上巻に引き続き、下巻もとてもかわいらしい作品でした。絵が好き。ほんとうに好き。
胸をキリキリ痛めつけるような不幸は起こらず、強いて言えば進藤の会社内での地位が下がったくらいで、ストーリー後半は幸せでよかったよかった、と言えるようなハッピーエンドを迎えます。
設定については、一貫してまったく現実味がないのですが、としおくん(受け)の脳内がファンタジーなこともあり、なぜだかそういうもんかと受け入れられました。読んでいるとどこか違う地球の話でもしてるんだろうな的な気持ちがわいてきます。
そういう漫画です。
現実から逃げて幸せをどこかから分けて欲しくなったら読んでください!
愛の重さが違うのに、お互いがなんとなくその事に気づいておらず、一緒に生きようとすると難しくなる二人の話。
釣り合えない二人が好きだから個人的には激萌えだった。太一の愛が重すぎる。直人に認められなければただのストーカーだったぞ……。
「関係に名前がほしい」と直人が思っているとこに、付き合っていることをあけすけに晒せない事に対する不安が詰まってて、それでも幸せになってくれよと思わずにはいられなかった。
女の子(ふみちゃん)が出てきたけど普通に可愛く、ただの当て馬で終わらなかったことに拍手を送りたいのと、この子が居たことによって「うわー実際ありそうー」という感想を持ってしまった。
10年後にふみちゃんと彼氏の間にできた子供と、太一・直人が遊び、ちょっぴり直人が落ち込む未来が想像できる……。
すごいよかった。何度読んでもそう思う。