続き物で、前作でカップルの気持ちは通じ合ってるので、両思い状態で始まります。
前作でツッコミどころが多かったんですが、今作でも、細かいツッコミどころは少なめだった気がしますが、最後に盛大なツッコミどころを残して終わりました。
カップルの描写以外の部分は全般的におまけ程度に思って読んだ方がいい作品だなと思います。
この世界の国の情勢やら政策やら、竜に関係する設定やら、いろいろとちゃんと描かれてないです。
例えば気になったのは、黒竜の能力で瞬間移動のことを最初の方は瞬間移動と呼んでいるのに、途中から何の説明もなく、異界に出入りする、異界を通るといった言い方に変わってる事。
瞬間移動は異界を通って行ってる等のちょっとした説明が入れば違和感を感じないと思うのに。
それと受けが神殿にいる時に、攻めが受けを連れて行ったら、神官達が神殿と王宮はお互い不可侵なのにと言って、わーわー騒ぐんですが、彼らはツガイで言わば夫婦みたいなものだし、そういう意味で連れて行っただけなのに、そこで神殿vs王宮の対立を描こうとしてるのが「えぇ?」って思います。
神官たち、わからず屋すぎない?パートナーを連れてっただけだよ?
終盤、戦いに勝って攻めと受けは後処理を部下たちに任せて、初代の黒竜に竜たちの組織のリーダーになってもらうお願いをしに湖に行きますが、まず休もうという事で、Hシーンに突入します。
Hシーンが終わって、初代の黒竜のところに行くのかなと思ってページをめくったら、「あとがき」で、「えっこれで終わり!?」とびっくりでした。
エピローグ的に、その後こうなりました〜っていうのも何もなしで、ブツッとそこで終わっちゃってて、この国のその後は放置です。
あまりな終わり方に、「えぇーマジか〜」って思いました。
まあ、全部うまくいったんだろうねって思えなくもないですけど。
そう思うしかないというか・・・。
この終わり方をみて、それ以外の部分でも感じてはいましたが、ほんとにこの二人のカップル以外は適当なんだなーと思いました。
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タイトルと表紙から、エロメインな軽い感じの話かなと思ったんですが、
思ったよりはストーリーがちゃんとあって、雰囲気は軽いんだけどシリアスめでした。
絵柄はまあまあ好みな方ですが、イイと思う絵とそうでもない絵とあって半々。
受けは実は虐待されてたり薬打たれて強姦された過去があるし、その件に実は攻めが関わっていた事がわかったり、攻めが受けを好きなことを自覚して組を抜けたりと、ストーリーはシリアスめに展開されます。
受けがやたら軽くてコミカルな感じなのはおもしろいんですけど、やっぱり受けの過去とか現状の陰みたいなのを感じるので、そこがもうちょっとちゃんと明るい感じだったらなぁ。
攻めが組みを抜ける時に、組長に受けを差し出せと言われ、最後に受けと過ごして海外に行っちゃうんですが、ここはどういう事だったのかイマイチわかりませんでした。
結局は組長は受けに酷いことはしなくて、受けは工事現場の肉体労働をしてるだけで、コミカルな感じに描かれてるんだけど、受けが攻めの行き先を知るために組長に頼んで働かせてもらってるのか、攻めとの取引のままなのか。
攻めがなんのために海外に行ったのかもよくわかりませんが、受けが攻めを追いかけていって、ハッピーエンドです。
もう1つのお話は、高校時代の親友が卒業と共に急に連絡がとれなくなったけど再会、親友は主人公の事が好きで諦めるために連絡を絶って、オカマバーで働いてたっていうお話。
受けになる方が、顔はちょっとかわいめだけどガタイがいいので、そっちが女装してて、受けっていうのが好みじゃなくて、サラッと読んでしまいました。
どっちもストーリーは悪くなかったと思います。
結局、私好みのキャラがいなかったので、いまいちのめり込めなかったなと思いました。
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表紙絵にひかれて読んでみましたが、中のイラストもとてもよかったです。
二人ともカッコいい美形さんで、特に黒髪で野性的な感じの攻めがすごくカッコいい。
ちょっと気になったのは、受けが金髪で目の色も薄いところ。
小説内では受けの容姿はイケメンだとかキレイというだけで髪色等の描写はないですが、普通の日本人大学生ということは黒髪黒目なはず。
この世界に来て髪色も変わっちゃったのかな?とかイラストの髪色に意味があるのかと考えてましたが、そういった描写はなく、何も触れられないまま終わるので、ただのマンガ的表現なのか、と思いましたが、髪を染めてたんだとしたらそのうち黒くなっちゃうよなーとか、スルーすべきとこだとは思いつつ気になってしまいました。
ストーリーの方は、最初は受けが随分感情的な人だなーと思って、引き気味にみてました。
言葉も通じない、状況もまだよくわからない異世界で、初対面の攻めの表情だけで自分を見下してると判断して、怒鳴りつけるって、かなり気が強いというか、ヤンキーかよって感じです。
その後の話し合いの時も、「元の世界に戻してくれ」って急に攻めに飛びつく感じで言ったりとか。
最初の方は、なんだか受けがやたらとわーわー言う感じで、イラストから受ける印象とも違うし、あんまり好きになれませんでしたが、受けが覚悟を決めて攻めに協力するってなってからは、徐々に引き込まれて読めました。
攻めもツガイじゃないのに抱かないと言ったくせに、受けに独占欲を見せてきたり、受けの事、大好きじゃ~んって感じの言動をしてくれるので、いいです。
受けは他の人達が恐れる攻めにポンポン言いたいことを言える人っていう事なようで、あぁだから最初の方やたら気が強い感じに描かれてるのかなーと思いましたが、最初の方はちょっと受けの性格描写が浮いてる感じがします。
途中からはいい感じのカップルになっててよかったです。
二人の関係は途中からとてもよかったんですが、それ以外の部分ではツッコミどころがたくさんあって、設定とか関係性をちゃんと描けてないなーと思いました。
ツガイの定義はこの世界の仕組みとして決まってる部分なのか、ただのお互いの愛情で決まるのかが曖昧。
最初に受けの腕に出たミミズ腫れのような竜の模様は痛くなかったり急に消えたり、ただのミミズ腫れじゃなかったようなのに結局そこがなんだったのか不明なまま。
ツガイと別に伴侶と言及しているところがあるけど、ツガイは伴侶じゃないの?
最後はHしないで4日経っても言葉が通じるようになったのが本当のツガイになった事と関係あるみたいだけど、そこの定義はどうなってんのか曖昧なまま。
攻めの兄は元王太子と言われるけど、2歳下の攻めが生まれてすぐに攻めが王太子になったんだから、物心ついたときは最初から王太子じゃなかったわけで、そんなすぐ変わったのに未だに元王太子なんて言うかな?
兄は王である父が自分に無関心だと言っていたけど、兄が追放された後、父王は兄のことを心配しているようなのに、そこら辺どうなのって事がちゃんと描かれてない。
攻めは兄がいろいろ画策していると思ってたけど、実際は兄の周りの人間が兄に知らせず勝手にやってたことでした。
そして受けが兄と数回話をした感じでは、全く悪巧みをしている感じがない人柄で、結局それは演技じゃなく本当だったんだけど、攻め陣営の人達は、その兄の人柄を今までわかんなかったの?って疑問に思いました。
兄の追放後は、追放前にあんなに警戒していたのが何もなかったように、攻めも一緒に兄のとこに行って交流してるんだけど、そこの攻めの兄への見解の変化がちゃんと言及されてないので、なんだかなー。
たぶん兄は何もやってなかったし王になろうともしてない事がわかったから、もう警戒しなくていいと思って態度が変わったんだろうなとは推測できるけど、なんで今まで兄を警戒してたのかとか、兄とはほとんど交流なかったのかとか、どういう気持ちの変化があったのかとか、いろいろと何も描写されてないので、モヤモヤします。
兄はいい人そうだったのに、受けがズバッと言った事で、攻めや攻め陣営の人達に笑われたり、攻め陣営からの情報で受けが兄を警戒してちゃんと話をしてあげなかったり、かわいそうだなーって感じてて、実際その通りだったので、最後はみんなに気遣われるようになって兄にとっては幸せな環境になったようでよかったけど、それまでの境遇がかわいそうでした。
受けが元の世界に戻れるかどうかも、そこそこ重要な問題だったと思うのに、最後にさらっと、攻めの黒竜の能力が安定したからって事で行けてしまいました。
黒竜の能力で行けるかもみたいな事言ってたっけ?術者の話しかしてなかったような気がするんだけど。そこは事前に話が出てないと、「えぇー!?」なんだけど。
私はBL小説はwebの無料のものを主に読んでて、商業のは少ないんですけど、こんなにツッコミどころ満載な設定のままで、出版されるんだって事にちょっと驚きを感じます。
攻めと受けのイチャラブ以外は気にしないならそこそこ楽しく読めると思います。
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絵がわりと好みで、そこがよかったです。
ただ、表紙絵とは印象はちょっと違ってて、特に金髪な人は違います。
18才の時に生まれた16才の息子のパパの蓮己と婚活パーティーで知り合いになった26才の犬飼のお話です。
お互い婚活はうまくいかないのが続いているんだけど、二人で一緒にいるのは楽で心地よくて楽しくて、わりとすぐにHな雰囲気になります。
そのままお気楽な明るいノリでいくのかと思いきや、蓮己の方が元妻と別れた時の心の傷が癒えてなくて、また失敗するかもと不安になって、Hな事はしつつも、不安が拭えない気になってしまうという感じになってて、意外とそこら辺がシリアス気味に描かれてました。
そこがちょっとそれまでの雰囲気に合わずに意外と重いな〜と感じて、ちょっと悩むにしても、もっと明るいノリのままでいいのに、シリアスにしなくていいのになーと思いました。
犬飼の方も金持ちの愛人の子で家族の愛をうけずに育ったので、蓮己親子の仲いい雰囲気に憧れるっていうそこそこ重い背景はありますが、犬飼の方の家庭の事情は語られるだけで、二人の関係の問題になるほど出てきません。
ちょっとそのHなシーンのエロい感じと話のシリアスな感じがチグハグなような気がしてしまいました。
カップルの二人も蓮己の息子も蓮己に似てカッコよくて、いいです。
(息子はHなことに絡みません)
Hなシーンはわりとエロい感じなのはいいんですが(どちらかといえば攻め受け逆が好みですけど)、目がいっちゃってる顔が好きじゃなくて、それが描かれてるのが好みと違いました。
全体的には好みの絵で、ラブラブなお話なので好きなんですけど、微妙にちょっと違うので、そこが違ってればすごく好きなんだけどなーと少し残念に思いました。
表紙にひかれて読みましたが、表紙で思ったのと中の絵はちょっと違いました。
きれいではあるんだけど、微妙に顔の輪郭に対して中身が大きくてバランスがいまいちで、私の好みとは微妙に違いました。
前作は未読です。
攻めのシオン君がカッコいいんだけど、高校生にしてはずいぶん、Hに関して達者すぎる感じがしました。
最初は、シオンなんて年下はありえないくらいの反応をする受けの野田ですが、結局ほだされてシオンに惚れちゃうという、ストーリーとしてはよくある展開ですが、いまいち野田がシオンにほれていく部分の描写が私にはあまり納得いかなかったです。
あんなちょっと常軌を逸した感じもあるシオンをなぜ受け入れることに変わったのかっていうのが、ただただシオンが何しても野田を好きでいてくれたから?というだけなのかな、それでもいいんだけど、野田が好きに変わるのを感じさせてくれる描写が足りない感じがしました。
よくわかんないけど、ただのツンデレさんがしつこい相手を受け入れたっていう、ドタバタした感じしかなかったなー。
なぜ年下がそんなに嫌なの?ってきかれてるけど、過去に原因となる出来事があったのかな?と思ったら特に出てこなかったし。
HシーンはSMは好きじゃないけど軽い感じなので許容範囲。
攻めはカッコいいけど、受けがわーわー騒いでうるさいので、エロい感じなはずなのに、そんなにエロさを感じないかな。
バランス的に頭がちょっと大きい感じがしちゃうのもマイナスポイントで。
結局最後まで表紙で思ったのと違ったなーって感じでした。
人間とエルフが出てくるファンタジーな世界のお話ですが、ストーリー的にはファンタジーな設定は、エルフが出てくるって事くらいであまり関係ありません。
最後に世界観の説明ページがありますが、しっかり考えられてたんだーでもこの設定いらなかったよねーと思いました。
人間の国、3国で争いがあって戦火で傷ついた人を癒やしてほしい、そのためにおとぎ話として聞いていたエルフの国にいる癒し手を探して、超えるのが難しい山脈を超えてやってきた人間・ライノアなんですが、結局彼は人間の国には戻らないし、彼以外の人間は絡んでこないので、最初に彼がエルフの国に来るときの説明ってだけだったので、忘れても問題なし。
癒し手はおそらく王族なんですが、Hして癒やすみたいなので、ライノアが望んでた事はそもそも無理だったし。
なので、なんかエルフが出てくるだけでストーリーはわりとシンプルです。
王子のエルは兄に決められた婚約者がいるけど好きではなく、ライノアを最初はペットとして飼うとか言ってますが、結局お互い好きになって、殺されそうになったライノアと一緒に逃亡し、逃げたエルフ達(人間も?)が暮らす村で幸せに暮らしてハッピーエンドで終わります。
エルが失踪して追い詰められた婚約者はエルの兄を殺して王位を奪おうとします。
が、エルの兄は、エルの婚約者の事が好きだったようで、婚約者が兄のところに来るのを待っていた、自分を選ぶのを待っていたって感じで、攻撃をかわした後、Hになだれこんで結ばれます。
エルの婚約者を決めたのは兄だし、エルは婚約者の事を好きじゃなかったし、なんのためにそうしたのかよくわからず、素直に気持ちを伝えて結ばれればよかったじゃんって思いました。
もしそのままエルと結婚してたら二人共殺してたとか言ってて、好きでもないのに巻き込まれたエルはいい迷惑だよね。
自分を選んでほしいみたいなことなのかもしれないけど、なんかこじらせてるんでしょうか。
しかも王位のために自分を殺そうとした奴なのにいいの?
婚約者が兄を殺して王位を奪えるのかとか、王子って出てきてたけど、兄はほぼ王様みたいな感じだったりとか、いろいろとよくわからなかったです。
番外編で、逃亡後のライノアとエルの生活が描かれてて、たぶん20年後くらいなのかな。20才前後くらいの子から赤ん坊まで6人の子が生まれて幸せに暮らしてます。
そこにエルの従者だったエルフが、エルの兄が好戦的になったのをどうにかするためにエルを連れ戻しに来たんだけど、エルは家族と幸せに暮らしてるから帰らないし、結局、兄はそういう人だったのかもしれない、自分達がよく知らなかっただけなのかもって話で終わります。
そして従者は、ライノア&エルの長男と結ばれて残ることに・・・。
ライノアもやってきた目的を果たさないまま残り、従者もまた同じく目的を果たせず残りで、政治的なあれこれはそのまんま放置するんだね。
別にいいけど。
絵柄がそれほど好みじゃなかったです。
すごく好きな絵柄だったらもうちょっと違ったかな。
お話は、うん、そうなんだ〜って、サラーっと流れていく感じで、特に感じるものがなく過ぎていきました。
イラストを書いてる星名あんじさんが好きで、星名あんじさんで検索してkindle unlimitedで読めたので読んでみました。
一応、あらすじとレビューもざっくり読んで、嫌なシーンはなさそうだと思って、シリーズの中でこちらにしたんですが、攻めが好みじゃありませんでした。
まず何人か出てくるアルファ達の口調が好きじゃなくて、これはもう作家さんが合わないのかなーという感じがします。
攻めは周りの人達には丁寧な言葉づかいで接しているものの、受けに対してHの時に傲慢な感じが好みじゃなかったです。
攻めは今まで誰とも本気で付き合った事がない超優秀なアルファで、受けが初めて本気になった相手というストーリーなんですが、攻めがそれをなかなか自覚せず、攻めが受けに飽きたら他のアルファにやるって感じの会話を受けに聞かれちゃったりして、いずれ飽きたら捨てられると受けに思わせて、悲しい気持ちにさせるのが続きます。
そこからの、やっぱり受けを他の人に渡したくない、受けのことが好きだーって攻めが気付くのを期待してたんですが、よしヤッター、やっと気付いたーって感じの盛り上がりみたいなのがなく、直前に拒否してたくせに、「気が変わった」って言うだけで、俺のものにするって言い出して、「えーそれだけ?」って感じでした。
自覚してからの溺愛もなくて、オメガバースゆえのアルファがオメガに独占欲を見せて可愛がるとかがほとんどなく終わっちゃいました。
他の設定とか登場人物とかも、中途半端に出てきて何だったの?って感じなとこも多いです。
受けは発情が止まった珍しいオメガで研究のためって事で連れてこられてましたが、ほとんどその研究の話が絡んでこないので、実は攻めが受けを連れてくるための口実だったのかな?とも思いましたが、そういうわけではなかったようです。
でも最初、部屋に空きができたから入れたって感じで、他にも研究に協力してる人が他の部屋にいるかのようだったのに、全く出てきませんでした。
双子のオメガは自分たちを助けてくれたアルファが好きなのかな?と思うんですが、攻めを含めた他のアルファとも一緒に5人くらいでHしてたのは何だったんだろう?
最後の方で受けが発情中なのに1週間も休めないからと言って会社に行こうとしますが、発情中に休めないの?とか、薬があまり効いてないみたいだったのに、会社行けるの?って思いました。
細かいところをあげるとツッコミどころがたくさんありました。
受けの仕事の成果を自分のものにしていた上司の話が最後に出て、攻めがそれを知ってるようだったので、上司は攻めにギャフンと言わされるのかなと期待しましたが、何もなかったのも残念でした。
なんか攻めが好きじゃないな〜と思いつつ、溺愛に変わるところをみたくて読んでたのにそれもなく終わっちゃって、これ読まなくていいやつだったなーと思いました。
最初の方に入ってるイラスト2枚はカラーでしたが、挿絵は白黒で、普通にマンガでみかける絵よりも線が少なくて簡単な絵って感じがしました。
短編集で最初の話が一番推しなのかなと思いますが、
私はこの話がゲームでネカマして男をひっかけて楽しんでた主人公のキャラがあまり好きになれなくて、イマイチでした。
ひっかけられたはずの男も、実は友人が以前主人公にひっかけられたことがあって、復讐ではないけどお灸をすえるつもりでいて、お互い好きじゃないとこから会って好きになっちゃう話なんだけど、二人とも相手を好きになっていく、もしくは好きになったって感じがあまり感じられなかった。
なぜ主人公が相手をひっかけて楽しんでるのかってとこをさらっと説明してるんだけど、それもイマイチ理解できなかったし。
最後の「好みじゃないから」が一番よかったです。
最後にゲイの主人公が謝罪、謝罪された彼は主人公にあやかって女の子にもてようとしてたけど、主人公の事が好きになっちゃったって告白してくれるシーンが、お互い赤面してピュアな感じでちょっとグッときました。
ここの展開は短編だからってのはありますが、ジレジレせずにお互い好きってのがすぐわかってよかったです。
他2作品は普通で、最初のよりはよかったです。
全体的にちょっと展開早いなって感じちゃうとこがあります。
絵柄がわりと好みなので、今後に期待。
・・・と思いましたが、今現在、この次に1冊しか出てないままなんですね。
次作を先に読んでましたが、こっちの最初の作品以外の方が好きです。
短編集。
・コンプレックスオーバーシュート
イチリとバンは幼馴染で8歳差。
バンは小さい頃からイチリと結婚すると言っていた。
最初はバンが一方的にイチリを慕ってて、イチリは困ってる感じなだけの話かと思ったら、イチリはゲイで、ゲイゆえに悩んだり傷ついたりしてきた過去があった。
イチリは付き合ってる彼氏がいたけど、彼氏は実は女性と二股してて子供ができたから結婚すると言われ、イチリは傷ついて当然別れたつもりだったけど、彼氏の方はそれでも問題ない、子供が生まれたら一段落したらまた会えると言って関係を継続しようとしてきて、別れようとしたイチリを殴ろうとし、間に入ったバンを高校生と知りながらグーパンで殴るという最低野郎だった。
結局、高校生のバンと付き合ったり泥臭い事してるイチリはいらないとかいって諦めてくれたので、よかったけど、ほんとにさいてーなやつでした。
イチリを一途に思うバンは中身はかっこいいんだけど、見た目がもうちょっとカッコよかったらすごくよかったんだけど、そこが残念。
女の子みたいと言われる子供の頃から、いまいちかわいいとも言い難く、高校生の姿もかわいい名残を残したのかもしれないけど、かわいくもかっこよくもない微妙な容姿。
イチリは色気があってカッコいいので、これでバンの見た目も好みならすごくよかったのに。
結局、バンは高校生だし、イチリはちゃんとは受け入れられないまま、今後に期待って感じで終わります。
・モウソウオトコ
これは短編ならではな終わり方って感じかな?
イタリア男はゲイなのか、職業は何なのか、彼が話しかけた来たところで終わっちゃうので、何もわからないまま終わるので、もうちょっと何かわかってほしかったなーと思いました。
回りくどくて可愛いキミに
高校の部活の先輩後輩が、OB会に参加した女子がきっかけで、お互い好意を抱いてて、両片思いだった事がわかる話。
先輩がわりと明るくおもしろく可愛くて、よかったね、って思うお話でした。
・DRAGONに恋
高校の時の同級生が、居酒屋の客と店員(バイト)で再会して、お互い気になってたとわかる話。
時町がバイトの時は前髪を上げてイケメンな顔が見えるのに、バイト終わると長い前髪で目が見えなくなっちゃうのが残念。
「やっぱ変わってねー」はおもしろいけど、でもイケメンな顔をもうちょっと見せてほしかった。
あと、時町の方は杉田にあこがれてた、好きだったんだと思うって言ってたから、わかるけど、杉田の方は、気になってた程度で、一回だけでその後話しかけもしなかったのに、再会したからって、キスしちゃって俺も好きだって言うのは、随分急な気がした。
・キミがいる深夜2時20分
コンプレックスオーバーシュートの続き。
バンは大学生になってて、飲みの後に、イチリの部屋に来る。
まだイチリはバンの気持ちを受け入れてない。
バンは両親にイチリが好きなことを話したと言って、あくまでイチリに対して一途に真摯に向き合って進んでいこうとしてるバンが男前。
コンプレックスオーバーシュートのときより、バンはちょっとかっこよさげになった。
逆にイチリは髪が短くなったせいか、色気&カッコよさが減っちゃった感じで残念。
絵柄がわりと好きなんだけど、この中では、イチリと時町が好みでした。
バンとかキャラによっては、あまり好みじゃない見た目なので、やっぱり自分好みの見た目の組み合わせかどうかが重要だなと思いました。
ストーリーは1話目以外は、わりとあっさり軽く楽しめる話でした。
とにかく全体的に雰囲気とキャラがカッコいい作品だな、ということにつきます。
セイナもジンもスリムだけど華奢じゃなく、キレイでカッコいい。
セイナの最初の登場のときの姿も、2回めに出てくる時のパーカー姿も、なんかカッコいいです。
だいたいマンガだと、話の中で「あれ?気付かなかった」っていう見た目でも、読者には、あまり違って見えない事が多かったりしますが、セイナは確かに顔は同じなのになんか違うーって感じられました。
それにセイナ兄のトーマとも、顔は似てるのかもしれないけど、似てるかな?って思っちゃう感じで違って見える。
お話の方は、セイナが家族と仲違いして家に帰れなくて7年という、わりとシリアスっぽい設定ですが、その理由がわかってみると、あんまりたいしたことなくて拍子抜けで、シリアスさを求めると残念に思うだろうと思います。
本人にしたらそう思い込んじゃったらそう思っちゃうのかもしれないけど、兄は別にツンデレでもなく、弟大好きな感じっぽいし、そんな感じで接してたなら、その一言だけで誤解するかなぁ?という気もしてしまいました。
「母さんごめん」の寝言も、特に母と何かあったってわけじゃなく、ただ期待されてたのに政治家になれなくて〜という、これもまたただの自分勝手な思い込みなだけで・・・。
そこら辺は、深く考えず突っ込まず、サラッと流して読むやつだなと思いました。
ジンの仕事も、なんとなく趣味でやってる程度な感じの古本屋と、メインの稼ぎは株だそうで、全然ガッツリ仕事してるふうじゃなく、そこそこいい部屋に住んでて、あーほとんど遊んでるっぽいのに、軽く「株で〜」とか、マンガだからこその軽い感じでうらやましいよねって思いました。
ジンのいれた刺青ですが、最初の案はだいぶラフな感じだったんですね。
もっと幾何学模様っぽいのかと思ったら、出来上がりが写真みたいなタイプの人物像で、「え?こういうのだった?」って思って最初のデザイン画を見直しちゃいました。
作者さんが刺青大好きだそうで、私はセイナのみたいなのとか、昔の部族?っぽい幾何学模様なのとかは好きでカッコいいと思うけど、写真ぽいタイプは暴力団ぽくて好きじゃないなー。
とにかく、ストーリーはあまり深くどうこうじゃなく、全体的にカッコいい雰囲気を楽しむ作品だなと思います。
作者さんの他の作品を探してみたら、マンガはあまりなくて、小説のイラストが多いんですね。マンガも試し読みしたら、この作品みたいなかっこいい感じのキャラなのがなくて、ちょっと残念。