西本ろう先生がコミカライズされるとのことで、1巻を読んで続きも楽しみにしていました。
思っていた形ではない完結になってしまいましたが、英田先生がお亡くなりになったことで、ここまで。
ただ先生が残された草案を掲載してくださったことで、全くの未完というより、ある程度の先までの予定が分かったのは良かったです。
最後までコミカライズしていただきたかったけれども、これがベストな形だったんだなと思います。
途中まででしたが、西本ろう先生の描くお話の世界が素晴らしかったです。
普段小説は読まないので、英田先生の作品に触れたのはこのお話が初めてでした。
遅ればせながら他のお話も読んでみようと思いました。
コミカライズされなかった部分は脳内で補完するしかないのが残念ですが、2巻が発売されたことに感謝しかありません。
三田織先生の描くお話はいつも優しさに溢れているなと思っていますが、シリーズ3作目も暖かいお話でした。
豊に穣、そして二人のまわりの種くんにおとん。
大きな出来事が起こるわけではないけど、日々の暮らしが丁寧に描かれていて癒されます。
今回は二人で一緒に暮らそうと話していたけど、種くんがとても寂しがるからゆっくり考えていこうということになったり、恋人も大事だけどその家族も同じくらい大切で、いつの間にかもう豊も穣の家族の一員のようになっていて。
そして穣の就職活動が思わぬ方向へいって、しばらく離れて暮らさなくてはならなくなったり。
ゆっくり進んでいく二人の関係が心地良いです。
喧嘩もするけどちゃんと仲直りして一緒に眠る。
離れてしまっても二人は大丈夫だと思うけど、続きが楽しみです。