自称スピンオフ厨なのですが、このシリーズだけはメインCP(ディックとユウト)が一番好きなんだな…と自覚してしまいましたw
CPにハマらなかったとはいえ、作品は面白かった~!
受けのキャラとしてルイスはかなり好きなタイプなんですけどね~、ダグにやや物足りなさを…とはいえ、まさかの真面目なヘテロがルイスの運命の相手っていう組み合わせがよいのだと思いますが。
お互いに素直になれずにギクシャクする出会ってすぐの頃から、徐々に好きが募って心に隙ができて腹の内を明かせるようになっていく、最初のイメージが後半は逆転して…キャラクターの変化する内面が感じられてグッときました。自己肯定感の低さって自分ではなく他人を傷つけることがあるんだよなっていう、ルイスという複雑なキャラクターに普遍的なメッセージを見出してしまいました。
人気小説家と映画のディレクター、小説のエージェントっていうアメリカのエンタメ業界の裏話っぽいところも読み応えあり、もちろんご近所さん(?)としてちょいちょい顔を出すディックとユウトの甘いムードも最高でした!!
多くのひとにおススメするというよりは、ひっそりこっそり自分だけで楽しみたい、自分だけが楽しめばいいさ!っていうくらい独特の世界観がある作品なのに(?)、なんとシリーズ第二弾!お耽美感が増し増しになっている気がしました。
雪路先生といえば、超絶美麗な絵から繰り出されるギャグw真面目なのかふざけてるのかという絶妙なバランス♪ちょっと中毒性があるのですが、読む人を選ぶんだろうな~と思ったり思わなかったり…。(私は好きです)
というわけで、あれれ?1巻よりちょっとシリアス>ギャグ、そして流血多めの印象でした。本気のお耽美に流血は付き物ですよね。純度高めの少年たちの残酷な宴を傍観すれば、すでに始まってしまった酷暑も涼しく過ごせそうです(たぶん!)。特に”一月三舟”の上級生CPが好きでした~。寄宿舎とやんちゃと眼鏡、BLの王道です。
後半にそれぞれの大人ターンが描かれていたのですが、少年時代のひんやりと切ない感じとは対照的に、温かくて甘くてほのぼのします。昭和の哀しい少年愛の残り香を嗅ぎつつ、しっかり令和的なイチャコラも楽しめる密度の濃い一冊でした。続刊も楽しみ!
恋愛マスター・ロブのお相手は恋愛アマチュアっていう妙!
誕生パーティーの主役と偶々連れてこられた友人の同僚、接点のなかったふたりが出会い、実はともにある事件の関係者だった共通点、そこはかとなく運命的な出会いだったんだな~と後から実感できるラブストーリーでした。
シリアルキラーのお話はちょっとグロテスクで、ロブとヨシュアの恋愛の進捗以上にドキドキしてしまいました。
前半恋人同士にまで発展しないシンプレックス、後半いよいよ踏み出すデュプレックスっていうタイトルがうますぎます。攻め受けのキャラクターにもとてもハマるタイトルだと思いました。
個人的にヨシュアのキャラがいまひとつささらなかったんですけど、本当にじれったいくらいゆっくり進むLOVEだったので、合間のディック&ユウトの甘々な小ネタが嬉しかったです。完全にユウトの尻にひかれてるディックがキュートでにやけました(特に、ドミノピザvsパパジョーンズ)。
初読みの作家様だったのですが、フルール10周年のコラボカフェの展示で面白そうだな~と思って購入→正解!でした。
めちゃ可愛らしくて、きゅんしました。可愛い!(2回目)
真面目な年下ワンコと不器用な年上美人、バイトのバリスタとプロのバリスタです。もう設定が好物でしかない上に、じわっとじわっと森下くん→有松さんへの気持ちが変化していく様子がとてもよいのです。出会いの悪印象が〜っていうのはテッパンですけど、お互い感じる”意外性”が好意に自然に発展していくので、とてもすんなり気持ちに入れたというか、とても読みやすかったんですよね。
森下くんのがんばり屋さんなところとか、有松さんの不器用な優しさとピュアさに好感度150%です。好きなことや好きな人に一生懸命になれるのはとても素敵なことだな〜と素直な気持ちでほのぼのできる上巻でした。
もう後半はほとんど泣いていたような…いまさら言うまでもないけど(涙)完成度抜群のエンタメ・ハードボイルドBLでした。はぁ~、いつまでもこの世界観に浸っていないな~って思ってしまいました。
というわけで(?)第三の男・ネイサン!徐々に彼の育ってきた境遇や彼をとりまく状況がわかってきて、敵役とはいえ単純に悪いヤツと思えない、人物としての魅力というか複雑さに惹かれました。作品はフィクションですけど、全く現実とかけ離れている世界観とは思えないくらい、いまの世界情勢も相まって色々考えさせられました。
とはいえLOVE!ディックやユウトの尊くて重いLOVE!周辺に人物が増えれば増えるほど、ふたりをとりまく状況が難しければ難しいほど純度が高まるって…盛り上がりすぎて萌え転がりました。(当て馬がいい奴ほど萌えるという性癖w)
強強なスーパー攻め様から繰り広げられるスーパー殺し文句、名言連発です。冷静になるとちょっと恥ずかしいくらいw決め決めな台詞なんですけど、シチュエーションのハマり方がすごいので、ナチュラルに受け止められます。
ロマンスって不思議と雄みの強いキャラほどしっくりきますよね。
激戦の果てに描かれる海辺の穏やかな再会に、何度目かの涙腺決壊を催したのでした。名作は不滅です!
愛し合いながら違う道を歩むふたりってゆー設定は間違いなく萌えるんですよ!心とは裏腹に~っていうもどかしさが萌えの痛点を刺激するから。
”コルプス”を追いながら事件の真相に迫るってゆードラマも面白くって一気読みしてしまいました。スリリングにグイグイ展開しながら、ここ一番のメロドラマ!全体的に糖度は低いはずなのに、ここ!っていうところでグッとメロさを持ってこられてきゅんきゅんせずにはいられないんですけど。
Hのためのピザwwは必死すぎて可笑しかったけど、ディックは相変わらずかっこよかったのです。が、それ以上にユウトの無自覚魔性っぷりが本格化してて、最強の誘い受け爆誕という感じもいたしました…。
とはいえ、ロブ!!諦めない男!懲りない男!当て馬MVPをあげたいナイスファイトです。口説いたり諭したり…下心から繰り広げられる(?)含蓄のある台詞の数々には、普通の社会人でも色々思うところがありました。
大大大大名作、やっと読みました~~!!文句なし神です。
作家様が亡くなられても、BBAの読者が退場しても、新たな読者を魅了しながら生き続けてほしい面白い作品だと思いました。初版はほぼ20年前だけど、今読んでも古さを感じませんでした。
英田先生の作品は単発もの(恋ひめやも...etc.)やダブルバインドが大好きな私、周囲の腐仲間たちはみんなこのシリーズのファンだったので、”じゃないほうのファン”として今まできたのですがw、今まで読まなかったことを後悔ってゆーより、やっと読めて本当に本当によかった!という気持ちです。ここからシリーズをたっぷり読める~という嬉しさ。2025年のいま読んでも、ディックやユウトが活き活きと読者を楽しませてくれている、本当に作品の力を感じます。
強い男と強い男っていう設定は最高オブ最高、かっこよーーー♪なんですけど、メインキャラクター以外の人物もみんな魅力的で面白かったです。海外ドラマを見ているみたいな感覚で、次どうなるの~次どうなるの~と続きへの期待感、ワクワクどきどきがおさまらない作品でした。
というわけで、さっそく”DEADHEAT”と”DEADSHOT”を買いに走りました。
大人キュートなラブコメ♪
鳩屋先生は受けが圧倒的ラブリー!のイメージが強いのですが、こういう大人♂×大人♂な感じもとてもよいです。残念なイケメンとチョロいリーマン、なぜか格好よくなれなくて、どこか悲哀も漂っていて、とてもキュートなふたりなのでした。
同棲していた彼氏に突然別れを告げられたリーマン・角田が、彼氏と別れたその夜に出会った自称・吸血鬼のバーのマスター・夜久。ナンパ→ワンナイから本気の恋愛が始まるわけで…。それぞれがそれぞれにちょっと残念な事情を抱えているというのが、恋愛の本気モードが加速するごとに見えてくるのが面白いんです。イケメンなのに胡散臭いと言われて人間関係が思うようにいかない夜久と、自信のなさからどこか他力になってしまいがちな精神的マグロを拗らせている角田が、手探りで距離を縮めながら相手に近づこうとするところで自分の欠点を克服していく様子にちょっとリアリティを感じてしまいました。(全体的にはほわっとしてるんですけど。)
”吸血鬼”ネタは夜のナンパの常套句?wさらっと読み流していいような気がしました。(いつも胡散臭がられるからそういう設定してんのかしら?とか思ったり…)
リーマン好きのBL読みです。こちらの評価に後押しされて購入!
「偏愛~」既読ですが、同じ作家様と後で気づきました。なるほど~。絵がめちゃ好みなんですよね~。毎度表紙がキャッチーな印象あります。
というわけで、リーマン厨を自負していたのですが、私の性癖のど真ん中にはささりきらなかったんですよね…なぜ(リーマン厨なのに!)?と考えるに、最初のエピソード(ぱーてー)がいまいちしっくりこなかったから、その後の展開がすっと入ってこなかったに違いない…と敗因を分析してみました。あと、攻めの家庭の事情がしんどかったですねぇ、、、あの環境にあって親の会社でバリバリ働く不憫さに無駄にモヤってしまったw
受けの”兄ちゃん属性”はとてもよいです。(とはいえ、ヤングケアラー感が…)
明るい気分で萌えられなかったのが残念なのですが、絵はキレイで恋愛モードのふたりのコミュニケーションはエモ~って思いました。が、いかんせんそれを取り巻く環境、設定に「?」っていう違和感が拭えなくて…っていうところです。私の場合、なぜか若干ラブコメ期待しちゃってたのかもしれないんで、そういう期待値じゃない方にはハマるのかなと思いました。
いっや~~、正直待たされた感あるんですが、やっと8巻。
よし!直前の展開忘れてるから読み直す!って思って、7巻読んだことを忘れて6巻に戻るくらいの感覚でした…。(そして積まれた本の山から7巻を探す道のりへ、あれ?買ってなかったっけ?って、ここでレビューしてなかったらきっと7巻買いなおしたかもしれないBBAあるある…。やはりレビューは整理整頓できない自分の備忘録として地道に続けようと思いました!)
といわけで、8巻。なんだか作家様の熱量がすごい!という印象。そして、その熱量というかダイナミックな表現力に時々追いつかなくて戸惑ったり、ダンスっていうかスピリチュアル?って戸惑ったり…情緒が忙しかったですw
とはいえ、やーーーっと両想い宣言!めでたしめでたし。スーパーエロエロバカップルが爆誕して安心しました。
お互いがお互いの”もの”になると堂々と銀座で宣言しあうふたりに(不審なガタイのいい男ふたりをガン見する通行人になりきってました)、もうここで”THE END”でもいいくらいの仕上がりなのでは(BL的には)?!と思ってしまったのですが、そういやこの作品は”10ダンス”という競技を目標にするというきっかけではじまったんだっけ(しかもBL誌掲載じゃなくなったんだ)と思い出し、いよいよ次は攻め受け(orリバ?BL誌じゃないからダンスで昇華するプラトニックの可能性も…)と10ダンスという競技の全貌がわかる展開になるのかな?!(なるといいな!)
あと、ノーマンの幸せを祈ってます。