収録されている2作とも余韻が残る作品でした。
「可不可幸福論」では、現実は綺麗なものだけで成り立っていないけどその中にも綺麗なものがあるという物語でした。
衝動的な行動や間違いをおこしたりしても、素直に向き合うことの大切さをしみじみ感じました。
勢いで購入しましたが、想像以上に絵が安定して綺麗でしたので満足です。
どのぐらい綺麗かというと、体液ですら綺麗さを感じるぐらいです。
個人的には、直さんが髪を耳にかけているのがすごく可愛くて好きでした。
可不可幸福論のラブラブなシーンは巻末に数ページありますが、アニメイトの特典ペーパーのも可愛らしいシーンでしたので、特典も見るほうがおすすめです。
2作品目は、正しいことや守りたいものも自分で決められない世界で意思を持って決意する話でした。
歪んだことが正しい世界で普通でいられないことへの葛藤は底知れないんだろうなと思いました。
決意後は行動に移すシーンがあるわけではないのでその後どうなるか分かりませんが、なるべくいい方向にいってほしいと願うばかりです。
話の中で作家がレビューやキーワードの検索0件でへこんでいるのを見て、レビューする使命感にかられたので書きます。
真っ直ぐな性格の人物が多くて、読んでいて可愛いしか言っていませんでした。
漫画家の先生もアシスタントの順くんも真面目だから、二人を温かく見守りたい気持ちになりました。
エロはほぼ毎話あります。
その時もいつもなにかしろ一生懸命でしたので、エロいというか可愛いなと思いました。
登場人物の中で一番キャラが立っていたと思うのは編集の豊くんです。
洞察力がすごいを通り越して妄想がすごいというところに着地するようないいキャラしています。
妄想を受け入れてから困るスタイルがバ可愛いです。
エロ方面はある意味こちらのほうが濃い目ですが、見ていて笑ってしまいました。
豊くんの悩みを聞いてくれる先輩がまともだけどなんだかんだ優しくて、少ししか出てきませんが個人的には一番かっこよかったです。
豊くんの妄想話でもいいので、先輩を巻き込んだこの二人の続きの話が見れたらいいなと思いました。
「宦官」という珍しい切り口を開いた作品でした。
宦官の知識がないまま読み進めましたが、補足説明があったのでより理解を深めながら読むことができました。
海燕のアホさにはずっと笑っていました。
皇帝は海燕にかなり入れ込んでいて、悪い噂から疑惑を抱いても直接本人に会うとそれを真に受けるのがアホくさくなるような破壊力を海燕はもっています。
海燕の日常の話を聞くとわりとひくのに、やっぱり海燕に惹かれる皇帝とのカップルでもありコンビのような最高の組み合わせでした。
麗琳は賢くて仕事はできるのに不器用なところが可愛いです。
自分の想いが暴走して今まで築き上げてきた人生から転落しますが、そこで出会った人達に良い意味で振り回されているのも面白かったです。
特に3バカに絡まれて麗琳が残念なポジションになったところが微笑ましかったです。
太子は少し変わった性癖があるというより面白いもの好きの、根が優しい人間性です。
それゆえ地に落ちても這い上がろうと頑張る麗琳がほっとけなかったのかなと思いました。
宦官という立場からの葛藤や思いがありますが、その中にも信頼感というものがよく伝わってくる作品でした。
海燕のもっている真っ直ぐさと、みんなを幸せにする力が読んでいる方にも笑いと幸せを感じさせてくれました。
続編が楽しみです。
小説は読んでおりません。
ファンタジーではありますが、今のところ現実離れしすぎない程度の能力者がでてくる馴染みやすい物語でした。
舞台が王宮ですので、いろんな想いが交錯しまくっております。
公式では少年と説明書きがありますが、個人的にはショタでも通りそうな幼めの少年でしたので、その年代の子が好きな人にはたまらないと思います。
加えて褐色というのがなかなか新鮮で良かったです。
その少年セージは、よくぞここまで心が濁らず育ってくれたな!と思わずにはいられないぐらい良い子で、応援したくなります。
良い子は見ているだけで癒されます。
少年だけでなく、王様や側近も綺麗な人ばかりで終始目が幸せでした。
エロ描写は少なめですが、現時点での当人同士の想いを考えるとそれぐらいでいいのではないかと思います。
今後は心情の変化によって増えたりしたら、後で見返すと微笑ましく感じそうです。
全体的には思っていた以上に細かく設定が組み込まれていて、世界観がしっかりしていました。
1巻ではまだまだ導入というかんじでしたが、これからどう展開するか考えているだけでも楽しかったです。
最初はサラッと読んでしまったので、これから何度かの読み返しの旅に行ってきます。
ファンタジーが好きでまだ読んでない方にはぜひ読んでほしいです。