結末が読めないまま、話が展開していくので面白かったです。
だんだんとつまびらかになる弟からの兄への執着心は読みごたえがありました。
好きなだけではなく、そこに執着が加わると怖さが出てきて、それを表現する会話のやり取りがとても良かったです。
閉塞されたハピエンです。
ためこう先生のポイントで持ってくる絵は、シーンに関係なくドキッとしてしまいました。
絵柄はあまり好みではないのですが、ポイントのカットは美しく見応えがあります。
ただそれ以外が伏線としては印象が薄く2周目をしても、内容面で新たな発見とまではいきませんでした。
ウリも関わる話ですが、ストーリーに必要以上の絡みはないです。
そのせいか、あまりエロさは感じませんでした。
しっかりと絡んではいますが、プレイとしては淡白です。
内容的に無理矢理はありますが、エロさとはまた違いました。
読了の感想は、表紙が気になって買ったのですが良かったです。
近親相姦で執着が入るので、スカッとした感じはないのですが、全体的にドロドロしているので好みでした。
とはいえ萌えは何もなかったです。
ラストのずっと隠されていた兄から弟への執着心が発覚するシーンは、どんでん返しというにはパンチが弱く、ウリをやり続けた理由にも繋がらず、なんとなくもったいないと思いました。
重めが好きで気になるなら、良い作品だと。
ただ地雷がある方は注意が必要だと思います。
そこが読む人を選ぶ点かもしれません。
あらすじから想定できる内容で、特に中身があるわけではありません。
拗れたり山場があるわけでもなく、気がついたらスルッと両想いになっていたという感じです。
同時収録の短編2つも盛り上がる内容ではないです。
個人的に坂崎先生の絵柄がとても好みでした。
セリフにそこまで萌えたわけでもなく、内容も好みではありませんでしたが、笑顔も困り顔もかわいくて、絵に萌えました。
エロさについては全く感じません。
絡みシーンは、短編含めてほぼカットです。
始まる雰囲気からの事後です。
書き下ろしでわずかにチラッとしているくらいです。
読了の感想は、書きたいキャラクターと書きたいシーンが先行で、中身が追い付いてない印象です。
中身がないのでキャラの葛藤にも感情移入し辛いです。
性癖が出ないので、そちらのドロッとしたものも一切ありません。
絵が好みでサクッと読みたい気分であれば、頭を使わずにかわいいと思いながら読めます。