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女性えすむらさん

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国際色豊かなラブコメ

ちょっと「め〇ん一刻」を思い出してしまったんですけど、美人系世話焼き受けと爽やかイケメンだけどちょっとヘタレな年下攻めは美味しいに決まってる!ということでD+フェアのときに購入しました(木下先生のイラストも大好きなので)。

表紙のほのぼの感が作品の内容をよく表していますので、表紙にピン♪ときた方は読んだ方がよいと思います。ほのぼの日常系BLではあるんですけど、下宿してる外国人たちの個性が強くて、ラブよりそっちのほうが面白かったな~…なんて。フランスの腐女子やフィンランドの男の娘、エジプトの博愛主義者(?)、それぞれの国の事情、国際交流シェアハウスものとしての楽しさに結構満足してしまったのでした。大家さんが作るごはんも美味しそうだし、こんな楽しいシェアハウス住みたいぜ!という気持ちで読んでました。二人の恋の行方は、攻め受けの視点で交互に語られるので、安心安定の両片思いというところで、もうちょっとドキドキしてもよかったかもな~(どちらかの視点がわからないような構成で)とか思ったり思わなかったり…。というわけで、変わった設定が好き、CPの属性が好き、日常系が好き…様々な好みに対応できそうなストライクゾーン広めの作品だと思います。とにかく賑やかで楽しかったな~。

映えないけど尊い日々

高校生活ってこんなに楽しいもんだったけ?と人生やり直したくなりました。

というわけで、下巻なのですが、特別すぎる友情にそろそろ”恋”という一文字を意識してしまうのではないか~と思っていたのですが、いやもう、これは意識したと言ってもいいんではないでしょうか(ダメ?)

あとは、永遠にこのもどかしい二人を見ていたいなという気持ちになりました。大学生と専門学校生と、別々の道を歩みそうなふたり、そしてうっかり彼女とかができちゃうかもしれない(特に戸上)けれど、なんだかんだつかず離れずで続いて、30過ぎたあたりにくっつくっていう展開でもいいんじゃないでしょうか、いや高校卒業して一緒に暮らすとかでもいいんですけどね。(←誰?!)

彼らの周辺人物たちも皆優しいし、クラスが離れてますます箕野への保護欲を募らせる戸上にニヤケてしまうし、たーくんの幼馴染みの莉央ちゃんは腐女子だし、沖縄の蛇のぬいぐるみが可愛くて欲しい…胸がいっぱいになりました。ふたりの名前がタイトルなんだ!とここにきて気づいて、さらに感動してしまうのでした。

日常を愛するみなさんへ

ちょっと泣きそうに優しい作品でした。

いたって平凡な高校生ふたりのいたって平凡な高校生活。永遠に繰り返されるかのような日常も高校の3年間という枠のなかに収めると、こんなにも非凡な輝きを放つものなのかしらと改めて気づかされてしまいました。中学3年、高校3年、大学4年…特別な時間のなかに彼らはいるんですね。

というわけで、しっかりものでちょっとオカン気質な戸上と天然系ラブリー箕野の高校生コンビ。正反対の個性に異なる家庭環境だけど、ごく当たり前に一緒にいる、ラブ未満の特別な仲良し、可愛すぎるんですけど!

高校生になったら自然と彼女ができると思っていたけど、その気配はなく…せっかくできても、意外と楽しくないことに気づきwやっぱり戸上or箕野と一緒にいるほうがいい!に戻る萌え。箕野母のためのオムライスの話や、浮き輪エピ、本屋のおしゃれ雑貨エピ、こんなに相手のことを想っちゃうのに恋愛じゃないって、どういう地獄なんですか!?wっていう、なんかもどかしいけど、それがむしろいい!っていう、恋愛という湿度は低いものの、日常を愛するみなさんに是非おススメしたい作品です。

ファンタジーっぽくないファンタジー

表紙がわちゃっ!キラキラ!っとしていたので、BBAがこのノリについていけるのかなぁ…と不安でなんとなくスルーしてたんですけど、ヤリ部6巻からのノリで読んでみたら、予想以上に真面目な(?)人魚ものでした。(そもそも人魚もののスタンダードがわからないのですがw)なんかチャラいかなぁ~と躊躇している人には、チャラくないよ!とおススメしたいです。

人魚もののスタンダードがアンデルセンの「人魚姫」だとしたら、わりとその線を踏襲してそうな雰囲気でした(まだ序盤なんでなんとも言えないんですけど)。ちょっと切ない匂いがするんです。主人公の生い立ちにどんな秘密があるんだろう!っていうところ、めちゃ気になるのでおそらく2巻も読むと思います。

男人魚の背中のファインアートがなんともエロいです。ゆるっとした設定(ご長寿とか出産可能とか…)も不思議なくらいするっと受け入れてしまう、なんともいえない世界観なのです。

いまのところオンリーワンな攻めを中心に周辺BOYSから矢印(←)が出てるのですが、幼馴染の浬との純愛モードが一番キュンキュンします。人魚は泳ぐけど人間は走るっていうところがなんとなく伏線っぽいですよね。

ホテルのお仕事もの!

ホテルマンものが好きなんですよ~…が、雑誌掲載時にいまいちハマらないな~と思っていたものの、たつもと先生のイラストは見たいんだよな~(描き下ろしあるだろうし!)というわけで、購入から半年近く寝かせてしまいましたが読了。

気づいたんですよね。攻め受けともにキャラがハマらなかったんですよ(とほほ)。一番好きだったのは、攻めのセフレ君です。こちらサイドのしょーもない大人同士の話とかあったら(イラストはたつもと先生続投で)めちゃくちゃ読みたいw

冒頭に始まる上司と同居に乗り切らなかったのも敗因なのかもしれないですね。セフレで発散ってそんなにクズなのん?って肯定的だったんですが、高っい職業意識、ストイックさとちぐはぐな感じがしてしまいました。なんといっても2.5次元に夢中な受さんとの相性にしっくりこなかったかなぁ。中身で比べると大人と子供くらいのギャップを感じてしまったので。だから受けさんの成長とか、攻め氏がクールダウンして溺愛彼氏になるっていう過程がいいのだとは思いましたけどね。

はい、というわけで、こんな二人がコンシェルジュデスクにいるホテルに遊びに行きたいです!たつもと先生のイラストがすごく好きでした。

概ね青春ど真ん中

ここにきてピュアっピュアな学園祭withヤリ部。やっちゃんと遠野のDKラブ、瑞々しいロミジュリでした。ヤリ部といっても1年生は写真部ですもんねw(やっちゃんはサッカー部だし)一周回って新鮮でした。ぶりっこ仮面が剥がれてヤンキー丸出しのやっちゃんってBLとしてかなり上ものの素材だと思いますw
おげたな先生の作品は過激に見えて、根底は純愛というのが個人的な印象なのですが、今回はそういう作家性がとても感じられました。

とはいえ、連載始まってすぐの自由度の高さが懐かしいというか、時代が作品に追いついたんですね。百合くんは相変わらずヤリ部の中核で、気持ちいいほど気持ちいいことやりたい放題でしたが、ちょいちょい垣間見える他の面々の諸事情の切なさにとても唆られるものがあって、そっちの事情を深堀りしてほしいかもなんて思いつつ、でもそれはそれで別作品としてみたいような気がしました。秋澤とか美波、ミステリアスなOBと3年生の関係性はめちゃ気になりますね。(ただ、明らかにヤリ部のトーンではない気がw)

男前たちの饗宴

永遠に続くシリーズだと勝手に思っていたので「完結」の二文字を見たときに「え!」ってちょっと切なかったのですが、、、なるほどなるほど、、これはスピンオフきますよね!??

というわけで、”獣かく(けもかく)”シリーズ最終章にふさわしく、前作以上にハードボイルド&ワイルド&スケベ!男前×男前、ときどき変態、大好物の世界観でした。クセ強(でも眉目秀麗)な男たちがそれぞれにそれぞれの(倒錯した)想いと欲望と野望を抱えて全力疾走で生きる様にカタルシス~。登場人物全員男、男、男で怒濤の男臭さでしたw(よし!)

メインのふたり以外のキャラクターも全員主役級の個性派揃いで、推しを一人に絞れないな~と無駄に悩む最終巻でした。そして、最終巻で?!っていうところで、今まで思っていた矢印が結構違ってた!っていうのも面白かったです。桐山⇔糸魚の主従や煉条と遠野…と思いきや~!?の展開でした。枕営業っていうか枕捜査な刑事・鹿倉の今回のお仕置きは何なのかな…というところの裏テーマがダイナミックな4Pというご褒美。途中、も、もしや二〇挿ししちゃうのかしら?とドキドキしてしまったのですが、期待…じゃなく予想のめっちゃ斜め上のプレイに慄きました。本当に沙野先生って官能博士号もってますよね。

ゼロと鹿倉が、クールで格好いいバカップルという日常に降りてきてしまったので、Xデイを越えてもまだ日常とかけ離れた世界にいる神(李アズハル)と最狂戦士・煉条ぉのつづき(あると信じてますw)も読みたすぎる!と思っているのは私だけでしょうか。小山田先生の最高オブ最高イラスト(カラーで見たい…)とセットで「神」です!

家庭平和は世界平和!

え~~、終わっちゃうんですか~~っていう寂しさ(涙)と、
紋付き袴のふたりの尊さ(嬉)と、ちょっと複雑な心境の完結巻でした。
シリーズの初めの頃は誠志郎の事情が多かったけど、今回は尊の内面のターンでややトーン重めの印象を受けました。(ネガティブではないです!)

非凡なところから平凡なところに流れつくっていう展開が新鮮だなぁと5巻目にして感心してしまったのでした。
政治家の二世と有名俳優の二世という特殊な家庭環境に育ったふたりが、特殊な事情で結婚をして見出したのは、ドラマチックなラブストーリーではなくて、普通の積み重ねのなかにある幸せ、大人同士が愛し合っていれば変な結婚なんてないんだ~自分たちが幸せならOK!っていうシンプルなセオリーにシンプルに萌えました。

攻め受けだけじゃない、登場人物が多士済々でしたよね。ほぼ主役な玲央くんをはじめ、BLだけど手強い女性キャラが多いのですが、不思議と邪魔じゃない嫌じゃないんですよね~(特に今回は尊ママ!オールラウンダー”大”女優なんだな…あの舞台が気になりましたw)。

”愛の数だけ、いろんな形の幸せがある”って無敵ですよね。尊が気負いなく「結婚って楽しいよね」っていう場面が素敵だな~って思って、そこには、愛するひととの生活がある自分の”居場所”に対しての揺るぎない信頼感と安心が垣間見えて、まぁなんか…やっぱり人間にとって”居場所”って大切なんだよねって思えて仕方なかったです。
(ただしオチは「バカップル爆誕!」ですw)

ヤッてく?

1巻より断然2巻のが好きでした。
相変わらずややノンデリ気味な矢島に時々ハラハラしてしまうので、鳥飼の健気さに1000ファイヤーです。(ヤッてく?に爆笑してしまいましたw 鳥飼、殴っていいとこだヨ…)

嬉し恥ずかし合鍵の交換…いい大人の男が可愛すぎて、めちゃくちゃキュンしました!受け取った瞬間の彼らの表情たるや、なんともいえなかったです。なんつーか、地味な場面だと思うんですけど、読んでるこちらまで照れちゃうような、キュンの瞬間、とてもインパクトがありました。もうあの一コマで、相手のことが大好きなんだ~!って伝わってくるの素晴らしい…。どんなスケベより、スケベな感じがしますw

前半、まだお互いに遠慮があって、相手への態度に悩み悩みお付き合いしてる感じから、ちょっとした諍いを経て、自分の気持ちを素直に相手へ伝えるようになっていく後半という展開に、ふたりの関係性の成長がみられてよかったなぁと思いました。同じマッチョでも”柔”と”剛”な個性のバランスがなんともいえない、ライバルBLの名作!って断言できます。

虹のムコウに

先生買いのセンチネルバースに疎い読者です。
特殊設定苦手科目なので、初のバースものでドキドキだったんですけど、わりとスイスイ読めてよかったです。ということは、こちらの分野が大好物の方とかには、もしかして物足りない?のかななんて思ったり。ちょっと懐かしい”サイコメトラー”ってやつとイメージ重なりました。普通の世界線にいる特殊能力あるひと!っていう感じで入門編として(?)読みやすかったです。

で、高校の先輩後輩の警察官ふたりのラブ&連続放火事件の解明。事件のほうは、なんかそうだろうな〜ってうっすら予想できる落ち着く顛末でした。攻め受けのキャラにはそこまでハマらなかったんですけど、今回とても印象的だったのは、センチネルの人生ってとこでした(←ラブじゃないやんけw!)。自己犠牲は過ぎると毒なんだなっていう人生訓を得てしまったw 目的のために攻めさんを必要としていた受けさんが、センチネルであることに全振りだったアイデンティティを、熱い男・吉積によってもたらされる”日常”を通して中条蓮としての個の覚醒w、なんのためでもない、ただ誰かが好きだという恋愛感情の重さと尊み。虹の向こうってゾーン超えたら行ける世界なのかな(切ない)。

別に誰かの役に立つことだけが人生じゃないってゆー…(役立たずでもいいもんね!)しみじみしてしまったのでした。松基羊先生の絵がめちゃいいです。