表題作 学生·シリアス
2つめ 社会人(学生時代の描写メイン)·シリアス
3つめ 学生·明るめ
4つめ 学生·シリアス
総合して学生それも同級生、切ない傾向や片思い、お好きな方にお勧めしたい一冊。かわいめの爽やかな絵なんですが現実を突きつけてくるような描写もあります。
表題作は切なさと田舎住みの主人公が感じている閉塞感がじんじんきます。田舎生まれなので共感できる所もあったり。ラストが切なくて、でもこのまま報われない方が作品として綺麗なんだろうな。
3つめは明るくて可愛い言ってしまえばよくあるお話なんです……が、ヘタレくんがやらかした時にうわあああって思わず叫んでしまいました。よく見る展開だと思うんですがこっちに与えてくるダメージはんぱないし学生の会話描写がリアルで。引き込まれるんですね。その後はもうにやにや。終わり方も良かった。
4つめは途中まではとても好みだったんですが……終わってみると他収録の展開のほうが好きという結果に。長かったからかなあ。でも攻めキャラが受けを励ますための行為について悩む描写が皮肉な感じも相まって苦しくてとても良かった~
「ここで終わってしまうからこそ良い」にとても共感する短編集でした。
エロ度は表題作>ララルー、チムチムチェリー
CP萌えはララルー、チムチムチェリー>表題作
『子連れオオカミ』
いわゆる“やもめ”が奥さんみたいになっている疑似家族BLは苦手なんですが、これは両方とも子連れなのが珍しくて気になったので。
受けはプライド高くてツンデレなのがエロでは良いんですけど攻め気遣うとかもうちょっと相談するとかあったらよかった、感情面での萌えがなかった。最後のどんでん返しの収束があっさり。
こどもや育児の描写はリアルなのにほほえましくてバランスすごいなあと思いました。CP萌えより親子萌えの方が強かったかも(笑)
『ララルー』
お水の世界夜の世界、モテる同士が困惑しつつも男にだんだんハマっていくのが萌え!社長の妹の腐女子キャラが2人の関係にわりと入ってくるのは苦手でした。番外編はキャバマネ受けで、この人受け派だったから嬉しかった~
攻め×攻めのような受け、両者ハイスペックだったり攻め受け判別しにくかったり……なカップリング好きにお勧めの一冊。
女性的には敵な下半身軽いダメンズ大伴が後輩男に脅される構図をエロいと思ったからか、はじめは煮え切らないのに楽しめた。
途中からBL的には良い方向にいっているはずなのになぜか萌えられず、エロをエロく感じなかった。
大伴のダメ要素がたくさん出てきて、作者さんの術中だと思いつつも今ヶ瀬や元彼女はそれでいいのか?同じことを繰り返してないか?と思ってしまい………もっと人を惹きつける説得力が大伴に欲しかった。
上手い漫画でページをめくらせる力も強く、キャラも大伴含め共感できる部分があって嫌いじゃないけど、萌えられなかった。今ヶ瀬×大伴ペア萌えできなかったというのが正しいか。