スッキリした絵柄のおしゃれ系やリアル追求系、雰囲気あるエロチック系もストレートにがっつりエロエロ系も読み、リア充もしてみて、結局帰って来た所は『王道』と言われるここでした。
いい大人だからこそ、夢が見たい。
話がなかなか進まないもどかしさとか、作画の変化とか、色々ありますが、それでもやっぱり好きです。楽しい。
高野さんの『自分の身に現実に起きたら引きそうだけど、体験して見たい気もする…』乙女心を刺激する言動。
律ちゃんの『計算なんて存在しない、パニックに陥って高野さんを全力で拒否しちゃう…』眩し過ぎる純真さ。
現実に無いものは夢から補給。
カウントダウンが0日になっても終わって欲しくないです。
「泣ける、切ない」読み物を探しているうちにたどり着いたのですが、予想以上に心が打ちのめされました。
涙を流してスッキリしたかったのですが、そんな生半可な気持ちで読んではいけなかったようです。
堂野は本当に何処にでもいる人間らしく、散々迷ったり、後悔したり、出る結果に緊張したりしながら選択を繰り返していますが、そこを全て通ったからこその結末だと思うと、無駄な事って何も無いと思えました。
外でもおおっぴらに読める様に文庫本を
選んだのですが、結局2人を最後まで追いかけたくて『なつやすみ』『すすきのはら』へと手を伸ばす事になりました…。
人生で初めて「辛いのに読むのを止められない」という体験をした作品です。