幼馴染だった志村(表紙左)と榎本(右)。
中学の時なんの連絡もなしに引っ越してしまった志村を、榎本は大学の講義で偶然見つけます。
再会を喜ぶ榎本ですが、一方で志村は複雑な気持ちに。
榎本にずっと片思いをしていて、その気持ちを伝えてはいけないという思いから距離を取ろうとしていた志村。だからこそ、引っ越しの連絡もしなかったんだろし、再会も素直に喜べない...
重い話かな?!と思うかもしれませんがそんなことはありません。
色々考えこんでしまうタイプの志村に対し榎本は真逆で、そんな志村をしっかりすくいあげてくれます。
志村の気持ちを知った榎本の決断を"軽い"と感じる方もいるかもしれませんが、私としてはそんな榎本だからこそ志村にお似合いなんじゃないかな、と。
悩んでしまいそうになっても、大丈夫!って笑ってくれる榎本の存在は志村の心を軽くするでしょうし、その証拠にラストシーンでは志村もとっても幸せそうな優しい笑顔を見せてくれます。
エロ要素はほとんどなく、ピュアなお話。(ですが安心してください要所要所で榎本がキュン死攻撃してくれます)
春に桜を見たときのあったかい気持ち。そんな気持ちになれるお話です^^
久喜わかめ先生 初のコミックスです。
ゲイであることを公表しているケーゴ × ゲイであることを隠しているカナ のお話です。
2人のことを"白いチューリップ"に例えた詩的モノローグが要所要所にあり、これがとても胸に響きましたしお話に深みが出てすごく良かったです!
正反対ではありますが、どこか自分を見ていると感じるのか互いに相手のことを気にかけてしまって、なんだかんだで少しずつ距離を縮めていきます。
決して重いお話ではなく、脇キャラにもふふっと笑わせられたり、ケーゴやカナがとにかく萌えさせてくれます。
ケーゴは一見クールといいますか落ち着いている印象を受けますが、嬉しい!とは口にはしないもののカナの隣にいることを許されて静かに赤面していたり...
カナもケーゴと同じくクールで落ち着いていますが、ケーゴの言葉で顔を真っ赤にして動揺したり...
このギャップにすごく萌えましたし可愛いカプだなあとニヤけること間違いなしの可愛さでした(^^)
これから恋を始めていく2人、というところでお話は結末を迎えます。
付き合ってイチャイチャしての結末でないと!という方には向かないかもしれませんが、可愛い2人のこれからを沢山妄想させてくれる終わり方で私的にはとても良かったです。
詩的モノローグで始まり、これで終わるので苦手かもと思われる方は試し読みなどで冒頭だけでもちらっと覗いてみることをおすすめします。