Sakura0904さんのマイページ

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女性Sakura0904さん

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友人に向き合った経験はきっと生かされると思う

 三条という蕪木の親友だったキャラが登場して若干2人の間に波風が立ちますが、大して長引かず、三条は結局あくまで蕪木の1番の親友というポジションを尾上と明るく争いたいだけだったのが分かり、すっきりしました。BL作品だからって出る人出る人皆が攻めか受けに恋し始めたらあまりのリアリティのなさに萎えますから、こういう展開でよかったです。尾上もうじうじ悩まずに嫉妬したらすんなり蕪木に吐いてしまえるところが可愛いですね。安定感が大分不動のものになってきたなという印象でした。

もう少し信じてあげて

 静真はずっと変わらず忙しい獣医の業務についてもほとんど愚痴らず、湊と会えた時には彼と一緒に過ごせることを常に全身で喜んでいる感じですが、湊はせっかく久々に会えてもツンがデレを上回ったり、嫉妬心に囚われすぎたりして、なかなか素直に甘えられないのがもどかしく思えてきました。人はそんなに簡単には変われないのは当然ですが、5巻も続いてきたのに恋愛面であまり成長がないなと。同棲を楽しみにしていた静馬に突然3年の猶予を突きつけるのも、考えはよく分かるけれど、静馬の気持ちを考えなさすぎだなと。自分はこう考えているんだけどどうかな?ってまず聞いてあげてほしかったです。1年に思い留まってくれてよかったですが。湊が静馬にどれだけ愛されているか、揺るがない自信を持てる日が来るといいなと思います。

静真の聖人ぶりが眩しい

 やっと同棲生活に漕ぎ着けられるかなと思いきや、同性同士であることがネックになって、そう簡単にはいかず。実際男同士だと、大家に負担がかかるものなんでしょうか? 男女カップルより部屋が荒れる可能性が高いとか? それとも単に他の住人が不快に思うのを案じているのか、どうなんでしょうね。部屋は大家のものですから仕方のないことではありますが、少しずつでも受け入れてくれる人が増えるといいなと思います。静真の誕生日を忘れたことに落ち込む湊は可哀想でしたが、長い人生、そんな年もあるでしょう。ちょっとやそっとでは揺るがない静真の愛に、彼もどんと構えて愛し返せるようになっていってほしいですね。

医者もプライベートとの両立を訴えられる世の中になるといいよね

 院長のように動物のことを第一に考えて、飼い主にも臆せずものを言えるような獣医も絶対に必要だと思いますが、その下につく人は大変ですよね。医者は頭の良さや器用さだけでなく、コミュ力も大事になってくる職業だなぁとつくづく思いました。そんな院長について一生懸命成長しようとする静真を応援したくなる一方で、彼らの普段の様子を知らない湊が嫉妬するのも当然だと感じ、もどかしいなと。院長と何度も外で2人きりになる静真にうーんと思ったりもしたけれど、上司と部下の男女で営業同行したりランチしたりなんてざらにあるので、やはりこれくらいは仕事の範疇ですよね。嫉妬で我を忘れた湊にひやひやしましたが、それだけ本気で静真を想っているということだし、静真も彼が離れていく気はないんだと分かり安心できてよかったです。院長の秘密が今後どういう展開を生み出すのかも気になりますね。

医者の恋人になるということ

 同棲を見据えて物件選びをする静真ですが、何もかも準備を整えてから相手に選択を迫ったんじゃ断りづらくて重いという周りの意見に惑わされて、こんなこと言ったら湊に重いと思われるかな?という考えが逐一頭をよぎる静真が可愛らしかったです。湊には重いくらいがちょうどいいだろうと読者は分かるけれど、当事者は不安になるものですよね。そして、院長の下で働くことになった静真ですが、この院長がまったく指導には向いていなくて。耐えられずに辞めた人がいるのにも納得なのですが、なんとか学ばせてもらおうと奮闘する静真の姿勢は、これからいろんな場面で活きてくる素晴らしい対応だったと思います。優秀な獣医になるのを湊と共に期待したいですね。

表紙の爽やかさが逆に怖い

 ここまで振り切ってサイコパス攻めを書いて世に出してくださったことに、感謝も込めてこの評価です。書く方も読む方も、さすがにまったく好意を持てない相手にずっといいようにされている話なんて、しんどいし、あまり旨みもないじゃないですか。普通は攻めがどんなに酷いことをしても、受けに元々Mっ気があったり、相手を執着させていることに自分の優位性を感じて密かに満足感があったり、自分も同じくらい相手を独占したいという気持ちがあったりするから、受けも読者もけっして惨めな気持ちばかりにはならないわけですが。

 湊は違います。彼はゲイじゃないし、女の子を可愛いと思いセックスもしてみたいと思っていたし、悠馬のことは勉強も運動もできて学校で慕われているすごさは認めつつも、そこに本気の憧れや羨望はなく、むしろ悠馬の怖さをちゃんと知りつつ幼馴染かつ隣人のよしみで一緒にいる、あくまでそれだけです。他の男友達より悠馬と話している方が楽しい、という描写すらありません。それで悠馬の標的が自分になった途端、あまりの耐えがたさに一瞬で悠馬の手に堕ちてしまうのですから、彼のラフな口調に隠された絶望の深さを思うと「悠馬、想いを遂げられてよかったね」なんて喜ぶことはまったくできません。しかし、最後の山崎視点を読んで、他人の目線で2人を見ると湊が悠馬の世界に連れ去られたように見えるんだな、とぞくっとし、最後まで甘い雰囲気に変わることもなく受けに利益のない、怖さを保ったまま終わる作品ってすごく貴重だなと思い、湊には申し訳ないけれど高評価にしました。

龍悠の堂々とした欲情っぷりに笑う

 今回受けの千里のビジュがドンピシャでタイプで、さらに性格も女々しさやうじうじしたところは一切ないのに隙はあるという絶妙さで、本当に読んでいて終始楽しかったです。流されやすいというよりは、今まで友達付き合いがなかったが故にいろいろな線引きが曖昧なのと、男同士である気軽さや芸能人と一般人の間の大きい壁によって、まさか龍悠が自分に恋愛感情を向けているとは夢にも思っていないからこそ、逆に龍悠に対して性的に抵抗を感じないのかなという感じでした。体格も筋肉がしっかりついていて華奢さがなく、そんな男らしい体が龍悠に抱かれて蕩ける日が来るのが待ち遠しいです。

あまり可愛いと思えず

 ファンタジーや異国の物語に合う可愛らしいタッチはとても素敵でしたが、ブルチャートの回想を読むまでは、突拍子もない展開が続き、なぜトーマはここまですんなり彼を受け入れられるのだろう……と一歩引いたところからしか2人を見れませんでした。ブルチャートにあまり魅力を感じられなかったのも原因の1つかも。人間の世界にはそれなりに精通しているようだけど、ネコなのにトーマと一刻も離れたがらず、過去を知るまでトーマに執着する意味が分からないので、じっくり距離を縮めていったわけでもなく最初からトーマトーマと懐く彼に疑問符が浮かぶばかりで、なかなか2人の関係性に萌えられませんでした。過去も早めに明かしてブルチャート目線で読んだ方が、私には分かりやすかったかもしれません。

同じ空間にいなくてもいいから、思考だけでももっと見せて

 よく聞くタイトルなので、ずっと気になっていた作品でした。神評価にならなかったのはひとえに、イアソンとリキの絡み(会話も濡れ場も)をもっとたくさん読みたかった!!からです。こんなに好みの関係性なのに、絡みが少ない! SFチックな世界観がとてもしっかり描写されていて、一般小説であればそれで十分読み応えに繋がるのですが、やはりBLを読む時はメインの攻め受けの関係性にどっぷり浸りたいという気持ちが一番強いので、その点で言うと2人のやりとりが私にはあまりにも少なすぎました。

 いろんなキャラクターの視点を経て、やっと2人のシーンが読めると思ったら数ページでまた場面転換。バイソンのヘッドとしてギラついていた頃のリキや、イアソンのペットだった3年間の彼の心情変化、そもそもブロンディーとは一般的にどういう存在なのか、人の脳と機械の体を持つとはどういうことなのか、そういうところをもっと詳しく知れていれば、この容赦のない美しい結末が真に私の胸に突き刺さったのではないかと思います。脇役が主人公のために都合よく存在しているのではなく、きちんとそれぞれ役割を持って登場する物語は好きですが、あまりに視点がころころ変わるので物語をダイジェストで追っているような気分でした。文庫版は大幅に加筆されているんですかね。リキは度胸や人望はあるけれど青臭さも多分に残っている瑞々しい気質が魅力的な受けだったので、機会があれば文庫版も読んでみたいです。

頬粘膜圧痕はなくなったかな?

 3巻はいろんな意味でイレギュラーなストーリーでしたが、帰国して仕事に忙殺される2人は通常運転で2巻までのノリが戻ってきたな、と楽しく読めました。死ぬほど忙しいからこそ、家でほんの少し重なる時間の尊さが沁みて、愛情もセックスも盛り上がる。ある意味理想的な生活かもしれませんね。蕪木が事故に遭う展開には驚きましたが、切り抜け方はさすが蕪木。茄子川が1人で悶々と自分の存在意義について考えている間、入院中の蕪木は茄子川に欲情か嫉妬しているばかりなのが面白かったです。蕪木の弟・深白にも無事受け入れてもらえて、ちょくちょく事件が起こりながらも安定感は変わらない2人だなぁと終始安心して読めました。テンポがよく甘々で、エロ多めの作品を求めている人にはオススメのシリーズです。