ずっと静かに物語が進みます。
大事なことは言葉にしつつ気持ちの全てを言葉にするのではなく、間や空気感などで心理描写が散りばめられている気がします。
言葉や考えの端と端の狭間というか…その描写が丁寧な作品だと思いました。
精巧なオルゴールのような繊細な作り、という印象です。
個人的にシュクのお母さんはステファンが帰ってこないことをわかっていたような気がします。
それでも「もしかしたら…」と淡い期待をしていたのかな、なんて思いました。
バッドでもメリーバッドでもないエンドけれど、物語全体を見るとなんだかハッピーエンドというには少しきゅっとなる話だな…と思いました。
綺麗に、というよりは余韻のある終わり方。
個人的にこういう作品大好きです。
まだ謎が残っていたり物語の続きを見たい気持ちがあるので、続編や番外編ないかなあ…なんて思います。