いままでモノクロームロマンスを読んでハマったことがないんです…が、なぜ本作に手を出したのかとゆーと「サイコ」が気になりすぎたからです!書店で「サイコ」を見たときに、割と好きな設定かも~と作品情報検索したら、シリーズ第2弾なんだ!?と知り、1から読んだほうがよいみたいだったので素直に着手したのでした。
確かに!日本の商業BLではあまりない(たぶん)億万長者のサイコパス兄弟、第1弾は末っ子スーパーモデルの愛(メイビー)ということだったんですが、設定モリモリだからサスペンス多めなのかなの予想に反してスケベ多めでしたwサイコパス兄弟が法で裁かれない悪い奴らを成敗する(ちょっとこの表現古くてスミマセン…)、まぁダークヒーローものなわけで、この攻め受けが親の仇というシチュで出会って~っていう展開で、そこからペドの集団暗殺に至るまでなんですが、といってもそんなにペド描写がないのでペド嫌いなひとでも読むことか可能かと思いました。が、なんかこんなに事件の描写がふわっとしてていいんかい?っていう、サスペンスパートへの物足りなさを感じて感じて…まぁ、イカレタ(unhinged)やつらのラブかもしれないストーリーがメインなんだから正解なのかもしれないんですけど、なんかちょっと、ふたりを結び付けた事件の顛末が抽象的な気がして(汗)なんだかいまひとつしっくりこなかったのでした。。
とはいえ、こういう海外小説が翻訳されてこうして日本語で読めるっていう供給は素晴らしいんだよ!って思うわけで(価格も年々上がりますよね…コスト考えたらやむなしですよね…)その辺はありがたいという気持ちを加点してます。必要だと思うんですよ、こういう文化交流も。
というわけで、この世界観にあんまり乗れてなかったのにも関わらず!「サイコ」読みたいんだよな…(キャラ的にはそっちのほうがハマりそうな予感なんだけど)うむ…
本当に先生とキャラさんに感謝しかないおまとめ集でした。
評価しきれないほどのありがとうという気持ちしかないです。
頁をめくればそこに愛すべきディックやユウト、そのハンサムで愉快な仲間たち(←雑ですみません…)が幸せに暮らす人生があって、読み返すたびに心の中で彼らが実在するようです。繰り返し読んでいきたいと思います。
というわけで、やはり私もヨシュアと同じで推しカプがディックとユウトなので、このふたりがメインになってるエピが好きでした!ユウティ視点はあったらいいな~と思っていたので、「これこれ!」とにんまりしてしまいました。
一番笑ったのは(?)、「Don't ride his mortorcycle」です。ヨシュアが推しカプを語る暑苦しさに大爆笑でした。車が故障したので職場からキースのバイクに送られてくるユウト。動物好きなキースがユウティを見に立ち寄るってだけの話がなぜにこんなに笑えるのかとwもうね~MVPはヨシュアです。面白すぎます。いや、たぶんこの人本質的にはオタクですね!そして、ディックって実はとても恥ずかしいひとなのかもしれないと。イケメンだから許されてることが多すぎですwもう一つ笑ったのが、”タンデムは浮気!”の概念。確かに…大事なことなのでもう一度、はい”タンデムは浮気”です。
あと、「秘密が増えていく病」もちょっと(だいぶ?)三枚目のディックが面白かったです。キースのほうがハンサム指数が高いんじゃないかと心配になってしまいました。若い頃のキアヌ・リーヴス的なキースはBLっていうより少女漫画のイケメン的な印象があります。
最後「I wish」でニューヨークのクリスマスの雰囲気を味わうことができて、、本当にこのシリーズはラブストーリー周辺の情景・社会描写もとても丁寧に描き込まれているので読み応え、スケールの広がりを感じるなぁと思うのです。
息を吸うように作家様買いです。
穏やかな日常だからちょっとしたことで感情が波立つこともあったり、静かにすれ違ってしまう切なさがあったり、ささやかだけど理想的なふたりの世界という、生活のなかにあるラブストーリーは、とても安西先生らしいです。
生活BLこそ私にとって真のファンタジーなのです…
ディアプラス連載時に読んだときは、マイペースな攻めさんに対して受さんがあまりに甲斐甲斐しすぎる印象を受けて、う~ん…と思ったんですが、文庫化で攻め視点が書き下ろされて評価アップですw
そして、扉絵の羽純先生のイラストが素敵すぎます!!
とはいえ、私の点数が振り切れなかったのは、攻めさんのわかりにくいキャラと受けさんの自己肯定感の低さがあんまりな~って思ってしまったところなんですが…、出会いからそれぞれが弱点を意識して克服→プラスに変わっていくので結果オーライではありますが。攻めさんの気持ちや立場については、今回の書き下ろしでだいぶ理解できました。とはいえ、派手がいいとは限らないのに、地味をネガティブに捉える受けさんの気持ちには最後までちょっとモヤっとしたものがあったのですが…可愛いって自覚しろw!
恋愛童貞のモテ男が処女童貞との恋で更生(?)しちゃう、健康的な生活になっていくおまけSSが地味に?いや派手にツボでした。
アンニュイでクールなまなざしの裏にあった過去…っていう、ケイさん編ともいえる続編でした。ボディガードなのに、その顔面偏差値の高さゆえにバズってしまうエピが面白かったです。こうなると熱愛発覚もそんなに遠くないのではないでしょうか…!?にしても、スーツの年上攻めが眼福すぎます。こういうビジュの攻め様が大好物なので、この一冊で(?)どうにか猛暑も乗り切れそうです!
推し活は個人的な執着のない愛、それは正しいかたちなのかもしれないんですけど、執着あってなんぼの恋愛なので、不特定多数から愛情を向けられる相手が恋人っていう状況はモヤるという、意外と健全なケイさんの気持ちが見えて、面白くなってきたぁ~と思いました。まだまだこれから盛り上がりそうなふたり。個人的にはかもめ先生の描くBLって暗い執着を抱えてるキャラのイメージが強いので(褒めてます)、今回の続編のほうがより作家様の個性が出ているアイドルBLだなぁと思ってしまったのでした。とりあえず、ケイさんの三白眼がエロすぎます!
読みたくなって購入。今更?!って思われるかもしれないんですけど、1巻がハマらず(汗)読まなくていいや~って思ってたんですけど、ドラマを見てたら読みたくなりました(これって映像化成功ですよねw)思い入れの少ない作品の映像化ってフラットな気持ちで楽しめるんですよ。というわけでドラマも面白いです。
で2巻。1巻より萌えましたwとはいえ、この作品は攻めキャラが好みなんですよね~。雀ちゃんはファンシーすぎる!と思っていたので…とはいえ、今回は1巻より40らしさ(?)と上司としてのかっこよさが見えたり、ちょっと雀株価があがりました。すず子との出会いも可愛かった!
攻め視点のエピがめちゃよかったです。眼が悪くて恋人の顔が良く見えないんだ…っていう気の毒だけれど、なんとも愛おしい悩み。慶司がありのままの雀ちゃんをまるっと愛してるんだな~っていう気持ちがひしひし伝わってくる内容でよかったです。とくに高級旅館お泊りエピは、攻め受け両方の包容力が感じられて、BLってよいなと改めて思ってしまったりしました。
巻数が多いな~と思って手に取れずにいたシリーズだったのに、読み始めたら面白すぎてあっという間に読めちゃって、読み終わるのがもったいないから読み返したり、ゆっくり読んだりしながらここまで読んできて…ぜんぜん飽きないし、読めば読むほどキャラクターの魅力に引き込まれる素晴らしい作品だなと思いました。全員ゲイ!っていう設定が不自然に浮かない、それぞれのドラマ、背景に説得力があるんですよね。これがまた、面白いわけで…残念ながら、この続編を目にすることはできないけれど、これからも何度も繰り返し読むでしょう。
というわけで、今回は”BUDDY”なだけに、ユウトの新相棒登場で、彼らが捜査する麻薬組織の事件と警察内の人間関係がメインになっており、出番少な目なディックなのですが!ユウトが好きすぎて、かっこいいより面白さが勝ってきたミスターパーフェクトにいっぱい笑ってしまいました。いっや~、この激しさと重さはユウトしか受け止めきれないな~と止まらないニヤケに、お互いを好きすぎるCPを私も好きすぎる!と実感しました。
なんといっても、個人的には新キャラのキースにめちゃくちゃ魅力を感じました。浮世離れた他のメンツに比べて一番浮世に近いというか、善人でも悪党でもない普通の屈折した男wっていう感じが、シリーズにおいて新鮮でした。
”BUDDY”がSeason2のなかで一番プロローグの印象がありました。ここからキースがイケメン限定仲良しクラブに加入して、いろいろあるんだろうな~っていう気配が感じられるので、やたら切ない気持ちになってしまうのでした。(とはいえ、作品は抜群にかっこいい、面白い、楽しい!)
…と思い始めた大好きすぎる日常BLシリーズ。もはや評価がデフォルトです。
アラフォーのゲイカップルの生活、仕事、時々イチャコラ…今回もニヤけながら読んでしまいました。お互いが大好きすぎる!っていうのを自制して仲良しっていう大人の恋愛の落ち着き(本当はぜんぜん落ち着かないのに)をみせるところがよいのです!
というわけで、環くんへのカミングアウトにドキっとしちゃいました。久慈の涙腺に中年を感じw吾妻の「恋人同士なんだよ」って、どこかぎこちなさを孕んでるけど、なんだかスッキリした言葉だよなと思いました。こういうときのリアクションって本当に正解がないけれど、とても印象的で素敵な場面だと思いました。
そしてシリーズ名物の周辺キャラ、今回もいいキャラ出ましたね、柿沼さん!そして柿沼さんを通して描かれる、誰にでも起こりうる人生の局面にちょっとピリっとしたりして。大事なものを守るために大事なものを手離すっていう選択をする、大人としての責任を全うしようとする彼が、またいつかプランAを選ぶことができるようになったらいいなって思わずにはいられませんでした。独りが気楽なんだよ~といいながらもそこに漂う不安や寂しさ(吾妻の伯父さんのエピとかがそこに入るのがなんとも…)、まさに一寸先は闇なんだけど、ふたりなら光を見つけられるっていう表現は久慈と吾妻の関係性をよく表してるなと思ってしまいました。
といわけで、黄色いおパンツがカラーで読めなかったのはちょっと残念ですw
DEADLOCK1~3読んで、スピンオフ2冊読み、STAY、OUTLIVE読んでキャラフェアまで待ってPROMISSINGときました。ちょっと読む順番があれかもしれませんけど、令和7年7月のいま!未読のDEADLOCKシリーズがあるっていうのがめちゃくちゃ楽しみっていう遅れてきた読者…読み終わるのが本当にもったいない気分で、ちょっとずつ大切に大切に読んでいきたい、、でも面白いからうっかりすると一気に読んでしまう!
というわけで、ロブとヨシュア!珍しくちょっとギクシャクしてて、それが面白かったですwツンがスタンダードなヨシュアなので、怒っているときとのギャップがあんまり感じられないんだけど、珍しく彼ピの一人旅に執着しているところが、やったら可愛い!と思ってしまいました。本気出したら全然攻め様より強いんだけど…っていう設定もかなり好きなんですよね。好きだから自分に対して好きにさせてるっていう甘さがなんとも萌え。
そんでもって「ブロークバックマウンテーーン!」なワイオミング。もう情景描写が美しくて、アメリカで実際の景色を見てみたいなぁ!!と思わずにはいられませんでした。BLだけじゃないお楽しみがほんっとに多い!
ロブの親友の義理の息子のエピにめちゃキュンしてしまいました。そして16歳相手に舌戦する大人気ないロブとその場に颯爽と現れる超絶美形の彼氏・ヨシュアの場面は、やたら絵面が派手で(個人のイメージです)笑っちゃいました~。このシリーズ、どの巻を読んでもとても深ーく心に沁みる言葉っていうのがあって、今回は自分の黒歴史のティーンエイジを振り返るロブに対してデニスが「何もかも初めての体験だから十代は楽しくて残酷で、心に深く刻まれていつまでも記憶に残るんだ」っていう台詞です。あんなに一瞬で終わる時期なのに、その後の人生にもずっと影響してるもんね誰でも…ってしみじみしてしまいました。
友情メインの印象だったんですけど、ロブとヨシュアの仲直りスケベの官能みがすごくて、特にヨシュアのエロスは普段とのギャップも相まって神懸っていました…!
素直に優しい気持ちに浸れる世界、安心して読めました!
一番最初の巻を読んだときにここまでシリーズ化するとは思ってなかったんですけど、こういう温もり欲しくなりますよね(猛暑でも…)
今回は豊の大学時代の友人の登場に少しだけざわっとするものの、そこでちょっとギクシャクしても大丈夫っていうくらい発展したふたりの関係性、そしてさらに発展して未来へと繋がる可能性が読み取れる展開でした。
おとんって40代なんだぁ…っていまさら新鮮な気分にw(おとんにもうひと花の可能性あるやん…)。種くんがいつまでも可愛い可愛い種くんじゃなくて、だんだんしっかりしてきてるところに、時間の経過が一番感じられます。頼もしい男の子になったなぁ(遠い目)。また、今まで庇護していたと思っていた存在に、実は支えられていたんだと気づく穣君も素敵な青年になって、それぞれがその年齢なりに、それぞれのペースで成長しているっていう日常の営みに愛のあふれる作品なので、ずっと読んでいられるような気がしました。
自称スピンオフ厨なのですが、このシリーズだけはメインCP(ディックとユウト)が一番好きなんだな…と自覚してしまいましたw
CPにハマらなかったとはいえ、作品は面白かった~!
受けのキャラとしてルイスはかなり好きなタイプなんですけどね~、ダグにやや物足りなさを…とはいえ、まさかの真面目なヘテロがルイスの運命の相手っていう組み合わせがよいのだと思いますが。
お互いに素直になれずにギクシャクする出会ってすぐの頃から、徐々に好きが募って心に隙ができて腹の内を明かせるようになっていく、最初のイメージが後半は逆転して…キャラクターの変化する内面が感じられてグッときました。自己肯定感の低さって自分ではなく他人を傷つけることがあるんだよなっていう、ルイスという複雑なキャラクターに普遍的なメッセージを見出してしまいました。
人気小説家と映画のディレクター、小説のエージェントっていうアメリカのエンタメ業界の裏話っぽいところも読み応えあり、もちろんご近所さん(?)としてちょいちょい顔を出すディックとユウトの甘いムードも最高でした!!