最初から最後まで可愛いお話だなぁと思いました。
ただ個人的にはふわふわ甘いだけという印象が拭えず、きゅんとしたり読んだ後また読み返したいと思う場面はなかったです…。
柴本が犬養を好きになってから犬養が柴本を好きになるのが早いので、片思いのドキドキや切なさが伝わってくる前にあっという間に両思いになっていてもったいないなと感じました。
受けの片思いとか一番美味しいやつなのに……(※自分比)そのへんもっと楽しみたかった…。
個人的に付き合ってからの、自分たちはいつヤるのか?みたいなのがBL問わず基本的に興味がわかない人間なせいか(もったいぶらずとっととヤっちまえとおm(ry)付き合うまでも盛り上がりが感じられず、付き合ってからも盛り上がりも萌えも感じられずの感想しか持てなかったです。
あと、本当に個人的になのですが、いまいちしっくりこない台詞や心理描写が何個かありまして…。
例えば、柴本が動物を飼うって責任があることなのにコタロー(犬の名前)は犬養さんの言うこと聞くしすごく懐いててこの子大事にされてるんだろうなぁ犬養さんすげえなって思ってましたっていう台詞があるんですけども、そんな言うほどすごいかな…?って思っちゃったり。優しいんだろうなぁ系のニュアンスだったら分かる分かるってなるんですが、受けも攻めも小さい子なわけでもないのに犬大事にしててすごいっていうのはちょっと大袈裟な感じがしました。
そういう小さい違和感も気になってしまったので、中立にさせて頂きます。評価下げてしまいすみません。
でもコタローは可愛かったし、柴本のくるくる変わる表情とかも魅力的でした。
っはぁ~こういうラブコメ大好きです!個人的に緒川千世さんのヤンデレが苦手だったので構えて読んだんですが、今作のゆるい変態大人×年下ツンデレはものすごく好みで最初から最後までずっと楽しく読んでました。
もう最初の、エツローが家の前に落ちていた女物のパンティーを持っていた弓太に言った「くっそエロい顔にくっそエロい下着つけてやがんのかヤるぞてめえ(バッ」で、あっこの話好きなやつだ(^ω^)って確信持ちました(笑)エツローに激しく同意!!
二人の体を張った(主にエツローが)やりとりで笑えるのは勿論、エツローの世話をすることになった弓太の健気な頑張り具合や素晴らしいツンデレっぷりにも、普段ふざけているエツローの何気ない優しさや年上の包容力に萌えまくっていたのでラブコメが好きな方には是非手にとって頂きたいくらい私的にはおすすめです。
しかも萌える笑えるだけでなく、切ないところも上手く描かれているんですよね。完璧ですかありがとうございます…(拝)
過去の経験から大事な部分で臆病で押せない性格になってしまったエツローが、弓太の言動で吹っ切れて自分の想いを伝えられた時は本当に感動しました。また失うかもしれないという怖さよりも弓太とずっと一緒にいたいっていう気持ちが強くて本当に良かった;;;
濡れ場の甘々な雰囲気もすっっっっごく萌えました!弓太の可愛さと色気が融合したとてつもないエロさと、エツローの思う存分弓太を甘やかしつつ溢れ出る包容力がそれはもう大変なことになっていまして………濡れ場のニヤニヤだけで軽く3日分くらいの表情筋は使いました確実に。自分でもよく分からないくらい幸せになった。
緒川千世さんのこういう作品もっと読みたいなぁ。
すごくお気に入りの一冊になったのでこれからも何回も読み返して幸せな気持ちになりたいと思います。
おげれつ先生のキャラって結構チャラめな子が多い印象はあったんですけど、今回の受けは見た目が特にチャラすぎまして…。
最初の方はずっと「この子萌えられる気しないな…( ˘ω˘)スヤァ」と思いながら読んでました。
…が!!!
まさかの初心&DT&健気&過去にトラウマ持ち。
ちょ…………
ちょっと~!!私ギャップにすっごい弱いんですけど~~!!!しかも好みの属性ばっかりって!!(笑顔)(知らんがな)
サヤが持ってるトラウマ自体は他の作品でも見かけたりするようなものなんですが、おげれつ先生の感情の描き方だったり、大胆な構図や細かい部分の表現で(浴衣イベントの口移しの魅せ方とかサヤが同性愛者だということを言うシーンで足の指曲げて力入ってるところとか)すごく素敵で心に残る作品になっているなと思いました。
順調だった勇介とサヤがノンケとゲイ故にぎくしゃくする原因になってしまった場面でも、最初は「はぁぁあああ!!?○たない!?だってお前前に想像で……えええ!?!?」とBLに染まった脳ではすんなり受け入れられなかったんですが(笑)、その後の勇介の落ち込み具合と焦りが凄まじくて逆に可哀想に感じたり、傷ついているのに気を遣っているサヤが更に愛おしくなったりしてキャラへの愛着が深まる要因になっていたと思います。
お互い思い合ってるのがすごく伝わってきたからうまくいって本当に良かったなぁ。
やっと辿り着いた濡れ場では勇介がサヤを可愛がってる感が溢れ出てて幸せ&安心しました。そして勇介が外に出した後にサヤがそれを中に入れようとするのが可愛いなんて言葉じゃ表現できないくらいエロ可愛くて、おげれつ先生天才かな…ってなりました(前から知ってた…)
完全な両思いになるまでが大変だった分、これから目一杯イチャコラして欲しいですね!お幸せに!
(あ、あとどうでもいいですけどサヤのトラウマを作りやがった先輩が思ってたより弱くて、ボクサー(笑)(笑)って煽りたくなりました\(^o^)/すかっとしたー!笑)