個人的にはかなり好きな部類です。
2話は普通のエロティックな、ありがちな同人誌という感じで普通に楽しめます。攻めのがどんな人物なのか特に描写されていません。
6話はこの作品の中で唯一のハッピーエンド作品です。全体的に若干暗さを漂わせながらもコミカルでやさしい感じの終わり方でした。さらっと母にカミングアウトして、それに気づいてない(気にしてないのかも?)受けがかなり好きです。
1,3,5,話は一貫して身勝手な攻めが自分ルール的な倫理観で少年を犯しまくると作品です。この人たちは結局自己愛の延長線上でしか人を愛せないんだなあという印象で、その事は5話の攻めの「俺も東条(教師)もきっと狭山が好きで、だけどそれ以上に自分のことが好きなんだ」と言うセリフに集約されています。(この話の主人公は最高に狂っていてしかも開き直ってる感じが好印象です)特に表題作の攻めは他の攻めのように吹っ切れていなくて、中途半端な歪んだ善意を持っている分タチが悪くて最高です。責任を取るってそういうんじゃないでしょ。ていうか何人もやったのかい、と突っ込んでしまいました。ヘタレ鬼畜偽善者攻めとでも呼べばいいんでしょうか。
だらだらと書いてしまいましたが、取り敢えず久しぶりにショタものが読めて満足、という事だけ伝わればいいかな、と思います。