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この2人は10年愛とかで完結してほしいと勝手な妄想

BLで泣きそうになった作品のベストに個人的に入ります。
特に1、2巻を読まずなぜか3巻から入りましたが、正確に言うと2巻の最終話からのスタートなので2巻も読んでおくべきです。今3巻まで出てて、CPがいくつかありますが、個人的に仙崎×巽カプが一番はまってしまいましたね。怪しさ満点の仙崎、親の前ですらいい子を演じる巽。マジメ×乳首ピアスというアンバランス、痛みとこれでもかという激情、相対するような2人ですが、何度も読み返していると行き着く先は同じ所だったから惹かれあい、求め合ってしまったのではと思ってしまいます(実は似たもの同士かも)。心の奥底にある「愛し愛されたい」というシンプルな欲求に従った結果、仙崎は痛みを与えるくらい激しい愛を求め、巽は「バットボーイ」という仮面をかぶりつつの自分の中のどんな自分でも受け入れてほしいという欲求、あのタイミングでの出会いは必然だったのでしょう。
巽の中では最初は学校の中でいい子の仮面から逃れてみたい、でも強制でやらされてるように見せたり、計算づくでスタートした「バットボーイ」。でも結局親からの束縛からは逃れられないという現実。残酷なくらい切ない別れになりましたが、この2人には大人になってお互いのしがらみから逃れられたら再会してほしいですね。どちらも家が厄介そうなので。仙崎には巽奪還のために親の跡でも継いで刈野家を陥れてから、花でも持って是非巽姫を迎えに行ってほしいです、すみません。個人的な妄想です。
 一番切なかったシーンは情事のあと、ピアスを落としてしまった巽が仙崎に取りに行ってと無茶な要求。でもためらいもなく3階?くらいから飛び降りて取りに行こうとする仙崎。それをワガママ言ってみただけと冗談だよ、本気じゃないと止めたのに泣いてしまう巽。親にもワガママを言ったことのない巽の、こんなワガママにも応じてくれる仙崎を前に「時間が永遠に止まればいいのに。ずっとこのまま、世界が2人だけだったらどんなによかったのに」と苦しい胸のうちをさらけ出すところ、巽の迷いが良く分かるシーンです。
個人的に仙崎目線でどう感じていたのか見てみたいです、特に巽の乳首ピアスシーンからの愛し合うようになるまで。仙崎の「許さない」宣言は「僕以外と」とつけるとなんだかしっくり来ます。僕なら幸せに出来ると言ってるようなもんじゃないかと感じてしまいました。今後、怪しい人の登場で巽の処遇や卒業式あたりに仙崎と会えるチャンスがあってほしいと個人的希望で次を待ちたいです。義弟刈野との関係も今後どう変わってくるか、それがほかのCPにも少なからず影響あると思ってます。
読みきりで仙崎が転校してきてカーストゲームに入る前の仙崎視点での話も
あるのですが、「僕の魂を揺さぶって、翻弄して、痛いほどの愛を注いでくれる誰かが」いるかもしれないと予言していたのですが、このあと本当にこのとおりになってしまうので。
3巻最終話のゆかりちゃん×八鳥ではあまりの八鳥のゲスッぷりに戦慄。ある意味一番怖い攻めかと。
つなぎとめるために劣等感を巧みにコントロールしているのがすごかったなあと。ゆかりちゃんえらいのに捕まったなあと。でも、あまり同情できないのは普段の態度が悪いから?

軍医殿!!戦時下での至上の愛!!息も詰まりそうな荒々しさと切ない激情。

なぜか今年から腐女子の仲間入りしました。BL初心者だというのにいきなりこちらの「愛の痕跡」にドはまりしておりました。しばらくかばんに入れて持ち歩くくらいにBLのバイブルになりました(重症)。2つの話が収録。戦時物と忍者物と戦時もののその後の読みきり。
私的には戦時もので萌え。
ジュネット・ピアスシリーズは結構絵といい帯といい、ハード系のものだと後で知りましたが、なぜはまってしまったのか・・・・。「軍服のカリスマ」水上シン先生に惚れたとしか言えません。
まずは表紙の絵、荒々しそうな軍曹にご無体されそうな艶かしい軍医殿。もうこれだけでなにかありそうですよね(妄)表紙をめくってすぐのページの絵は軍医殿に軍曹のライトサーベルがー!!という場面、ジュネットさん攻めますなあ(ニヤリ)。ライトサーベルはどなたかのレビューで書いておりましたのを拝借させていただきました。これ、実際にお店では買えなかったと思います(汗)。
後から知りましたが、帯も『犯るか犯られるか!?』欲望サバイバルってピアスさん・・・・。
(ネットで購入でも少し恥ずかしかった)
 戦後、とある町で町医者として働く医師、三園。穏やかに過ぎていく日常に突如襲われる高熱と悪寒。三園医師は戦時中に罹ったマラリアが完治しておらず、マラリアの発作に苦しめられ、朦朧とする意識の中で想い出すのはいつも「軍医殿」と言ってくる彼の声・・・。
 戦時下での軍医・三園は少ない物資、食糧不足の中救護にあたっています。
そこにいつもやってくる軍曹の木崎。粗暴で口も悪く、上官の三園にも態度が悪い。でも、困っているときは乱暴ながら助けてくれたりして・・・。
そうこうするうちに二人が所属する隊が赤十字の旗を目印に襲撃され、2人以外全滅。
本隊へ合流するためにふたりでジャングルの中をさまよい続ける中、マラリアで朦朧としている間に軍曹に襲われてしまいます。最初は無理やりだったものの、木崎の逞しさ、守られる安心感のようなものに次第に恋のような感情が芽生えはじめ・・・。
現在のほうでは、薬も飲めず高熱の中うなされている三園医師の前になぜか木崎のような気配があり。木崎?でもまさか。あいつはきっと俺のことを忘れてる・・・。
戦時中の思い出では、本隊も全滅し本当に2人だけ。食べ物もなく、日に日に弱っていき、生きる気力も失われ、三園は「木崎、一緒に死んでくれるか・・・?」と言ってしまいます。
ああ、切ない・・・。
けど、ここで木崎は「死ぬよりも俺はあんたと一緒に生きていきたいんだ・・・」と抱きしめて覚悟を決めます。近くにある敵軍のキャンプのところに三園を置いて立ち去り・・・。
その後敵軍のキャンプに捕虜として保護されたものの、軍医だったために他の人よりも優遇され、帰国。
その様子を帰国した木崎はずっと近くで見守っているという意外に健気な男、木崎。
銭湯帰りの浴衣姿の三園の艶っぽい感じがなんとも・・・。
触れられなくても近くで見てるだけでいい・・。どうせあんたにとっては忘れたい過去だろう、なんて思っていると「木崎?」となぜか自分の名前が出てきたことで我慢できなくなった木崎は三園の前にあらわれて再会になります。置き去りにされた三園は木崎を責めますが、お互い好きだからこそいきていてほしかった、早く会いににきてほしかったとお互いの想いをぶつけ合い、再び結ばれ・・・。
艶かしいシーンですが、最後に木崎が一目ぼれだったと白状。最初に会ったときからずっと好きだったと告白での終了。
番外編では、その後の三園医院の様子。不機嫌な嫉妬深い木崎にお仕置きされてしまうオチ付き。
忍者のほうは他の方のレビューで見ていただいて、長文失礼しました。

嗚呼切ない義兄弟の10年愛・・。正ちゃーん、もう泣かなくていいんだよ。

山田ユギ先生は、高口里純先生の元アシさんだったんですね。高口里純先生といえば代表作は「花のあすか組」、そういえばあの雰囲気のマンガの書き方やなあと納得。
こちらの作品は「最後のドアを閉めろ!」とリンクというかスピンオフというか。本田3兄弟の長男、次男のお話。「最後の~」が結構皆さまお好きなようですが(もちろんこちらもスキですが)、カプ的には正一、俊二にもうもう・・・。メンタルが弱ってるときに読んだら涙腺崩壊してたかも。
名前のとおり窮屈なくらいガチガチのマジメ長男正一(職業もお堅い税務署勤め)、ゆるーい感じの無精ひげ、ぼさぼさ頭、放浪暦ありの次男俊二(アジア系雑貨の買い付け?)。
税金滞納してる商店に直接交渉しに行くと10年ぶりに会う弟と偶然の再会。そこから、この二人の葛藤、過去、別れ、再会からの離れようとする正一、じりじりとでも穏やかに受け入れて近づいてくる俊二。ああ、切ない。どっちも本当は好きなのに正一の「家族、兄弟という」越えられない一線。その一線ごと見守り、支え、ひたむきに正一に尽くそうとする俊二。最後は俊二の粘り勝ちですが、2人の関係はあくまで「兄弟」として正一への想いは墓場まで持っていくつもりだと17の時から覚悟してたって、言い切る俊二は本当に本気で大事にしたいんだろうなと、どんだけ惚れられてるのか正一兄よ。
俊二の兄貴→正ちゃん→正一って呼び方の変化球に萌え、一方の正一は俊二→俊って。もう、いい!。
このふたりの愛は10年前から変わってなかったけど、受け入れるまで10年必要だったんだね。
正一兄は風呂上りなのに夏でも長袖、長ズボンの完全防御(弟からの視線隠し?)、なのに靴下だけ半分脱いでてエロいわー。足から攻めてくださいって言ってるようなもんだわ。ダテメガネで封印してるのに色気が半端ないっす。同僚の有川さんも正一兄の色気にドキッとするくらいだもん。

「こんどは何年?あと何年消えればいい?だけど俺はもうわかった。この先何年離れたってあんたの望むような弟にはなれない。何年経とうがあんたの顔を一目見ただけで17のころにもどっちまう」
「今帰ってもやっぱり俺はあんたを抱くけど。賢三に見つかろうが、誰に何を言われようが世間には兄弟だからって言い張ってずっと一緒にいるつもりだけど」
このセリフでもうもう・・・。堅物正一を陥落させましたね。

家族に秘密の愛ですが、末弟賢三&永井さんにはばれてます。(新装版最後のドアを閉めろで)
でも賢三は知ってるけど2人の兄どっちも幸せそうだから敢えて言わずに見守りたいって。
本田弟同士はなんでこんなにいい男なんだ、正一兄とHONDA村開拓へ引っ越した両親の育て方が良かったんだろうな(笑)。末永く穏やかに幸せに暮らしてね。長文失礼しました。

飯島!、秒でシャッター閉めておいで(笑)!!!

某大手の読み放題から山田ユギ作品を電子書籍で見て、話が良いので本を探して購入しました。
新装版、完全版とあり完全版の上はたまたまあったので思わず購入するくらい好きな作品です。
こちらと「開いてるドアから失礼しますよ」が特にお気に入りですが、日下の飯島に対する無自覚な?誘うセリフの数々、飯島じゃなくても萌え死にそうでした。他の方のレビューでもありましたが、飯島からのチューのあと問題解決後、「どうやって誘っていいのか分からない・・」ってギャーっ!!もう充分そのセリフだけで誘ってますから!!!飯島にしてみれば最高の誘い受けのセリフでしょうなあ(ニヤリ)。飯島と2人のときだけに見せる表情に「なにあのくっそカワイイ生き物は…」かわいすぎてむかつくくらい日下LOVEな飯島も熱血ガサツに見えて、日下が一人になりたい、締め切り前とかは空気を読んで行かないようにする。すごくそういう気遣いのできる、勘が働く男なようです。
仕事してるときの髪留めがウサギのゴムってかわいずぎるし(さつきちゃんからもらった)。
「この身体もお前しか知らない・・・、これから先もお前だけだ・・・」「お前だけが俺に火を灯す」
ああ、たまらない。