砂床あいさん初読みです。
う〜ん……なんというか、萌えきれなかったです。
でも面白くないわけではなくて。設定の美味しさは言わずもがななんですが(でも言う)、吸精鬼とEDの2人は需要と供給が一致することで関係がはじまるわけですね。おいしい状況です。
攻の丞司(泌尿器科医師・吸精鬼)のキャラクターも傲岸不遜で唯我独尊な傍若無人、みたいな四文字熟語が似合うタイプならあーまたかと思うけど、そうじゃない。むしろ猫に懐かれなくて悔しがったり、受の穂純(医療機器メーカー営業・ED)に拒絶されて落ち込むような人間らしさ(って人間じゃないんですが)があって応援したくなるのです。動物園のシーンとかかっこよかったし。
じゃあ何がだめだったのかなと考えたら、私は穂純が好きになれなかったのかなーと。BLの主人公に私は必ずしも共感は求めていないのですが、中途半端な感じがしてしまって応援できなかったのが残念でした。
終始気持ちはわかるんだけど……わかるんだけど!って感じで。
そもそも絆され系や流され系の受が私の好みじゃないからっていう単純な理由かもしれませんがw
とはいえ相手が人外ならではの「素の姿が好き」というところにはキュンとしました。そこを愛せたらあとはなんだって乗り越えられるはず!
この手の話はハッピーエンドと言ってもいいのか迷いますが、取り敢えずは2人が幸せそうなので何も言わないでおきます。