敬と嫉妬が全部そこにある」
「憎らしくてたまらない」

栄に対して一番強い感情を持っているのが設楽
嫉妬も、憧れも、愛情も、一番強い

天才は人を狂わせるんだな…

大事な存在が出来たことも、その存在が失われたことも、全部が初めてだからどうしていいかわからない栄

読み進めていくとタイトルの「ふさいで」が色んな意味に聞こえてくる

膨れ上がって自分を内側から破裂させそうになる感情が溢れないように、色々なものが見えないように聞こえないように…

「横顔と光彩」が読みたくなった

倒れた栄の目をふさいで「もういいんだ」って言った設楽
「ふさいで」はこういう意味かと思ったけどそれだけじゃなかった

深に「子分になれ」って言った栄…
自分に嫉妬せず敗北感に打ちのめされて離れていない子分…追い越すことも立ち向かうことも望まない存在…

表紙に書かれている「fill me in」はあとがきで「詳しく教えて」っていう意味だって書かれてるけど、「満たして」に聞こえてすごく愛しくなった

テーマもタイトルも熱すぎて震える…

天才と秀才と凡人が好きな人は必修…読んで…



おおらかガンコな年下ワンコ攻め×神経質で不器用なえっちなお兄さん系受け

年下ワンコ系の画家と年上不器用な画廊のオーナーの話

すごくよかった…
「ひつじの鍵」のスピンオフ作品なんだけど、合わせて読んでほしい

このシリーズは心の距離が変化する様子の書き方が最高

「ひつじの鍵」の主人公に気持ちを伝えることなく恋に破れた和楽(画廊のオーナー)が31歳になった頃の話

群(画家)と最初に会うのではなく、群の描いた絵と和楽が最初に出会うのがよかった

育ってきた環境も性格も全く違うけど、他人との距離感が似てる2人が親密になっていく過程が愛しすぎた

群の絵は挿絵として描かれることは無くて、和楽の言葉で伝えられるのもいいなと思った

私が想像する群の絵と他の人が読んだ時に想像する群の絵はきっと違ってて、そこが面白かった

群が和楽に描く「親密」の絵は、ふたりの関係が変わるたびに変化すると思うと熱い…

「ヒツジの鍵」で主人公だった羊が出てきたのも嬉しかった

「すごいラッキーは悩みもなくてハッピーな状態ではない」とか軽い言葉で表現するけど刺さるセリフは羊ならではだし、羊が変わらないからこそ高校時代の和楽と群と出会ってからの和楽の違いがより際立ってた

群のサインの話とかもっともっと知りたいことはあったから、今後小話とかが出てほしいなと思う

一穂ミチさんの作品はそのキャラクターの職業ならではの観点で表現されるからとても面白い…好き…