しろたんさんのマイページ

レビューした作品

女性しろたんさん

レビュー数15

ポイント数98

今年度164位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

なんか惜しい感じ

お兄ちゃんの燈馬くんがとてもいいキャラなんです。

弟ラブがモンペ状態なのはおもしろいし、リーダー気質や正義感がかっこいいし、ちゃんと約束は守るし。

主役の2人がそれに比べると際立つ個性がないというか。

国立は一途さ、蒼馬は無邪気さなど魅力はあるにはあるんですが。

あと、国立と燈馬が付き合っているというのがフェイクなのはすごくわかりやすすぎる。
大事な点なのに。

国立のご飯まで燈馬たちのお母さんがめんどう見ているところなんてザ・説明セリフ(笑)

ちょっとこう、わかりやすく「まあ、イケメンで優秀な生徒会長の誰それ様よ」的な、モブに説明させてしまうところやフェイクのわかりやすさ母の説明セリフなどに拙さがもろに出ていて「もう少しがんばればもっとおもしろくなるのにぃ」という印象でした(ナニサマだ、すみません)。

いい、いいです!

基本はコメディタッチ。
そんなに深く考えることなくサラリと軽く読めばいい物語。
……なんだけど、けっこうせつなく胸を打つこともある。

そして「ただのキス」を2人が大事にしていてもうほんまたまらんくなる……(語彙力喪失)。

明るく前向きな気持ちになりたいとき。
シンプルに人を好きな気持ちとか思い出したいとき。
気持ちがすさんで優しさやあたたかさを感じたいとき。

そういうとき取り出す心の本棚に入る作品になって、正直、自分でも驚いています(笑)

おもしろい、イイ!

これはたいへんよいものに巡り会えた! と感動レベルです。

まず絵がきれい。描き込みしっかり系野性味があって、勇者が本当に男前。

キャラの名前や設定がおもしろい。

出てくる道具類もかわいくて実用的で雰囲気がとてもしっくり。

そんなに複雑ではないけどすこーしだけ伏線というかだまされる部分もあってそうきたかーと驚きもわく。

そしてとにかくうぶ同士がまじめ相手と向き合いながら戸惑いながら惹かれ合う様が本当に胸にくる。

簡単にいうとときめく。

おもしろくて(コミカル的な意味でも引き込まれる興味深さでも)、絵がきれいで、シャレがきいていて、土台の世界観がしっかりしている安心感があって、読み物としてしかけもある。

最高か!

ちなみに、局部の隠し方は花です。

花があっち向いたりこっち向いたりで絶妙に隠してきます(ごく一部のページだけなんですけど)。

声を出して笑ってしまいました。

臆病虫の恋が良かった

職員室の秘めごとはわりと好きです。

そのスピンオフとは気づかずに読みましたが、なるほどちょいちょいリンクしています。

高校生2人がとてもマジメに恋をしていて、でも高校生らしい、大人と子どものはざまらしい思い込みや暴走もあって、そうしたぶつかり合いをしながら将来をきちんと考えていく。

とても良いお話でした。

でもこの表題作だけなら☆みっつ、その理由は、受けくんがあまりにヤングケアラーだから。

下の三つ子か新しい赤ちゃんか、せめてどちらかはなしにしてほしかった。

あくまで私の個人的な好みにすぎませんが、あまり重苦しい話は好きではないので、あらすじでは知りようがなく避けられない部分で完全なヤングケアラーが描かれていて、さらに個人的にはそこまで過酷な環境が必要なストーリーにも思えなかったしきれいごとにまとめられていたのは参りました……。

同時収録の臆病虫の恋、こちらは逆に単独なら☆5個つけたいくらい!

かわいい、おもしろい、好き。

しょっぱなから「いやお前が泣くんかい笑」というはじまりで、その号泣していた臆病虫の前に数年後に現れた汚いモサオが王子になり、その王子が実は……虎視眈々。

いやでもあの号泣は胸にくる。
わかる、わかるよいっちゃん!

同時にこれを読めて良かったです。

惜しい

ふたりのラブラブっぷりは文句なし。

でも星を5個にはできないのは、女性社員が胸クソ悪すぎだからです。

フィクションともっとわりきればいいんですけど。

にやまさんなんでこんなやなやつ描いちゃったんだよーと肩を揺すりたい気持ち(笑)

BLに出てくる女性は物わかりがよすぎるか悪すぎるか極端なことが多く、それはまあしかたのない面ではあるし、この作品に関しては、会社とバーだけというかなり閉じた世界で話が進むので、「ヒカルは王子様」(かつ本人はもとは女性が好きなストレート)という立場を明確にするには女性が取り囲むのがわかりやすい。

でも旅行先で、男の個室に招待するわけにいかないともっともな理由で断られているのにヒカルを部屋までつけまわし、現れた素顔のニンニンを隠し撮りして拡散する行動は本当に気持ち悪い。

そこからのさらなる拡散や根も葉もない噂は彼女たちのせいではないとしても、部屋まで追いかけるほど好きだったはずのヒカルが窮地に立たされているのに、ほとんどまともに謝罪はなく「そんなつもりじゃなかったんです〜」からの「このイケメン(ニンニン)誰ですかぁ(ニヤニヤ)」はほんっっっとうに胸くそ悪すぎました。

主人公のふたりは、「相手を守りたい」、その気持でいっぱいで自分の犠牲など犠牲とも痛みとも思わない。

その尊さはまぶしかった。
このきらめきをもっと純粋な気持で見たかった…ッ

とはいえ、こんだけ胸クソ悪くなるほど〈たかがマンガの登場人物〉に感情を揺さぶられるのは、作家の力量だとも思います。

3巻でも社内でイチャコラしてあれこれ起きたしふたりはしっかり反省してほしい(笑)

みんな心配になる(笑)

3つの作品がはいっていて、どれもこれも出てくる人物がゆるふわで、あなたたちちゃんと社会で生きていけますかと心配になりました。

お仕事BLなんてすけどね。

どれもいいお話でしたが、私は3つ目がいちばん好きです。

自身がゲイとは認めず、かといって女性と結婚して体面をとりつくろうこともできず(よくいえば正直)、45歳まできてしまった受けさん。

とりあえず語り合えるお友だち(純粋な意味で)を作ろうとアプリに登録したら、やってきたのはお友だち(大人な意味の)目的の青年。

でもずいぶん若い彼が、もじもじする45歳を笑うことなく、かといって過剰にかわいいかわいいとなるわけでもなく、すごくおおらかにありのままを受け止めるんですよね。

合間合間にキュンっとなることにムリがない感じです。

あんまり最初っから問答無用にかわいい全開の溺愛をされると「いやいや45のおっさんやで」と皮肉な感想を抱いてしまいがちなのですが、バランスよく楽しめました。

3作とも、受け攻めどちらかはとてもおおらかです。

相手を深い懐で受け入れます。

年齢差や経験の差でもっとも自然にラブにもっていくのが難しそうな3カップルめがもっとも緩やかにあたたかかったのがとにかくよかったです。

コウくんの部屋に覚えがありすぎる

このところ、なんとなく私の好きな絵柄とは違ってきていた(あくまで個人の好みの話です)のですが、今回は何度もこれこれ、これだよ! と感じました。

「コウくんが好き」「なつめさんが好き」とふたりが確認しあうとき、私もまた「こんなふたりを描くマミタさんが好き」となっていて、なんだかとても不思議で楽しかったです。

作品の観客であり、モブでもあるような作品との一体感というか、なかなか経験のない高揚感でした。

そして胡桃くん。

彼が話すなつめ実家の懐の深さに「ほんまやで、深すぎるわ」と笑った次の瞬間にはマジで涙がこぼれてしまった。

なつめさんと胡桃くんはなにもかもが正反対みたいなふたりなのに、誠実さの矢印は太さも向きも一緒で、だからこその親友。

当て馬っぽく出てきてたしかに主人公ふたりをすれ違わせるし、それでいて実は強火の保護者ポジってのもまああるあるといえばあるあるだと思うのですが、胡桃くんとの過去のエピソードをくどくどと描かずサラリと、でもガツンと密度は高く表現されたバランスがたまりません。

どうも3か月目が鬼門の胡桃くんもよきパートナーと出会い、なつめさんとの約束がかないますように。

あと、私自身が引っ越して5年目に一念発起した人なので、コウくんの惨状にはわかりみしかなかったです。
職場ではキレイ好きで通っているあたりも(笑)

多くは語るまい

当て馬が出てきてニンニンが誤植かと疑うほど小さな字で(声で)なにかをつぶやくクライマックスがみどころですが、そもそも「ふたりで使える毛布」をナチュラルに探している時点でもう、疑いようもなく「そう」なんです(笑)

でもってヒカルはそれをちゃんとわかっている。

わかっていても言葉にしてくれてよかったねとほろり。

毛布のエピソードが早々にあるので、ずーっと安心して読めるベースがあってぬくぬくでした。

あと、はしゃぐマスターがたいへんかわいかった。

桑野くんで星ひとつ追加

流れるようにスムーズな展開、優しく穏やかな空気感。

好印象でもあり、物足りなさもあり、です。

受けの佐原くんの悩みはまあありがち。
攻めの篠塚さんはそこを悩まなすぎと思えなくもないけど、自分がゲイと気づいても「兄姉が孫を見せるしいっか」と割りきれる人なので、非常にさっぱりしているのかもしれません。

男同士の恋愛に進むには相手の指向というハードルが高く、ここは葛藤もなく恋人になるBLあるあるなノンケたちよりも現実的な印象で、逆にこのハードルさえ越えてしまえばもともとの割りきりのよさが適度なスピード感となるようで。

つまり篠塚の言動に矛盾はないのだけど、佐原はちょっと引っかかりが強いです。

ちょっと大げさに、くどくどとひとりでいる決意を出しすぎた気がします。

篠塚の求愛にあっさり応える、そのあっけなさとマッチしないのです。

もちろん性格も潔癖さも人それぞれなので、過去の事実と彼の決意が合わないように感じるのはあくまで私の価値観にすぎませんが、それにしては篠塚の受け入れがすんなりすぎてバランスが悪く思えました。

総合的に☆3寄りの4というのが卒直なところですが、4を選んだ決め手は篠塚の後輩、桑野くんでした。

先輩かつ上司の篠塚にズケズケものを言うし女の子には節操がないし、でも彼と篠塚の関係が篠塚のキャラを引き立て、佐原の悩みすぎるオーバーさを薄める働きをしていました。

そしてやたらめったら絡んでこないでしゃばりすぎないのも良かったです。

雷々来世 コミック

野白ぐり 

ひとつだけ

絵もストーリーもよかったです。

ただひとつだけぜいたくを言うならば、彼らが現代で高校生を謳歌しながら、今の姿でも思い合えるシーンがあるとなお良かったと個人的には思います。

前世のやり直しに終始してしまって、年の差も立場もない現代っ子の同級生というフラットな関係があらたな感情を生まなかったのは残念です。

ほんのすこしでいいんです、試験勉強に苦労している様子とか、サッカーが楽しそうなクラスメイトたちとの輪とか、そういうのに「今のあいつもカッコイイな」って惚れ直す瞬間がほしかった。

これはもうほんと個人的な希望なんですけどね。