ですが面白さは王道そのもの。特にリキとイアソンの感情の収束が素晴らしいです。
死ネタといえば安っぽい印象ですが本作の説得力は凄まじい。感情表現豊かな文章と魅力的な設定は普段小説に感情移入しない人間でも知らず知らずに引き込まれてしまうと思います。コ○クリングもいい味出してますね。雰囲気のための小道具かと思いきや展開上ああなってリキの心の動きが表現するなんて痺れました。
欠点をあげるなら脚本のテンポが悪い事、文章が主観的になりがちの2点。
そのせいで場面が飛び飛び、今いつなのか何をやってるのか分かりづらいです。
ついでに作者の傾向として、マンセー、嫉妬されまくりの主人公は評価が分かれるでしょう。
でも問題点はそれだけ。そんなもの気にならないぐらい本当に面白かったです。