夏下先生の作品で気になってはいたのですが、最近完結したらしいのでまとめ買い。全六巻。
ウリ専NO.1ボーイ、イチくん(一くん)とバイト先であるファミレスによく来るサラリーマン風の男性(佐藤さん)の恋物語。
ウリ専という仕事柄、指名されれば不特定多数とするので慣れた感じがあるイチくんですが、心の中では漫画のような恋を期待する男の子です。
いつか漫画みたいな恋をできたらと考えていたところ、よくバイト先(ファミレス)に来る想い人、佐藤さんに歯に挟まったチ○毛を指摘され、終わった…!と思っていたら、ボーイのお客として佐藤さんが現れて―――!?
仕事上慣れてる感じのあるイチくんですが、好きな人を前にすると普段通りの自分じゃいられない。
真っ赤になったり、佐藤さんの諸動作にいちいちドキドキしっ放しです。笑。
佐藤さんに買われたときも、素直に抱かれたい!と思うけど、ここだけの関係で終わりたくない。など緊張しすぎていろいろ失敗してしまいます…。
普段とのギャップが可愛く、踊るエクスタシーの方でもそうでしたが、夏下先生の描く受けキャラは、読んでいてこっちが恥ずかしくなるくらい表情が豊かでとても良いです…!
ウリ専ボーイとお客さんという関係や、ビッチ風一途などのタイプが好きな方におススメの作品でした。
ただ、一巻一巻ごとのバラ売りの形を取るため、話の展開上巻数を跨ぐところがあったので、気になられた方はまとめ買いするのが良いと思います。
現在(5月18日付)、有名どころで、honto様・コミックシーモア様・BookLive様で全巻配信中です。
Kindle様(3巻まで)やこのページにあるRenta様(5巻まで)ではまだ全巻配信はされていないようです。
…本音を言うと紙書籍で本棚に並べたかった!!!
推し作家さんなのでこれからも応援しています。
若干ネタバレ入ります。
ヤクザ×弁護士×調査員の3Pモノ。
出自、幼少期の経験により、物事に対して打算的に考え、金になると判断すれば知り合いの身体や自分の身体さえも差し出すひどく打算的な受け黒江に、会う度に「タイプだ」「ヤリたい」などちょっかいを出してくるヤクザの組長、研城と、高校からの付き合いで黒江に対し世話を焼きたがる八束のW攻めです。
研城は初対面から黒江を口説き愛を囁くのですが、黒江先生は愛というものを信じておらず揶揄っているのだろうと、どこか本気味を感じながらも相手にしません。
八束の方も、黒江はその献身が行き過ぎているというのは分かっていますが、高校来や他者に共感することができない為にこちらも本気に扱いません。というかその気持ちを利用してます。
まあ出自や経験がアレなので、金や打算的になるのも理解できるけど、気持ちを訴えてくる攻め(健気ではない)が少し不憫ですね。
まあそのせいか結局ヤられてしまうのですが。笑
研城についてはヤりたいだの抱かせろだの、直球的な言葉で軽薄そうに見えますが、最中にポロッと素直な気持ちが出たり、意外と一途な部分があってとても良かった。
ただもう少し八束に絡んできてほしかったな。八束の動きが少ない分、研城が全体の関係をリードするというか、もう少し八束の動きで研城が嫉妬するところも見たかったな~。
帯の通りHシーンは濃厚で、作者様もあとがきで書かれておりますが、全体の半分くらいHシーンらしいです。(作者様は全体の半分しか。と言われてますが半分って多くない…?)
プレイ内容も潮吹き、S字、尿道と中々ハード系ですが、痛いわけでは無いのでスラスラと読むことが出来ました。
分量、内容ともに私はとても満足でしたが、欲を言えば3Pの場面をもう少し欲しかったな~。3Pで合意後の関係のお話も読んでみたい…。
黒江先生擦れすぎでしょ、と言いたいけど理解できないわけではないし…、2人との関係の先にいつか愛に気付くといいなあ。