以前より愛読していた作家さんですが、本作が実に好みでしたので初めてレビューを書きます。
闇金マサオと元AV男優の泉。
追う者と追われる者という殺伐とした関係から始まる二人。
東京から北海道へ至る道行きで、心が通じ合っていくさまがとても優しい。
血と涙と暴力と優しさの塩梅がとても心地よかったです。
旅路の果て、泉の実家跡のシーンでは思わず目頭が熱くなりました。
荒涼とした空気感を、紙面から確かに受け取りました。
この作家さんは、台詞、エロ、お話、キャラ、どれをとってもツボに入ってしまうのですが、
舞台装置の使い方がさらにツボ。
セックス・アンド・ワールズエンドを読んで初めて気がつきました。
この作家さんの作品をこれからも追い続けていきたい。
神推しです。
クールでできる男、マサオのスピンオフ希望しています!!!