本屋で表紙に一目惚れして購入。
犬飼のの先生が書く本は初めて読んだのですが素晴らしかった。描写からストーリーの展開やら何もかもが好み。笑
笠井あゆみ先生のイラストがまた、物語の世界観と見事に会っていて感動。
誰もが知っているシンデレラの童話がもとになったBL、しかもそのシンデレラが攻めです。
その他あらすじは説明がされているので省略しますが、以下ネタバレ感想です。
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この本の感想を一言で表すと個人的には「ヴァリウス…………」でした。
序盤はただの弟大好きお兄ちゃんなのかと思いきや、物語が進んでいくにつれてヴァリウスの心の内や弟であるシャロンへの歪んだ愛情が露わになっていきます。もちろん私はエラルド×シャロンのメインCPが幸せになってくれれば良かったのです…が、この本を読み終えた後もどうしてもヴァリウスという兄の存在を忘れることができなかった。終盤ヴァリウスとエラルド二人が対峙している挿絵が二枚あり、特に二枚目の挿絵を見るたびに心が痛くなってたまらなくて……。
ヴァリウス視点の『もしも再び会えたなら』という短編からも分かるように、ただ彼は素直になれなかっただけで、本当はエラルドやシャロンと同じように愛する人のために奔走する人だったんだなあ、と。ヴァリウスの死と代わりに得た幸せは、果たしてエラルドとシャロンにとって嬉しいものなのだろうかと思ってしまいました。
ヴァリウスが命を落とすことなく、三人が幸せに生きていく結末を望んでいただけに読後涙が出ました。来世幸せになってほしいと願うばかりです。
たった今読み終えました。
もう、とりあえずエロい!行為中のシーンが4,5回あったかなって感じ。
受けが女たらしということで読む前は少し抵抗がありましたが、受けキャラが女性と絡むシーンに苦手意識がある私でもこの作品は楽しんで読むことができました。それだけノアというキャラクターにブレがなかったんだろうなあ〜と。
最近の作品は、序盤あれだけイヤイヤしていた受けがいつのまにか攻めに惹かれている……というテンプレ展開が多い印象ですが(この作品もそんな感じ)、イヤイヤだった受けが攻めに惹かれていく描写が自然だったので違和感がほとんど無かった気がします。
あと、他のかたも書かれているようにエピローグで全部持って行かれました笑。レオスお前あのときそんなことしてたのか……!と、まるでプロローグのような終わり方でした。
個人的には子供が産まれたあとのお話も読みたかったですね。
神評価と迷いましたが受けが長かった髪を終盤で切ってしまうのがとても残念だったので、この評価です。