最近続編が発売されたようで電子書籍サイトでのランキング上位にあったので、まずは1巻を買ってみました。
不憫受けが攻めに救われるお話が大好物なので、苦手なヤクザものでしたが期待はしてました。
…が。
ヤクザの攻めがまあ軽い。ヤクザ界ではけっこうな身分のようですが、若いので違和感ありまくりです。
もうこれならホストの設定で良かったのでは?
これが「ファッションヤクザ」というものなのか?
友人の借金を抱え身体を切り売りする可哀想な受けを、攻めが破格の待遇で愛人にする。
受けの傷ついた身体を気遣って挿入をしない攻めに受けが促すも、「痛い思いさせたくねーの」とほほ笑む攻め…
え、さっき気絶するほど腹パンしたよね???
あまりにサイコな発言に私は動揺しましたが、受けは心を動かされたようでどんどんほだされていきます。
あまりに辛い境遇に受けの感覚も麻痺しているのかもしれません。
「ヤクザってもっと自己中かと思ってた…」らしいですが、私にはじゅうぶん自己中に見えましたね。
攻めは受けには優しく(?)接し「嫌われないようにがんばる」と可愛い面もありますが、舎弟いわくキレるとヤバイ人のようで、ヤクザらしいエピソードも持ってました。なるほどです。
実は攻めは虐待児で施設育ちの可哀想な子です。
きっと生きるために頑張って頑張って「立 派 な ヤ ク ザ になった」。
うーん、仕方ないとは言え頑張る方向が違うなあ…
そんな攻めの生い立ちに「よく頑張ったな」と褒める受け。
うーん、褒めるところかなそれ…
いちいち彼らの感覚が私のそれと共鳴せず、思わずツッコんでしまって話に入っていけません。
攻めと仲間たちによる、受けの想いを試すような行動は気分が悪かったです。
最後あっさり受けがヤクザの世界に入ってしまったのも「お前は本当にそれでいいのか?!」と思いましたが、まあそういう感性なら、お似合いかもしれません。
どうにもキャラクターの考え方に終始ついていけなくて、絵もきれいだしエチも多いのに萌えられませんでした。
2巻を読むことはないかな。