久々のドンピシャです。めちゃくちゃ面白かった……。
普段そこまでのエロ系は買わないので少し冒険だったものの、
「顔フェチ(不憫)イケメン×ドM(野獣)ヤンキー」という表記と
「変態同士、仲良くしようぜ?」
というアオリに惹かれて意を決して購入。店頭で買うのは少し勇気がいるかも笑。
で、カバーイラストから想像するに、癖の強めなエロのオンパレードなのかと思いきや、
なんだか設定が面白おかしく、エロいのに笑えるし、笑えるのにエロいというミラクルが。
以下、ちょっと長くなってしまいましたがおおまかなあらすじなどを…。
受けである鹿嶋は、男に殴られなきゃ興奮しないドMなので、日々喧嘩を売ったり殴ってくれと頼んで逃げられたりする変態。
確かにこの時点でドMだし野獣だしヤンキー。理由があってちゃんとヤンキーしてるところも好感度高いです。
一方攻めの真田は「理想の顔」にこだわりがありすぎて、ちょっとでも違うと思ったら全然ダメになってしまう、こじらせリア充イケメン。
そんな真田が初めて見つけた理想の顔の持ち主が、ドMで毎日のように喧嘩してる鹿嶋なんだからさぁ大変……という感じの話。
真田が鹿嶋に対してツンケンしたりするのが、とにかく「顔を守れよ!!」という気持ちから来てるのが面白すぎて、
それを告げるシーンでは思わず声が出た。
鹿嶋の「何言ってんだこいつ」感も基本一貫してて、顔をどれだけ褒め称えられようが「ふーん」みたいな態度なのが凄くいい。
逆レから始まるので、最初こそ利害の一致的な部分でセックスをしていたところがありつつ、
話数を重ねることによって二人が、明らかにお互いを気にし始めている…いわゆるラブ的な部分でも進展し始めて、そこからがまた萌えて仕方なかった。
特に5話の鹿嶋の「あの顔」は、こんなの真田じゃなくても好きになるし抱き締めるだろうという、とんでもない可愛さ。ここも変な声が出た。
サブキャラもみんな名前があって、特に鹿嶋の従兄弟である翔のバランスが良かった。
鹿嶋と変な関係では勿論ないし、お兄さんとしての立場で背中を押したり、支えたりしてあげているのがカッコいい。
スピンオフではバリタチになると書いてあったので、そちらも楽しみ。
かなりべた褒めしてしまったけれど、デビューコミックスでこれは素直に凄いと思う。
勿論まだ作画が甘いところもあるけど、それ以上に表情やエロの良さがある。
1巻は鹿嶋が真田への想いになんとなく気づきかけて「?」で終わるので、2巻での進展が待ち遠しい。
スピンオフも含めて、今後がとても楽しみな作家さんです。