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二人を応援しながら読んでました

「俺と上司の恋の話」「俺と部下の恋の先」に続く3冊目。
叶わない想いを抱えてるゲイの先輩と、そんな先輩に恋してしまうノンケ後輩。気持ちが重なって、恋人になって、遠距離やすれ違いがあって、想いを確かめあって、家族にも紹介してって、リアルでもありそうな二人の関係を辿れるシリーズで、応援しながら読んでました。
お互いを想い合ってる二人はもちろんですが、周りの人達もやさしくて、幸せな気分にさせてくれるシリーズでした。

おとぎ話とダークな話

表題作「ラクダ使いと王子の夜」は従順で素直でかわいい受けを、王子様が庇護する、おとぎ話のようなお話なのに、同時収録は表題作とは真逆、ガチ兄弟、ガチ親子のダークな病んだ話です。
ガチ兄弟の話は、兄に異常なくらい執着してる弟と、出来の良い弟へのコンプレックスに囚われている兄。最初は弟の気持ちを利用して貶めるけれど、自分への執着が心地良くなってしまうのに狂喜を感じます。
ガチ親子の話は、子供を引きとる理由がこわい。それを受け止め、親子で堕ちた世界で生きていくんですね。

Men's Loveふたたび

「between the sheets 」の続編、Men's Loveふたたびです。
攻めが忙しくてすれ違ったり、受けのことが大好きな当て馬が出てきたり、それに気付かない受けの鈍さに攻めが呆れたり、恋人になってからのすれ違いが描かれています。
すれ違いがあったからこそ、約束もしてないのに自然と攻めの元へ足が向かってしまう受けがいじらしくてかわいい。意地っ張りだった受けにこんな風にされたら攻めも嬉しいと思います。

Men's Love

バー、カクテル、ホテル社長、セフレなどなどオトナなキーワードが散りばめられていて、「Boy’s Love」というよりも「Men's Love」と呼ぶほうがふさわしい気がします。
客とはそうゆう関係にならないと決めてるのに、美味しい酒と食べ物に釣られていくうちにセフレに。なかなか気持ちを認めない意地っ張りな受けがかわいく思えました。
そんな受けの意地っ張りさも、受け止めてあげる攻めがさらにオトナで素敵です。

いろいろ嬉しい!

好きな作品でも後からだと発売時の購入特典は手に入らなくて残念に思うことが多いので、こうしてまとめて販売してくれるのはとても嬉しいです。
「嵐のあと」は大好きな作品です。もう完結してるから、この二人の話は読めないんだなと思っていたので、この番外編で新たなエピソードを読めたことが本当に嬉しいです。これを読んでますます好きになりました。
販売促進の特典ですし、こうして後から販売するのは簡単なことではないかもしれませんが増えてくれたら嬉しいです。

チグハグ

この作者さんの作品はエグいものが多いというか、エッチの激しい描写に引いてしまって苦手でした。
でもこの作品はあらすじからエロよりストーリー重視で今までと違う気がしたのと、SNSで作者さんが「とても大事な作品」と仰っていたので挑戦してみました。
二人の恋愛感情に主軸をおいた、今までとは違う話だろうと期待しましたが、エロのエグさはそのままでした…
そして感情の移ろいも、攻めはエロさに流されているようで、恋してるのとは違うように感じました。
受けが攻めを大好きなのは伝わってきますが、思い出させようテロの数々は自分勝手に見えました。
率直に言って、エロさと恋愛感情を両立させようとしてチグハグになった中途半端な作品だち思います。
エグさやエロに徹底してた今までの作品のほうがまだましでした。こんなに読んで後悔したBL本は初めてです。