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マスターレビューアー 「BLアワード検定」合格証 ソムリエ合格

女性みざきさん

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ページ数が足りない!

BLゲームの世界に転生し、サイコパスな攻めに溺愛される…
タイトルでもうわかる通り、情報量も多ければ設定も盛り盛りな作品だったのですが、全体的にコミカルにテンポ良く進んでいくので読みやすいのはさすが。

転生前の記憶を頼りに、あの手この手でこの先に訪れる危機を阻止しようとする主人公という流れはそこまで珍しくはないと思うのです。
ですが、危機の原因となっている攻めの三輪が一癖も二癖もある人物なものですから、最後まで新鮮な気持ちで読めました。

三輪の考え方がとてもシンプルなので、かなりの悪いことをしようとしているはずなのに嫌悪感は湧いてこないのが不思議。
ある意味気持ちが良いほどのサイコパスというか…
突然受けを刺したかと思いきや、今度は珍しいタイプの受けに興味を惹かれ執着し、ニコニコと悪気のない脅しをかけるけれど、なんだかんだと抱き方は優しく丁寧でねちっこい。
この攻めはなかなか見かけないぞと、非常に印象的なキャラクターでしたね。

受けの守は終始どんぶらこと流され気味な主人公でしたが、流されつつもガッツがある性格だったからこそ、彼の視点で読み手もジェットコースターのような展開に入り込めたのかなとも思います。
ただ、恋愛面に萌えたかというと微妙なところです。
いかんせんページ数が多くはないので、攻めによる初めての執着は感じられても溺愛ものというには描写が少し足りないように思えました。
おもしろくはあったけれど、これからが見たいのにあっという間に終わってしまった…
せっかくの属性盛り沢山な設定も少々もったいなく感じ、この辺りももっと活かせたのではないかなあとこちらの評価になりました。

両視点のうまみ

文庫ではやや厚めの約340P超があっという間でした。
どんな題材でもするすると読ませてくれる構成の上手さと、文章力の高さが光る作家さんだなあと思います。

海野先生のお仕事ものって、仕事内容にはリアリティがありつつ、その中にBL要素がストンときれいに収まっていてバランスがとても良いんですよね。
そのお仕事内容も決して説明くさくはなく、読んでいるうちに自然となるほどなあと頭に入ってくる親切さ。
今作も、知識0の状態でも問題なく楽しめました。

両視点の再会ものとくればやはり、攻め・受けのお互いの心の内を知るのは我々読み手のみ…なことが最大の魅力であり特権。
思わぬ再会からの、片側からだけでは見えなかった真実、仕事に恋に…と盛りだくさんな内容でしたが、両視点が実に上手く活かされていておもしろかったです。
特に表題作では、反対側から見るとこうも見え方が変わるのかとムズムズすること多々でした。
思わずこちらがムズムズしてしまうような心情が綴られていると、なんだかもうページをめくるのが楽しくなっちゃいますね。

受けの直人がカラッとした気持ちの良いポジティブさを持った人物だったこともあってか、終始安心して恋の行方を見守ることができました。
かゆいところに手が届きながらも届きすぎず、嫌味のない正直な性格で好印象な爽やか系。
海野先生作品ではあまり見かけないタイプの受けなのでは?と、少々新鮮でしたね。
恋愛面での不器用かわいらしさに関しては攻めの正臣かなあと思うのですが、作中で1番良かったのは直人のキャラクターかもしれません。
世の中をまだ知らなかった頃と、社会人となった今だから見えた新たな景色を重ね合わせ、仕事と恋愛はもちろん、人間的にも少しずつ成長していく彼が好きです。
正臣も直人に影響をされて心境が変化していったりと、相互作用なんて言葉がぴったりな2人だったと思います。

ただ、後半のインターン編に関しては…うーん。
おもしろくなかったわけではないのだけれど、読んでいてちょっとストレスがたまったかなーと思うところもあり…
キャラクターの成長を描くには必要なお話だったとは思うものの、モンスターインターンに対してはっきりとしない2人にもやもやしてしまったことも事実でした。特に正臣。
前半部分は星4.5。後半はもっと恋愛面の盛り上がりが見たかったなと3.5寄りのこちらの評価になりました。

一気に没入して読んでしまった

「拒まない男」のスピンオフ作とのことでしたが、カバーイラストのキャラクターたちに見覚えがなく、新キャラクターの彼らがどう前作と絡んでいくのかなーと考えながら読み進めました。

はー…!すごくおもしろかったです!
なんでしょうか、このハラハラドキドキ感は。
没入して一気に読んでしまいました。
そうくるか!と、どうなるの?!がどんどん続いていくのは三月えみ先生作品ならではでしょう。

スピンオフ元初読時にも感じましたが、常に先が気になる読ませ方がお見事なのです。
パズルのピースがカチっとハマった瞬間にグッと掴まれるんですよね。
流石のストーリーテラー。とても丁寧に作られた人間ドラマを見ているかのようでした。
黒瀬と律の立ち回りの絡め方も本当にうまいなあ。

本編の雰囲気的にもパッと明るいお話ではなく、なかなかに苦しい展開が続くのですけれど…
富と律、どちらもが少しでも救われるような未来があることを願わずにはいられません。
特に、危うさでいっぱいの富の人生が明るいものになると良いのですが。
まだまだ先のことはわかりませんが、富が本当に好きだと思える人が村咲になればいいなと思います。

個人的に、ドライそうに見えて実は…な村咲のキャラクターがとても好みでした。
普段の様子と、富の彼氏のフリをした「町崎」とのギャップにやられましたし、そして終盤で一瞬垣間見えた真実によって2巻で彼がどうなっていくのかが気になります。
村咲もなにか重たいものを抱えていそうですし、彼のこれまでもこれから描かれていくのでしょうか。
黒瀬×律CPに関しては、黒瀬がどっしりと構えて見守ってくれているので、たとえ律が1人で抱え込んでも黒瀬が助けてくれるかなと安心して見ていられますね。

まだ1巻の時点でこんなにも夢中にさせてくれるとは…と驚くとともに、物語のあちこちにばら撒かれた点と点がつながった際には、これはきっとたまらないものがあるだろうなと思います。
うーん、早く続きが読みたい…!
いったいどんな結末を迎えるのかを想像しながら、続刊も楽しみにお待ちしております。

100歳超えのおぼこさ

エルフの肉はそんなに美味いもんじゃないとはいったいどんなお話なんだ…?と、あまり見かけないタイトルに吸い寄せられ手に取りました。
読んでみた結果、なるほどそういうことかと。
こればかりは読んでみないとわからないところではありますが、タイトルの切り取りがうまいなあ。

とある事情から、エルフを狩って国王に献上するためにエルフが隠れ棲まう森へとやってきた冒険者のシグルドと、痩身美形が多いエルフの中ではかなり浮いた存在である、筋骨隆々豊満ボディを持ったエルフのスヴェイン。
彼らが王都へと向かうまでの旅を描いたお話です。
両視点で描かれているので、2人がその時なにをどう思っているのかが読み手には丸見えなのがうれしいですね。

こちらの作品のポイントは、なんといってもエルフのスヴェインの存在でしょう。
筋肉質でムチッとしたわがままボディを持つ、強そうな肉体美とは裏腹にどこかぽやぽやしていてかわいらしいきれいなエルフのお兄さん。
彼の設定がツボにハマればきっと楽しめるのではないでしょうか。
彼があまりにも素直で純粋かつ穏やかな性格なので、見た目はムチムチ!中身は100歳超えの幼女!なんてワードが読中に終始脳内でぐるぐる飛びまわっていました。

これから向かう王都で殺され、調理されてしまうかもしれないというのに、こんなにも素朴で愛らしい姿を見せられてしまったらもう…
旅の終わりが近付くと共に、彼を国王へと引き渡さなければいけないシグルドの心中も複雑に変化していくのも仕方がないことでしょう。
それくらい受けのスヴェインは魅力的でした。
攻めよりも大きい受けっていいなあ。
(アレも攻めより大きかったのが個人的にはうれしいポイントでした)

と、旅の道中は楽しんで読めたのですが、強く萌えたのか?と考えるとそうではなかったかもしれないなとこちらの評価になりました。
というのも、攻めのシグルドのキャラクターと、後半部分にかけての展開があまり刺さらなかったのです。
スヴェインのキャラクターを活かすには良い展開なのだろうとも思いつつ、いまいちすっきりしないのはなぜなのか…?
シグルドが次第にスヴェインに惹かれていくのはとてもよくわかるのだけれど、彼の妹と恋人を見れば見るほど、そもそもの行動は不必要だったのでは?と思ったり、シグルドが突然振り切った行動をする度に芯がなくブレた印象を持ちました。
受けのキャラクター設定は良かったものの、ストーリーにはなんだか乗り切れないまま読み終えてしまいました。

素朴な日常が特別に

名作をたくさん世に出されている凪良先生作品の中でも、5本の指に入るほど忘れられない作品です。
読んでみたかったけれど、なかなか入手できなかった方にはぜひ手に取って読んでみてほしい。
それくらい強くおすすめしたい作品です。
スピンオフ作となる「2119 9 29」も新装版が今冬発売予定とのことで、うれしくてキャラ文庫さんには足を向けて眠れません。
(こちらも名作なのでぜひ…)

裏ドールと呼ばれる、いわゆるセクサロイドと人間の恋を題材をした作品の中でも、これほどまでに優しくてあたたかさと切なさで胸がいっぱいになるお話は果たしてあったのだろうか?と、10年前ショコラ文庫版の本作を読んで衝撃を受けた記憶が蘇りました。
誰にも触れられないように秘密にして、そっと彼らの平穏な暮らしをどこかに隠しておいてあげたくなってしまう。
本当に柔らかで美しい純愛を描いた物語だと思います。

裏ドールに憧れを持っていた主人公・南里と、とあるきっかけで南里に引き取られることになった不遇の裏ドール・シン。
突如として始まった2人の生活ですが、これがとても穏やかでささやかな幸せで満ちあふれたもので、なんとも心地が良くかわいらしいのです。
一緒に食べる食事や、シンプルなショートケーキ。
心許せる頼もしい仲間たちの存在。
そんな、日常の中にある小さな幸せが1番の幸せであり特別なんだと思わせてくれます。

ただ、それでは終わらないのが凪良先生。
不思議なタイトルに惹かれて読み進めると、次第に意味合いが複雑に変化していき…
きっと読み終えた頃には読み手にとっても特別な言葉になっているでしょう。
点と点が繋がるような結びもお見事です。
人間とアンドロイドの恋の行方はいったいどうなるのか?
ぜひ最後まで見届けてみてください。

改めて読み返すと、このお話はたしかにフィクションなのだけれど、もしかしたら遠くない将来に現実でも起こり得るのではないか?と思わせるような情勢描写ばかりで驚きました。
どうかこんな未来にはならないでほしいと願うばかりですね。

青春の続き

すごくすごく良かったです。
あれから10年後…ということもあり、ギヴン本編にあったヒリヒリ感が良い意味でマイルドになっていて、大人になった彼らだからこその今を安心して眺められました。

正直なことを言えば、個人的に完結巻にあたる9巻はいまいちすっきりとはせず、もう少し違うアプローチのものが読みたかったなと思ってしまったのです。
いったい主役は誰なんだ?と感じたというのかな。
ですが、こちらの1冊を読んでとてもすっきり。
本編と同じく3CPが登場しますが、誰1人として脇役になることなく、本当に良いバランスでまとめられていてすばらしかった。
こんな未来が読みたかったがここにありました。

読んでいてちょっぴり浮き足立つようなわくわく感が味わえたり、ああこんな関係性になったんだなあと感慨深くなったり、一方で10年前と変わらない空気も感じて懐かしくなったり…
合間合間に挟まれるクスッと笑えるエピソードに癒され、10年共に過ごした恋人たちならではの穏やかで自然体な甘みにホッとする。
特に、立夏と真冬・秋彦と春樹の今の雰囲気がすごく好みでした。
これはもう少し読みたくなってしまいますね。

大人になり、仕事も生活もあの頃とは変化したことも多々あるけれど、それでも彼らはこうして音楽を続けている。
1冊を通して、眩しかったあの青春の続きを一緒に追いかけられたようでうれしいです。
最高の後日譚でした。

毎巻おもしろさが増していく

相変わらずの素晴らしい画力に、メリハリの効いた読ませるストーリー。
本当にこちらのシリーズは毎巻全力で読者を楽しませてくれるなあと思います。
作家さんご自身が心から楽しんで描かれているのが伝わる作品が大好きです。

あっと驚くピリッとした展開と、コミカルな学園生活に、むず痒さが増してきた椿と兜の関係。
イビツやアヤなど、個性豊かなキャラクターも増えて、少しずつ賑やかになってきたモンスターアンドゴーストも第3巻。
今回も早く次が読みたくなるおもしろさでした。

読みどころはたくさんあったのですが…
やはり、椿と兜の内面の変化が1番印象的だったかなと。
幽霊である兜との奇妙な日々を送る椿でしたが、その奇妙な生活がだんだんと特別な日々に変わっていく図が、読んでいてなんとも気持ちが良いむずむず感に包まれて心地が良いのです。
兜からの真っ直ぐな言葉のひとつひとつが、今の椿はもちろん、不遇の生活を送っていた幼少期の椿はまでもを救うかのようでなんだかグッときてしまいますね。
今回は初めての感情に戸惑う椿が愛おしくて仕方がなかったです。
男の色気と筋肉と初心なかわいらしさと優しさが共存した稀有なキャラクターで、こんなの好きにならずにはいられないってものですよね!
対兜へ向ける表情がすごく柔らかくてたまらないなあ…

そして、お互いがお互いを特別に思っているメーターはどんどん上がっているのがわかるというのに、片方がすでに亡くなっている点が一筋縄ではいかないおもしろさをうまく演出してくれているなあと思います。
物語の始まりからドンと置かれている、この大きな壁が今後いったいどうなっていくのかが非常に楽しみです。

3巻目もそうきたか!となる引きが見事で、読み終えてすぐに4巻の発売が待ち遠しくなってしまう…
観察力が鋭く、何を考えているのかがわからないちょっぴり不気味なイビツの行動も気になりますし、何回も読み返しながら次巻を楽しみにお待ちしております。

SUPER LOVERS 20 コミック

あべ美幸 

祝20巻!

SUPER LOVERSシリーズもついに20巻!
第1巻の晴と零の出逢いを思い返すと、2人の関係性もだいぶ変化したなあと思います。

さて、そんな20巻はといいますと…
19巻との2冊同時発売なこともあり、ページ数的にはそこまで厚みがあるわけではなかったのです。
ですが、なんだかすごく内容がぎっしり詰まっていたように感じます。

強烈な新キャラクターに魅入られてしまった零。
前巻から続く壱弥と零の関係と、晴の中で巻き起こる嫉妬の嵐。
零が思い出したあの時のこと…などなど、読み応えありな20巻でした。

やはり壱弥は停滞気味だった晴と零の恋愛面での起爆剤になりましたね。
「大事な友人」の壱弥とのやりとりを通して、自分の晴への気持ちを改めて再確認した零が非常に印象的でした。
いつも言葉足らずで鈍かった零の心の成長が垣間見られて、普段の晴→→→→→→→←零の図の、零側からの←がちょっとだけ見えやすくなった気がします。
しかし、お互いへの気持ちがどでかいCPですよね。
モノローグを読めば読むほどお互いに好きで仕方ないのがわかるので、早く素直に言葉と態度に出して向き合ったらいいのにななんて思うことも。
ただ、くっついているのにいろんな物事や人々に絶妙に間に入られて、なかなかドンとは進まないこの2人をあと少し楽しみたいような気持ちもあったりして悩ましいところです。

そして、零の18歳の誕生日まであと数ヶ月ということで…
今巻では晴と零のあちらの方も一歩前進ならぬ一本前進しております。
えっ、ついにくる!?…なんてことはもちろんまだです。
その日が来る時には、きっともっと2人の関係性も濃密になっているんだろうなあと想像をしつつ、首を長くしてのんびり待ちたいと思います。

忘れていた過去の記憶を思い出した零。
思い出した記憶が先々にどんな影響を与えていくのか?
零の進路・諦めていなさそうな壱弥との三角関係・今回やっと一歩前に進めた晴との関係。
もうしばらくゆっくり進んでいくのかな?と思いますが、次巻を楽しみに待ちたいです。

Sub攻めに萌える

これは朗報なのですが、本も攻めの体も分厚いです。
どちらも厚ければ厚いほど良いですからね!ヤッター!
かわいいやら萌えるやらで読みごたえありの大満足の1冊でした!

でっけえSub攻めと、ちっちゃいDom受けの組み合わせってあまり見かけないんじゃないかなと思うのですが、これがとんでもなくかわいらしくておもしろかったんですよ…
第1話の締めからして本当に良くて、まずここで次のページをめくりたくなってしまうヱビノ先生マジックにかけられました。
そこからはもう、2人の出逢いから結びまでをコミカルかつテンポ良く、かわいいもラブも葛藤も思いやりもたっぷり味わえる素敵仕様に身を任せて全力で楽しむだけで多幸感に包まれます。

起承転結がしっかりとしたストーリーももちろん良かったのですけれど、個人的にツボにドカドカっと刺さったのが攻めの梗一郎でした。
肉付きが良くムチッとした厚みと色気のあるえっちな体と、形の良い太めの眉に少し重たそうな瞳というだけでも正直たまらないものがあると思うんですよね。
(個人的にはジム帰りの黒のピタピタを推したいです)
そこへでっかい年上Subの恋愛初心者っぷりと、元来の真面目さ、ほど良い抜け感が加わって大変魅力的なキャラクターになっているんです。

梗一郎への想いをこれでもかといろんな角度からぶつけてくる愛弥の方が相手を翻弄しているのかと思いきや…ですよ。
ここぞ!という時に、恋愛初心者の梗一郎がゆえの無意識特大萌えワードがこぼれ出す度に、ウッ!と頭を抱えること間違いなしです。
たった一瞬で胸をギュッと鷲掴みにして持っていくのだからすごい。
この顔で褒めてくれなんて言われたらたまったもんじゃないですよ…
その言葉を受けた愛弥もひっくるめて2人ともかわいいったらないです。

愛弥がぐいぐい甘えにくれば梗一郎が甘くいなし、そしてイチャイチャへ…こんなの体に良すぎる。全身に効きます。
恋愛面もコマンドシーンもなんだかとってもかわいらしくて、読み終えた頃には2人のことが大好きになってしまいましたね。
Sub攻めだからこそ・Dom受けならではの萌え要素も詰め込まれながら、お互いがお互いを想い合う大切さも描かれている素敵な作品でした。

ラブがあふれるお話・体格差・ギャップ・恋愛初心者・逆転もの あたりのキーワードにピンときた方はぜひ!

余裕がなくなる大人っておいしい

うおおぉ… さ、最高だった…!萌えた〜!
前作を読み終えた時点で、このCPの先をもっと見てみたい気持ちでいっぱいになってしまっていたものですから、続編発売が本当にうれしいです!

読みどころはあげ始めたらキリがないくらいなのですけれど…
今巻最大の見どころは、やはりにょきにょきと育ったお互いへの独占欲とケイという人物の掘り下げかなと思います。
当て馬登場やピリッとしたいざこざは起こらず、自然な流れで前作で曖昧だった点を掘り下げながら、恋人同士の仲はより親密になっていく。
「恋人同士になった2人の続編といえば」の定番にはあまり当てはまらないようなアプローチが非常に新鮮でした。

なんというか、攻めの中で無意識にじわじわと大きくなっていく、受けに対してのクソでか感情や執着ってたまらないものがありますよね!
心から自分を慕ってくれている、愛らしくてたまらない年下の恋人の素直さとまぶしさと頑張りを日々ドカっと浴びて、自分の過去と今の気持ちに静かに向き合うケイがすーーーっごく人間くさくて良かったです。
ケイは本当にトモヤのことが大好きでかわいくて仕方がないんだなあ。
トモヤから見たケイはずっと完璧でかっこいい人なのだろうけれど、今作ではケイの年上の余裕のなさや嫉妬がたっぷりと見られたのも読み手的にはグッときました。
それにしても、あの色気のある三白眼でもっと欲しがってほしいなんて言われたらそりゃあ…ですよね…!クーッ!
一見すると素っ気なさそうな口調なのに、彼の内面を知れば知るほど甘い口調に感じるケイマジックに魅力されっぱなしでした。

一方のトモヤも、人生最大の推しであり恋人のケイに対しての感情が変化していきます。
一貫してケイのことを愛してやまないトモヤですが、独占欲を知ってさらに魅力的な子になりましたね。
ころころと変化する表情が終始かわいらしくて、こんな素直でかわいい子から真っ直ぐに気持ちを向けられたらたまったもんじゃないですよね。

ほど良い笑いを交えてアイドルのキラキラした部分もしっかりと見せながら、ノンストレスで恋人たちの成長を見守ることができる素敵な続編だったなと思います。
ケイとトモヤはもちろん、トモヤが所属するアイドルグループ・INCITEのメンバーもとっても素敵なんですよねえ。
メンバーとのやりとりもかわいらしくて、なんだか私もケイを含めてINCITEチームの箱推しになってしまいそうです。
やっぱりナオくんは良質な沼の予感…