アイドルの身代わりになる江戸っ子魚屋の二代目、という設定がシュールで面白そうで読んでみました。
事前の情報通り、受けは健気でお馬鹿な江戸っ子で可愛い。やるとなったらがんばる健気さや負けん気の強さ、褒められたらやる気になる単純さがたまらなく可愛いです。
心底お馬鹿と思われている受けが、実際は丸暗記方面の記憶力が抜群に良いという方向から一気に才能を見せていくあたりが面白かったです。
攻めは冷徹なのかな?とおもいきやとあるキーパーソンとなる女の子にはめろめろに甘い部分があったりとギャップが面白い。
言うことがきつかったり、受けの本人も自覚していなかった恋愛感情についてきついことを言ってしまったりと読んでいる最中に嫌なやつ~と思わせるシーンもあるんですが、それでも最初の真摯に頭を下げるシーンがあったからこそあんまり悪い人とも思えず(とはいえ、それもキーパーソンの女の子のためではあるのだけれども)。
いうことはきついけれども、自分の行ったことを反省できるし、受けに対して次第に努力を認め優しい部分も見せるあたりが好きです。
エッチシーンの色気のなさというか、受けのあまりの江戸っ子っぷりというかお馬鹿っぷりというかに、話で一番笑ってしまいました。これは酷い(良い意味で)。読んでいて爆笑してしまうエッチシーンは初めてでした。